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公開番号2025093296
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2024189953
出願日2024-10-29
発明の名称レンズ鏡筒およびこれを備えたカメラシステム
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類G02B 7/02 20210101AFI20250616BHJP(光学)
要約【課題】3つのカムピンによって光軸方向において駆動されるレンズ駆動枠を備えた構成において、テレコンバータが装着された場合でも、部品が損傷する等の不具合の発生を回避することが可能なレンズ鏡筒およびこれを備えたカメラを提供する。
【解決手段】レンズ鏡筒10は、レンズマウントユニット20a、退避レンズ枠18b、7群ユニット18、3つのカムピン18ad、ガイド軸18af、押さえ部材18d、圧縮バネ18agを備える。少なくとも2つのガイド軸18afは、7群ユニット18に設けられており、光軸X方向に沿って配置されている。圧縮バネ18agは、光軸X方向において退避レンズ枠18bを押さえ部材18dに対して付勢する付勢力を付与するとともに、テレコンバータ30がレンズマウントユニット20aに装着されると伸縮して退避レンズ枠18bを光軸X方向における被写体側へ退避させる。
【選択図】図8A
特許請求の範囲【請求項1】
カメラ本体に対して交換可能な状態で装着されるレンズ鏡筒であって、
テレコンバータが装着される装着部と、
前記テレコンバータが装着されると光軸方向において干渉する光学レンズを含む退避レンズ枠と、
前記退避レンズ枠を内包するレンズ駆動枠と、
前記レンズ駆動枠に設けられ、光軸方向に交差する方向に突出する3つのカムピンと、
前記レンズ駆動枠に設けられており、前記光軸方向に沿って配置された少なくとも2つのガイド軸と、
前記レンズ駆動枠の像面側に取り付けられ、前記退避レンズ枠の前記光軸方向における像面側への移動を規制する押さえ部材と、
前記ガイド軸に沿って取り付けられ前記光軸方向において前記退避レンズ枠を前記押さえ部材に対して付勢する付勢力を付与するとともに、前記テレコンバータが前記装着部に装着されると伸縮して前記退避レンズ枠を前記光軸方向における被写体側へ退避させる付勢部材と、
を備えているレンズ鏡筒。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記カムピンが設けられた前記レンズ駆動枠は、前記テレコンバータが装着される前と、前記テレコンバータが装着された後とで、前記光軸方向において同じ位置に配置されている、
請求項1に記載のレンズ鏡筒。
【請求項3】
少なくとも2つの前記ガイド軸のそれぞれに沿って、前記付勢部材が設けられている、
請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
【請求項4】
前記退避レンズ枠は、前記光軸方向に沿って形成されており前記ガイド軸が挿入される第1穴部と、前記第1穴部における前記ガイド軸の外周面と対向する部分であって前記ガイド軸に向かって肉厚が小さくなる薄肉部と、を有している、
請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
【請求項5】
前記ガイド軸は、前記付勢部材が設けられた主ガイド軸と、前記付勢部材が設けられていない副ガイド軸と、を含む、
請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
【請求項6】
前記退避レンズ枠は、前記主ガイド軸が挿入される第2穴部と、前記第2穴部において前記光軸方向における2点で前記主ガイド軸と当接する当接部と、を有している、
請求項5に記載のレンズ鏡筒。
【請求項7】
前記副ガイド軸は、前記退避レンズ枠が前記主ガイド軸を中心とする回転方向における移動を規制する、
請求項5に記載のレンズ鏡筒。
【請求項8】
前記押さえ部材は、前記ガイド軸の前記光軸方向における像面側の端部を支持する、
請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
【請求項9】
前記レンズ駆動枠を内包し、光軸を中心に回転操作される略円筒状のマニュアル操作リングと、
前記マニュアル操作リングと一体化して回転し、前記テレコンバータが前記装着部に装着された状態において、前記退避レンズ枠が前記テレコンバータと接触する位置を超える回転操作を規制する回転規制部を、さらに備えている、
請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
【請求項10】
前記マニュアル操作リングが回転可能な状態で外周面に装着される略円筒状のベース部材を、さらに備え、
前記回転規制部は、光軸を中心とする径方向における外向きに突出しており周方向における操作によって前記回転規制部による規制の有無を切り替える操作部と、前記操作部を前記径方向における外向きに付勢する弾性部材と、前記操作部の前記径方向における内側に設けられており前記操作部の周方向における移動に伴って前記ベース部材の一部と当接して前記マニュアル操作リングの回転範囲を規制する規制部材と、を有している、
請求項9に記載のレンズ鏡筒。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、レンズ鏡筒およびこれを備えたカメラシステムに関する。
続きを表示(約 4,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、複数のレンズを含む光学系を備え、カメラ本体に対して交換可能な状態で装着されるレンズ鏡筒が使用されている。このようなレンズ鏡筒では、カメラ本体との間に、焦点距離を延長するためのテレコンバータが装着される場合がある。
テレコンバータは、カメラ本体のマウント部と、レンズ鏡筒のマウント部とにそれぞれ装着されることで、レンズ鏡筒の焦点距離を延長することができる。
【0003】
このとき、テレコンバータ側の部材が、レンズ鏡筒の光軸方向における最もカメラ本体側に設けられた部材と干渉して、部品を破損してしまうおそれがある。
例えば、特許文献1には、鏡筒に加わる外力による撮影光学系の光学性能の悪化を防止するために、カム環を、内面カム溝が形成されたレンズ支持環部と、レンズ支持環部とは別部材からなり該レンズ支持環部の先端部外周に回転方向には共に回転するように支持された先端外周環部とで構成し、先端外周環部をレンズ支持環部に対して光軸方向にクリアランスをもって支持させ、先端外周環部とレンズ支持環部の光軸方向のクリアランス部分に、先端外周環部を光軸方向に移動付勢し、該先端外周環部に鏡筒の外側から外力が作用したときに撓む付勢ばねを挿入したズームレンズ鏡筒について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-215389号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来のズームレンズ鏡筒では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示されたズームレンズ鏡筒では、外観筒に外力が加わった際に、圧縮バネが縮み、第2カム筒が変位することで内部のレンズ枠の破壊を防止しつつ、回転止めによって光軸方向のみに退避する構成を採用している。
【0006】
しかし、このような構成では、カメラ本体との間にテレコンバータが装着された際に、テレコンバータ側の部材とレンズ鏡筒側のレンズ枠とが光軸方向において干渉し、部品が破損する等の不具合が発生してしまうおそれがある。
本開示の課題は、3つのカムピンによって光軸方向において駆動されるレンズ駆動枠を備えた構成において、テレコンバータが装着された場合でも、部品が損傷する等の不具合の発生を回避することが可能なレンズ鏡筒およびこれを備えたカメラシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係るレンズ鏡筒は、カメラ本体に対して交換可能な状態で装着されるレンズ鏡筒であって、装着部と、退避レンズ枠と、レンズ駆動枠と、3つのカムピンと、ガイド軸と、押さえ部材と、付勢部材と、を備えている。装着部は、テレコンバータが装着される。退避レンズ枠は、テレコンバータが装着されると光軸方向において干渉する光学レンズを含む。レンズ駆動枠は、退避レンズ枠を内包する。3つのカムピンは、レンズ駆動枠に設けられ、光軸方向に交差する方向に突出する。少なくとも2つのガイド軸は、レンズ駆動枠に設けられており、光軸方向に沿って配置されている。押さえ部材は、レンズ駆動枠の像面側に取り付けられ、退避レンズ枠の光軸方向における像面側への移動を規制する。付勢部材は、ガイド軸に沿って取り付けられ光軸方向において退避レンズ枠を押さえ部材に対して付勢する付勢力を付与するとともに、テレコンバータが装着部に装着されると伸縮して退避レンズ枠を光軸方向における被写体側へ退避させる。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係るレンズ鏡筒によれば、3つのカムピンによって光軸方向において駆動されるレンズ駆動枠を備えた構成において、テレコンバータが装着された場合でも、部品が損傷する等の不具合の発生を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一実施形態に係るレンズ鏡筒の外観構成を示す側面図。
図1Aのレンズ鏡筒の像面側の端部にテレコンバータが装着された状態を示す側面図。
図1Aのレンズ鏡筒の内部構成を示す断面図。
図1Bのレンズ鏡筒の内部構成を示す断面図。
図1Bのテレコンバータが装着されたレンズ鏡筒の光学系が広角側(WIDE側の位置)にある状態を示す断面図。
図1Bのテレコンバータが装着されたレンズ鏡筒の光学系が望遠側(TELE側の位置)にある状態を示す断面図。
図1Aのレンズ鏡筒の構成を示す分解斜視図。
図3のレンズ鏡筒に含まれる7群ユニットの被写体側の構成を示す斜視図。
図3のレンズ鏡筒に含まれる7群ユニットの像面側の構成を示す斜視図。
図5A等の7群ユニットの構成を示す分解斜視図。
図5A等の7群ユニットを被写体側から見た正面図。
図7のE-E線矢視断面図。
図7の7群ユニットがテレコンバータの装着によって退避位置にある状態を示す断面図。
図8AのA部分の拡大図。
図7A等の7群ユニットに含まれる退避レンズ枠におけるガイド軸の配置を示す正面図。
図3のリングマウントベースユニットの外周面に取り付けられるズームリングユニットの外周面に取り付けられるズームリミットスイッチを示す分解斜視図。
図11のズームリミットスイッチとズーム回転検出用エンコーダを示す側面図。
図12のレンズ鏡筒からズームリングを取り外した状態を示す側面図。
図12のリングマウントベースユニットの外周面に取り付けられるズームリングユニットを構成するズームリング、ズームリングラバー、ズームリミットスイッチ等を示す斜視図。
図14のズームリング単品の状態を示す斜視図。
図15のB部分の拡大図。
図12等のズームリミットスイッチに含まれるスイッチユニットの構成を示す斜視図。
図17Aのズームリミットスイッチを下面側から見た斜視図。
図12等のズームリミットスイッチのON状態(回転規制状態)における規制部材を示す断面図。
図18のズームリミットスイッチのOFF状態(回転フリー状態)における規制部材を示す断面図。
図12等のズームリミットスイッチのON状態における板バネの状態を示す断面図。
図12等のズームリミットスイッチのOFF状態における板バネの状態を示す断面図。
図1Aのレンズ鏡筒のテレコンバータが装着される側の構成を示す正面図。
図1Bのレンズ鏡筒の像面側に装着されるテレコンバータの側面図。
図23Aのテレコンバータのレンズ鏡筒との接続側の構成を示す背面図。
図1Bのレンズ鏡筒およびテレコンバータ、カメラ本体を含むカメラシステムの構成を示す制御ブロック図。
本開示の他の実施形態に係るレンズ鏡筒に含まれる7群ユニットの被写体側の構成を示す斜視図。
図25Aの7群ユニットの像面側の構成を示す斜視図。
図25A等の7群ユニットを被写体側から見た正面図。
図25A等の7群ユニットに含まれる退避レンズ枠におけるガイド軸の配置を示す正面図。
図26のF-F線断面図。
図26のG-G線断面図。
本開示のさらに他の実施形態に係るレンズ鏡筒の構成を示す全体斜視図。
図29のレンズ鏡筒のリングマウントベースにおけるカメラ本体側に設けられたストッパ等の構成を示す分解斜視図。
図29のレンズ鏡筒のカメラ本体側の構成を示す分解斜視図。
図31のレンズ鏡筒に含まれるカム筒の構成を示す全体斜視図。
図32のカム筒に形成された溝の構成を示す断面図。
図31に示す構成に含まれるズームリミットスイッチのON状態(回転規制状態)における規制部材を示す断面図。
図34Aに示すズームリミットスイッチのON状態(回転規制状態)におけるストッパの状態を示す断面図。
図31に示す構成に含まれるズームリミットスイッチのOFF状態(回転フリー状態)における規制部材を示す断面図。
図35Aに示すズームリミットスイッチのOFF状態(回転フリー状態)におけるストッパの状態を示す断面図。
本開示のさらに他の実施形態に係るレンズ鏡筒の構成を示す全体斜視図。
図36のレンズ鏡筒の後枠ユニットにユニットとして取り付けられたズームリミットスイッチの構成を示す分解斜視図。
図37のズームリミットスイッチの構成を示す分解斜視図。
図36のレンズ鏡筒に含まれるカム筒の構成を示す全体斜視図。
図39のカム筒に形成された溝の構成を示す断面図。
図38に示すズームリミットスイッチのON状態(回転規制状態)における規制部材を示す断面図。
図41Aに示すズームリミットスイッチのON状態(回転規制状態)におけるストッパの状態を示す断面図。
図38に示すズームリミットスイッチのOFF状態(回転フリー状態)における規制部材を示す断面図。
図42Aに示すズームリミットスイッチのOFF状態(回転フリー状態)におけるストッパの状態を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、出願人は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施形態1)
本開示の一実施形態に係るレンズ鏡筒10およびこれを備えたカメラシステム100について、図1~図24を用いて説明すれば以下の通りである。
(【0011】以降は省略されています)

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