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公開番号2025090716
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2025037968,2023122177
出願日2025-03-11,2019-11-06
発明の名称デコーディング方法及びデバイス、エンコーディング方法及びデバイス、ビットストリーム記憶方法、並びにビットストリーム伝送方法
出願人華為技術有限公司,HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
代理人弁理士法人ITOH
主分類H04N 19/82 20140101AFI20250610BHJP(電気通信技術)
要約【課題】ビデオコーディングにおいてビデオデータを圧縮するために使用されるコーディングツールパラメータの効率的なシグナリング方法を提供する。
【解決手段】ビットストリームからビデオシーケンスをデコーディングする方法は、第1タイプのコーディングツールパラメータを含む第1ヘッダパラメータセット(HPS)、第2タイプのコーディングツールパラメータを含む第2HPS、スライスヘッダ及びスライスヘッダに関連したスライスとを有するビットストリームを受信し、スライスヘッダが第1HPSに対する第1参照及び第2HPSに対する第2参照を含むことを決定する。スライスヘッダが第1参照及び第2参照を含むとの決定に基づいて、第1タイプのコーディングツールパラメータ及び第2タイプのコーディングツールパラメータを用いてスライスをデコーディングし、デコーディングされたビデオシーケンスの部分として表示のためにスライスを転送する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
デコーディング方法であって、
適応ループフィルタ(ALF)コーディングツールパラメータを含むALF適応パラメータセット(APS)と、スケーリングリストパラメータを含むスケーリングリストAPSと、スライスヘッダと、前記スライスヘッダに関連したスライスとを有するビットストリームを受信することと、
前記スライスヘッダが前記ALF APSに対する第1参照及び前記スケーリングリストAPSに対する第2参照を含むことを決定することと、
前記スライスヘッダが前記第1参照及び前記第2参照を含むとの前記決定に基づいて、前記ALFコーディングツールパラメータ及び前記スケーリングリストパラメータを用いて前記スライスをデコーディングして、再構成された画像ブロックを取得することと、
前記再構成された画像ブロックに基づいて、デコーディングされたピクチャを取得することと、
前記デコーディングされたピクチャを含むデコーディングされたシーケンスを取得することと
を有する方法。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記ビットストリームは、前記ALF APS及び前記スケーリングリストAPSを含む複数のAPSを更に有し、前記複数のAPSの夫々は、前記複数のAPS内の他のAPSからのコーディングツールパラメータを参照することを制限される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ALF APSは、時間的識別子(ID)に関連したアクセスユニット(AU)に含まれ、前記ALF APSは、前記ALF APSを含む前記AUに関連した前記時間的IDを含む、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記スライスは、ピクチャの部分であり、前記ピクチャは、時間的識別子(ID)に関連し、前記ALF APSは、前記ピクチャに関連した前記時間的IDを含む、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記ビットストリームは、前記ALF APS及び前記スケーリングリストAPSを含む複数のAPSを更に有し、第1時間的IDを有するスライスは、前記第1時間的IDよりも大きい第2時間的IDを有する如何なるAPSも参照することを制限される、
請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
エンコーディング方法であって、
複数のピクチャを含むビデオシーケンスを取得することと、
前記複数のピクチャを複数のスライスにパーティション化することと、
前記複数のスライスをビットストリーム内にエンコーディングすることであり、前記スライスは、適応ループフィルタ(ALF)コーディングツールパラメータ及びスケーリングリストパラメータに少なくとも基づいてエンコーディングされる、ことと、
ALF適応パラメータセット(APS)及びスケーリングリストAPSを前記ビットストリーム内にエンコーディングすることであり、前記ALF APSは、前記ALFコーディングツールパラメータを含み、前記スケーリングリストAPSは、前記スケーリングリストパラメータを含む、ことと、
スライスヘッダを前記ビットストリームにエンコーディングすることであり、前記スライスヘッダは、前記ALF APSに対する第1参照及び前記スケーリングリストAPSに対する第2参照を含む、ことと、
前記ビットストリームを記憶することと
を有する方法。
【請求項7】
複数のAPSを前記ビットストリーム内にエンコーディングすることを更に有し、
前記複数のAPSは、前記ALF APS及び前記スケーリングリストAPSを含み、前記複数のAPSの夫々は、前記複数のAPS内の他のAPSからのコーディングツールパラメータを参照することを制限される、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ALF APSは、時間的識別子(ID)に関連したアクセスユニット(AU)に含まれ、前記ALF APSは、前記ALF APSを含む前記AUに関連した前記時間的IDを含む、
請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
第1スライスが第1ピクチャからパーティション化され、前記第1ピクチャは、時間的識別子(ID)と関連付けられ、前記ALF APSは、前記ピクチャに関連した前記時間的IDを含む、
請求項6又は7に記載の方法。
【請求項10】
前記ALF APS及び前記スケーリングリストAPSを含む複数のAPSがエンコーディングされ、前記複数のAPSの夫々及び前記スライスの夫々は、複数の時間的IDのうちの1つと関連付けられ、第1時間的IDを有する各スライスは、前記第1時間的IDよりも大きい第2時間的IDを有する如何なるAPSも参照することを制限される、
請求項6乃至9のうちいずれか一項に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ビデオコーディングに概して関係があり、具体的には、ビデオコーディングにおいてビデオデータを圧縮するために使用されたコーディングツールパラメータの効率的なシグナリングに関係がある。
続きを表示(約 4,400 文字)【背景技術】
【0002】
比較的に短いビデオでさえ表現するために必要なビデオデータの量は相当である可能性があり、これは、バンド幅容量が限られている通信ネットワークにわたってデータがストリーミング又は別なふうに通信されるべきである場合に、困難を引き起こすことがある。よって、ビデオデータは、一般的には、今日的な電気通信ネットワークにわたって通信される前に、圧縮される。メモリ資源は限られていることがあるので、ビデオが記憶デバイスで記憶される場合に、ビデオのサイズも問題であり得る。ビデオ圧縮デバイスは、伝送又は記憶の前にビデオデータをコーディングするために発信元でソフトウェア及び/又はハードウェアをしばしば使用し、それによって、デジタルビデオ画像を表現するために必要なデータの量を低減する。圧縮されたデータは、次いで、ビデオデータをデコーディングするビデオ圧縮解除デバイスによって送り先で受信される。限られたネットワーク資源と、より高いビデオ品質の更に高まる需要とにより、ピクチャ品質を全く又はほとんど犠牲にせずに圧縮比を改善する改善された圧縮及び圧縮解除技術が望ましい。
【発明の概要】
【0003】
実施形態において、開示は、デコーダで実施される方法であって、デコーダの受信器によって、第1タイプのコーディングツールパラメータを含む第1ヘッダパラメータセット(Header Parameter Set,HPS)と、第2タイプのコーディングツールパラメータを含む第2HPSと、スライスヘッダと、スライスヘッダに関連したスライスとを有するビットストリームを受信することと、デコーダのプロセッサによって、スライスヘッダが第1HPSに対する第1参照及び第2HPSに対する第2参照を含むことを決定することと、プロセッサによって、スライスヘッダが第1参照及び第2参照を含むとの決定に基づいて、第1タイプのコーディングツールパラメータ及び第2タイプのコーディングツールパラメータを用いてスライスをデコーディングすることと、プロセッサによって、デコーディングされたビデオシーケンスの部分として表示のためにスライスを転送することとを有する方法を含む。適応パラメータセット(Adaptive Parameter Set,APS)としても知られているHPSは、ピクチャパラメータセット(Picture Parameter Set,PPS)よりも低い粒度且つスライスヘッダよりも高い粒度でビデオデータを記述するために用いられてよい。開示される態様は、単一のスライスヘッダが複数のタイプのHPSを参照することを可能にする。単一のスライスヘッダが複数のタイプのHPSを参照することを可能にするメカニズムを提供することによって、様々なコーディングツールパラメータがHPSレベルで通知され得る。これは、コーディングツールパラメータが同じピクチャ/フレーム内のスライス間で変化することを、スライスヘッダに余分のデータをロードせずに可能にする。従って、同じピクチャ内のスライス間で変化するコーディングツールパラメータがどのスライスヘッダ内にもロードされなくてよいということで、エンコーダは、レートひずみ最適化(Rate Distortion Optimization,RDO)を実行するときに更なる柔軟性を有する。更には、エンコーダが、最適なコーディングソリューションを見つけるときに、より多くのエンコーディングオプションへのアクセスを有し得るということで、平均コーディング効率は増大する。これは、転じて、ビデオデータを記憶するとき及びビデオデータを伝送するときに、エンコーダ及びデコーダの両方で、メモリ資源の利用及びネットワーク資源の利用を減らす。
【0004】
任意に、上記の態様のいずれかにおいて、態様の他の実施は、第1HPS及び第2HPSが適応ループフィルタ(Adaptive Loop Filter,ALF)HPS、クロマスケーリング付きルーママッピング(Luma Mapping with Chroma Scaling,LMCS)HPS、スケーリングリストパラメータHPS、又はこれらの組み合わせを含む、ことを提供する。
【0005】
任意に、上記の態様のいずれかにおいて、態様の他の実施は、ビットストリームが、第1HPS及び第2HPSを含む複数のHPSを更に有し、複数のHPSの夫々が、複数のHPS内の他のHPSからのコーディングツールパラメータを参照することを制限される、ことを提供する。いくつかのシステムにおいて、現在のHPSは、前のHPSに対する参照によってコーディングパラメータを引き継いでよい。理論上は、これは、現在のHPSが現在のHPSと前のHPSとの間の差分しか含まないことを可能にする。しかし、実際上は、このアプローチはしばしば、長い継承チェーンを作り出し、転じて、デコーダに対して、後続のHPSが古いHPSを参照し直す可能性がある限りはバッファ内に多数の古いHPSを保持するよう求める。これは、両方のバッファメモリ問題を引き起こし、HPSが転送中に失われる場合にコーディングエラーの可能性を高める。本開示のいくつかの態様は、各HPSが他のHPSを参照せずに全ての関連したコーディングパラメータを含むことを求めることによって、この課題に対処する。
【0006】
任意に、上記の態様のいずれかにおいて、態様の他の実施は、第1HPSが、時間的識別子(Identifier,ID)に関連したアクセスユニットに含まれ、第1HPSが、第1HPSを含むアクセスユニットに関連した時間的IDを含む、ことを提供する。一例では、各HPSは、そのHPSを含むアクセスユニットと同じ時間的IDを保持するよう求められ得る。
【0007】
任意に、上記の態様のいずれかにおいて、態様の他の実施は、スライスが、ピクチャの部分であり、ピクチャが、時間的識別子(ID)に関連し、第1HPSが、ピクチャに関連した時間的IDを含む、ことを提供する。いくつかの例では、各HPSは、そのHPSを参照する第1スライスに関連したピクチャと同じ時間的IDを保持するよう求められ得る。
【0008】
任意に、上記の態様のいずれかにおいて、態様の他の実施は、ビットストリームが、スライスを含む1つ以上のスライスを夫々が含んでいる複数のピクチャを含み、ビットストリームが、第1HPS及び第2HPSを含む複数のHPSを更に有し、複数のHPSの夫々及び1つ以上のスライスの夫々が、複数の時間的IDのうちの1つに関連し、第1時間的IDを有する各スライスが、第1時間的IDよりも大きい第2時間的IDを有する如何なるHPSも参照することを制限される、ことを提供する。いくつかの例では、ピクチャ及びスライスのビットストリームは、複数の時間的IDのうちの1つ(例えば、3つのうちの1つ)に関連することができる。時間的IDは夫々、対応するフレームレートに関連する。より高いフレームレートを有するデータ項目は、より低いフレームレートがレンダリングされる場合に無視されてよい。本例では、スライスは、より高い時間的ID、よって、より高いフレームレートを有するHPSを参照することができないようにされる。このアプローチは、スライスのより低いフレームレートがレンダリングされる場合に無視されるより高いフレームレートのHPSをスライスが参照しないことを確かにする。これは、HPSがスライスに実際に利用可能であり、フレームレート不一致により無視されないことを確かにし得る。
【0009】
実施形態において、開示は、エンコーダで実施される方法であって、エンコーダのプロセッサによって、複数のピクチャを複数のスライスにパーティション化することと、プロセッサによって、複数のスライスをビットストリーム内にエンコーディングすることであり、複数のスライスは、少なくとも、第1タイプのコーディングツールパラメータに基づく第1タイプのコーディングツール及び第2タイプのコーディングツールパラメータに基づく第2タイプのコーディングツールによって、エンコーディングされる、ことと、プロセッサによって、第1HPS及び第2HPSをビットストリーム内にエンコーディングすることであり、第1HPSは第1タイプのコーディングツールパラメータを含み、第2HPSは、第2タイプのコーディングツールパラメータを含む、ことと、プロセッサによって、複数のスライスのうちの第1スライスのエンコーディングを記述する第1スライスヘッダをビットストリーム内にエンコーディングすることであり、第1スライスヘッダは、第1HPSに対する第1参照及び第2HPSに対する第2参照を含む、ことと、プロセッサへ結合されているメモリによって、デコーダへの通信のためにビットストリームを記憶することとを有する方法を含む。APSとしても知られているHPSは、PPSよりも低い粒度且つスライスヘッダよりも高い粒度でビデオデータを記述するために用いられてよい。開示される態様は、単一のスライスヘッダが複数のタイプのHPSを参照することを可能にする。単一のスライスヘッダが複数のタイプのHPSを参照することを可能にするメカニズムを提供することによって、様々なコーディングツールパラメータがHPSレベルで通知され得る。これは、コーディングツールパラメータが同じピクチャ/フレーム内のスライス間で変化することを、スライスヘッダに余分のデータをロードせずに可能にする。従って、同じピクチャ内のスライス間で変化するコーディングツールパラメータがどのスライスヘッダ内にもロードされなくてよいということで、エンコーダは、RDOを実行するときに更なる柔軟性を有する。更には、エンコーダが、最適なコーディングソリューションを見つけるときに、より多くのエンコーディングオプションへのアクセスを有し得るということで、平均コーディング効率は増大する。これは、転じて、ビデオデータを記憶するとき及びビデオデータを伝送するときに、エンコーダ及びデコーダの両方で、メモリ資源の利用及びネットワーク資源の利用を減らす。
【0010】
任意に、上記の態様のいずれかにおいて、態様の他の実施は、第1HPS及び第2HPSがALF HPS、LMCS HPS、スケーリングリストパラメータHPS、又はこれらの組み合わせを含む、ことを提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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