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公開番号2025119170
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-14
出願番号2024013887
出願日2024-02-01
発明の名称乗客コンベアの制御装置及び制御方法
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人信友国際特許事務所
主分類B66B 25/00 20060101AFI20250806BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】消費電力を低減可能であり、かつ、乗客の利用状況に応じた乗客コンベアの運行を行えるようにする。
【解決手段】本発明の一側面に係る乗客コンベアの制御装置36は、乗客コンベアを駆動する駆動装置の負荷情報を所定の期間取得し、負荷情報と負荷情報の取得時間の情報とを対応付けて記録する負荷情報取得部363と、複数の待機運転モードのうち、負荷情報の取得時間に対応する時間帯に設定された場合において、乗客コンベアの消費電力をより低減可能な待機運転モードの情報を出力する演算部364と、出力された待機運転モードの情報に基づいて乗客コンベアの運転を制御する運転制御部367と、を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
乗客検出部によって乗客が検知されない待機期間に待機運転モードによる運転を行う乗客コンベアの制御装置であって、
前記乗客コンベアを駆動する駆動装置の負荷情報を所定の期間取得し、前記負荷情報と前記負荷情報の取得時間の情報とを対応付けて記録する負荷情報取得部と、
複数の前記待機運転モードのうち、前記負荷情報の取得時間に対応する時間帯に設定された場合において、前記乗客コンベアの消費電力をより低減可能な前記待機運転モードの情報を出力する演算部と、
前記演算部から出力された前記待機運転モードの情報に基づいて前記乗客コンベアの運転を制御する運転制御部と、を備える
乗客コンベアの制御装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記演算部は、前記負荷情報と前記負荷情報の取得時間の情報との対応情報を入力とし、前記負荷情報の取得時間に対応する時間帯と、前記乗客コンベアの消費電力をより低減可能な前記待機運転モードとの対応情報を出力する機械学習部を備える
請求項1に記載の乗客コンベアの制御装置。
【請求項3】
複数の前記待機運転モードは、前記乗客が検知されない間は前記乗客コンベアの運転を停止し、前記乗客の検知時に乗客コンベアの運転を開始する自動運転モードと、前記乗客が検知されない間は前記乗客コンベアの運転速度を定格速度よりも低速な微速とし、前記乗客の検知時に乗客コンベアの運転を定格速度まで上昇させる微速運転モードと、を含む
請求項2に記載の乗客コンベアの制御装置。
【請求項4】
前記機械学習部は、前記負荷情報と前記負荷情報の取得時間との対応情報の学習内容に基づいて、前記負荷情報に示される前記乗客コンベアの待機時間が短く、かつ、前記待機時間が短い周期で発生すると想定される時間帯に対しては、前記微速運転モードを対応付けて出力する
請求項3に記載の乗客コンベアの制御装置。
【請求項5】
前記機械学習部は、前記負荷情報と前記負荷情報の取得時間との対応情報の学習内容に基づいて、前記乗客コンベアが前記乗客の検知後に行う運転の1サイクルに相当する時間が経過するまでの間に、前記乗客が前記乗客コンベアに乗車する可能性が高いと想定される時間帯に対しては、前記微速運転モードを対応付けて出力する
請求項4に記載の乗客コンベアの制御装置。
【請求項6】
前記機械学習部は、前記負荷情報と前記負荷情報の取得時間との対応情報の学習内容に基づいて、前記負荷情報に示される前記乗客コンベアの待機時間が長くなると想定される時間帯であり、かつ、前記乗客コンベアの待機時間における微速運転時の予測消費電力が、前記待機時間において前記乗客コンベアにかかる起動電力よりも高くなると想定される時間帯に対しては、前記自動運転モードを対応付けて出力する
請求項3に記載の乗客コンベアの制御装置。
【請求項7】
前記機械学習部は、前記負荷情報と前記負荷情報の取得時間との対応情報の学習内容に基づいて、前記乗客コンベアが前記乗客の検知後に行う運転の1サイクルに相当する時間が経過するまでの間に、前記乗客が前記乗客コンベアに乗車する可能性が低いと想定される時間帯に対しては、前記自動運転モードを対応付けて出力する
請求項6に記載の乗客コンベアの制御装置。
【請求項8】
乗客検出部によって乗客が検知されない待機期間に待機運転モードによる運転を行う乗客コンベアの制御装置における制御方法であって、
前記乗客コンベアを駆動する駆動装置の負荷情報を所定の期間取得し、前記負荷情報と前記負荷情報の取得時間の情報とを対応付けて記録する手順と、
複数の前記待機運転モードのうち、前記負荷情報の取得時間に対応する時間帯に設定された場合において、前記乗客コンベアの消費電力をより低減可能な前記待機運転モードの情報を出力する手順と、
出力された前記待機運転モードの情報に基づいて前記乗客コンベアの運転を制御する手順と、を含む
制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、乗客コンベアの制御装置及び制御方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、乗客コンベアの運行方式としてスケジュール運転が知られている。スケジュール運転では、ユーザによって予め曜日や時間毎に設定されたスケジュールに基づいて、乗客コンベアの運転制御が行われる。しかし、この運転方式では、ユーザに、乗客コンベアの運転のスケジュールを設定する手間がかかってしまう。また、乗客コンベアの利用状況が変動した場合において、予め設定されたスケジュール通りに運転が行われると、乗客を適切に運搬できない等の問題が発生することがある。この場合、乗客コンベアを利用する乗客の利便性が損なわれてしまう。
【0003】
例えば、特許文献1には、乗客の検出回数と、乗客の重量と、監視カメラからの画像との一定期間の記憶に基づきエスカレータの運転状況を解析し、解析に基づいて作成された運転スケジュールデータテーブルに基づいて、エスカレータの運転制御を行うエスカレータ制御システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-143450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、乗客コンベアの運転においては、待機運転モードによる運転が行われることがある。待機運転モードは、乗客が検知されない待機時間における乗客コンベアの運転モードである。
【0006】
待機運転モードには、例えば、自動運転モードや微速運転モードなどがある。自動運転モードは、乗客の検知前においては運転を停止しており、検知した場合に運転を開始する運転モードである。微速運転モードは、乗客の検知前においては定格速度よりも低速な微速での運転を行い、乗客を検知した場合に運転速度を定格速度まで上昇させる運転モードである。これらの待機運転モードを、予め定められたスケジュールに基づいて切り替えることも行われている。
【0007】
しかし、いずれかの待機運転モードを固定的に用いた運用が行われる場合、又は、待機運転モードの切り替えのスケジュールが適切に設定されていない場合、エスカレータの利用状況によっては、乗客コンベアの省エネルギー化を効果的に図れない状況が起こりうる。例えば、乗客が検知されずに待機運転が行われる待機時間が、長時間続く利用状況を想定する。このような利用状況において微速運転モードでの運転が行われる場合、乗客コンベアの消費電力は、自動運転モードによる運転時よりも大きくなってしまう。
【0008】
また、乗客が一定の時間間隔で検知される利用状況を想定する。このような利用状況において自動運転モードが適用される場合、乗客コンベアにおける停止と起動とが、短い周期で何度も繰り返されることになる。つまり、乗客コンベアにおいて何度も起動電力が発生する。この場合、乗客コンベアの消費電力は、微速運転モードによる運転時よりも大きくなってしまう。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、消費電力を低減可能であり、かつ、乗客の利用状況に応じた乗客コンベアの運行を行えるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様に係る乗客コンベアの制御装置は、乗客検出部によって乗客が検知されない待機期間に待機運転モードによる運転を行う乗客コンベアの制御装置である。本発明の一態様に係る乗客コンベアの制御装置は、乗客コンベアを駆動する駆動装置の負荷情報を所定の期間取得し、負荷情報と負荷情報の取得時間の情報とを対応付けて記録する負荷情報取得部と、複数の待機運転モードのうち、負荷情報の取得時間に対応する時間帯に設定された場合において、乗客コンベアの消費電力をより低減可能な待機運転モードの情報を出力する演算部と、演算部から出力された待機運転モードの情報に基づいて乗客コンベアの運転を制御する運転制御部と、を備える。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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