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公開番号2025092086
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207733
出願日2023-12-08
発明の名称OFケーブルの牽引治具
出願人株式会社関電工,小宮工機株式会社
代理人個人,個人
主分類H02G 15/22 20060101AFI20250612BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】火器を使用せず、OFケーブルの端部に圧縮もせずに強固に取り付けられ、大容量のOFケーブルも牽引でき、再使用も可能な牽引治具。
【解決手段】牽引するOFケーブル1の端部の外皮を削り取って導体部2のみを一定長露出させ、当該導体部2の外周には内側管3が被さり、当該内側管3の先端開口部に露出した前記導体部2の端面から導体部内に楔4が打ち込まれ、前記内側管3の外周に、先端面が塞がれたプーリング外管5が被せられ、当該プーリング外管5の外周のネジ孔5dから、前記内側管3のネジ孔3cを通して前記導体部2に達するネジが螺着され、当該プーリング外管5の先端外面に、外周雄ネジを有する突出体7が設けられ、前記プーリング外管5とOFケーブル1の外皮1aの外周は加硫ゴム層10が形成され、この加硫ゴム層10の外周に筒状カバー11が被覆、固定され、前記突出体7はプーリングヘッド13が被冠されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
既設のOFケーブルの撤去の際に用いるOFケーブルの牽引治具であって、
牽引するOFケーブルの端部の防食層や遮蔽層等の外皮を削り取って中心部の導体部のみを一定長露出させ、当該導体部外周に内側管が被さり、当該内側管の先端開口部に露出した前記導体部端面から導体部内に楔が打ち込まれ、
前記内側管の外周に、先端面が塞がれたプーリング外管が被せられ、当該プーリング外管の外周のネジ孔から、前記内側管のネジ孔を通して前記導体部に達するネジが螺着され、
当該プーリング外管の先端外面には、外周雄ネジを有する突出体が一体に設けられ、前記プーリング外管とこれに隣接するOFケーブルの外皮の外周は加硫ゴムから成るテープを巻いた加硫ゴム層が形成され、
この加硫ゴム層の外周に筒状カバーが被覆され、当該筒状カバーの両端部が前記プーリング外管及び外皮に固定され、前記突出体は牽引係止孔を有するプーリングヘッドの勘合孔内に螺着されて勘合されていることを特徴とする、OFケーブルの牽引治具。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記内側管の断面形状が、円形の外縁を一部切り欠いた形状となっており、前記プーリング外管の前記内側管が篏合される中空部の開口部は、前記内側管の断面形状と同一形状となっており、前記内側管を前記プーリング外管の前記中空部に勘合した後、当該プーリング外管を軸を中心に回し、前記プーリング外管の開口部の周縁の一部に前記内側管の端部が係止され、前記プーリング外管を前記内側管から引き抜き不可能とした構成であることを特徴とする、請求項1に記載のOFケーブルの牽引治具。
【請求項3】
前記突出体の先端面から前記プーリング外管の、前記内側管の入った中空部まで通じる小径孔が設けられ、当該小径孔の先端は着脱自在な密閉栓が設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のOFケーブルの牽引治具。
【請求項4】
前記筒状カバーは長手方向で二つに分割され、一方の分割端縁の外周は外周雄ネジが設けられ、他方の分割端縁の内周は内周雌ネジが設けられ、これらの外周雄ネジと内周雌ネジとが螺着して一つの筒状カバーに接続される構成としたことを特徴とする、請求項1に記載のOFケーブルの牽引治具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、管路等に布設されている既設のOFケーブルを引き抜く際に、OFケーブルの端部に取り付ける牽引治具に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
管路等に布設されている既設のOFケーブルを引き抜く方法としてOFケーブルの端部にプーリングアイ(牽引治具)を取り付け、当該プーリングアイに牽引ワイヤーをつないで引き抜く方法がある。この場合、OFケーブルからの油漏れを防ぐため、前記プーリングアイを取り付けた部分をシールすることが必要であり、従来から当該シールを半田鉛工により行っている。
【0003】
前記鉛工は半田溶接のためにトーチランプ、プロパンバーナー等の火器を用いるため火災発生の危険があり、また、作業時間が長くかかる等作業の手間がかかる。その上、鉛工によって接続されたプーリングアイは再使用ができない。
【0004】
そのため、鉛工等の火器を使用せず、OFケーブルの端部とプーリングアイとの接続部を密閉する方法又は構造が開発されている。
【0005】
特許文献1のものはその一つであり、OFケーブル端部の金属シース、導体が段階的に露出され、この露出された導体に牽引金具が圧縮固定されたOFケーブル牽引部において、牽引金具と露出された金属シースとに跨って金属管が篏合され、この金属管両端部がゴム層を介して牽引金具と金属シースの上にそれぞれ圧着されると共にバインド線により緊縛されたOFケーブル牽引部である。
【0006】
また、特許文献2のものは他の例であり、油送路を形成するスパイラル管、複数の導線からなる導線束、絶縁油が含侵された油浸絶縁層、金属からなる遮蔽層及び防食層が中心部から外側へ向けてこの順に形成されたOFケーブルを配線路から撤去するためのOFケーブルの撤去方法であって、前記スパイラル管を引き抜き、少なくとも1本の前記導線を前記導線束から離脱させるとともに引き抜き、残りの前記導線を引き抜き、前記油浸絶縁層を引き抜き、前記遮蔽層を軸方向へ延びる切断線において切断し、前記遮蔽層及び前記防食層を縮径させ、前記遮蔽層及び前記防食層を引き抜く、OFケーブルの撤去方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
実開昭61―149916号公報
特許第3998506号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前記特許文献1のものはOFケーブルの露出された導体の端部に牽引金具を被せて圧縮固着している構造のため、OFケーブルの容量が小さい場合は使用可能であるが、OFケーブルの容量が大きい場合には、OFケーブルをプーリングアイで牽引した場合、牽引金具が前記導体端部から引き抜けてしまう恐れがある。また、牽引金具を導体に被せて圧縮、固着させるため、当該牽引金具等の牽引治具は再使用することはできない。
【0009】
また、前記特許文献2のものは、撤去するOFケーブルの一端から中心部のスパイラル管を引き抜き、導線束から導線の1本を引き抜き、残りの導線束を順に引き抜くというように中心部の層から外側の層を順位引き抜き、引き抜いた内部にカッターを入れて内側面に軸方向の切り込みを入れ、遮蔽層や防食層を縮径させてこれらを引き抜く工程を必要とするため、作業工程が多く、手間のかかる撤去方法となっている。
【0010】
そこでこの発明は上述の課題を解決するため、火器を使用せず、OFケーブルの端部に圧縮もせずに強固に牽引治具を取り付けることが出来、大容量のOFケーブルも牽引でき、再使用も可能なOFケーブルの牽引治具を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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