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10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025089693
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-16
出願番号
2023204471
出願日
2023-12-04
発明の名称
固体電池および固体電池の製造方法
出願人
トヨタ自動車株式会社
,
出光興産株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01M
10/0525 20100101AFI20250609BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】本開示は、水分による劣化が抑制された固体電池を提供することを主目的とする。
【解決手段】本開示においては、正極活物質層と、負極活物質層と、上記正極活物質層および上記負極活物質層の間に配置された固体電解質層と、を有する固体電池であって、上記正極活物質層、上記負極活物質層および上記固体電解質層は、電解質として被覆硫化物固体電解質を含有し、上記被覆硫化物固体電解質は、Li元素、S元素およびP元素を少なくとも含有する硫化物固体電解質と、上記硫化物固体電解質の表面を被覆し、かつ、改質剤を含有する被覆層と、を有し、上記改質剤は、一般式(1)で表される化合物、一般式(2)で表される化合物、一般式(1)で表される化合物のポリマーおよび一般式(2)で表される化合物のポリマーの少なくとも1種である、固体電池を提供することにより上記課題を解決する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
正極活物質層と、負極活物質層と、前記正極活物質層および前記負極活物質層の間に配置された固体電解質層と、を有する固体電池であって、
前記正極活物質層、前記負極活物質層および前記固体電解質層は、電解質として被覆硫化物固体電解質を含有し、
前記被覆硫化物固体電解質は、Li元素、S元素およびP元素を少なくとも含有する硫化物固体電解質と、前記硫化物固体電解質の表面を被覆し、かつ、改質剤を含有する被覆層と、を有し、
前記改質剤は、下記一般式(1)で表される化合物、下記一般式(2)で表される化合物、下記一般式(1)で表される化合物のポリマーおよび下記一般式(2)で表される化合物のポリマーの少なくとも1種である、固体電池。
JPEG
2025089693000009.jpg
35
71
(式(1)中、R
1
~R
3
は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、1価の炭化水素基または1価のハロゲン化炭化水素基であり、R
1
~R
3
の少なくとも1つは1価の炭化水素基または1価のハロゲン化炭化水素基であり、R
1
~R
3
の少なくとも1つはエーテル構造を有する。
式(2)中、R
11
~R
14
は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、1価のシリルエーテル基、1価の炭化水素基または1価のハロゲン化炭化水素基であり、R
11
~R
14
の少なくとも1つはシリルエーテル基である。)
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記硫化物固体電解質に対する前記改質剤の割合は、12.5質量%以下である、請求項1に記載の固体電池。
【請求項3】
前記硫化物固体電解質に対する前記改質剤の割合は、10.0質量%以下である、請求項1に記載の固体電池。
【請求項4】
前記改質剤が、前記一般式(1)で表される化合物および前記一般式(1)で表される化合物のポリマーの少なくとも一方であり、R
1
~R
3
のうちいずれか2つが水素原子であり、1つがエーテル構造を有する1価の炭化水素基である、請求項1に記載の固体電池。
【請求項5】
前記改質剤が、前記一般式(2)で表される化合物および前記一般式(2)で表される化合物のポリマーの少なくとも一方であり、R
11
~R
14
のうち3つが1価のシリルエーテル基であり、1つが1価の炭化水素基である、請求項1に記載の固体電池。
【請求項6】
前記改質剤が、下記化合物A、下記化合物B、下記化合物C、下記化合物D、下記化合物Aおよび下記化合物Bの少なくとも1つを含むポリマー、および、下記化合物Cおよび下記化合物Dの少なくとも1つを含むポリマーの少なくとも1種である、請求項1に記載の固体電池。
JPEG
2025089693000010.jpg
117
102
【請求項7】
前記改質剤が、前記化合物A、前記化合物Bまたは前記化合物Cである、請求項6に記載の固体電池。
【請求項8】
前記改質剤の分子量または重量平均分子量が、60以上である、請求項1に記載の固体電池。
【請求項9】
前記正極活物質層、前記負極活物質層および前記固体電解質層において、前記電解質の合計に対する前記被覆硫化物固体電解質の割合は、それぞれ、50質量%以上、100質量%以下である、請求項1に記載の固体電池。
【請求項10】
請求項1から請求項9までのいずれかに記載の固体電池を製造する、固体電池の製造方法であって、
前記被覆硫化物固体電解質を準備する、準備工程と、
前記被覆硫化物固体電解質を用いて、前記正極活物質層、前記負極活物質層および前記固体電解質層を形成する、層形成工程と、
を有し、
前記層形成工程を、露点温度が-50℃以上の環境下で行う、固体電池の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、固体電池および固体電池の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
固体電池は、正極および負極の間に固体電解質層を有する電池であり、可燃性の有機溶媒を含む電解液を有する液系電池に比べて、安全装置の簡素化が図りやすいという利点を有する。また、固体電池に用いられる固体電解質として硫化物固体電解質が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、硫化物系固体電解質の表面がコーティング材で被覆されてなる複合固体電解質の製造方法が開示されている。また、特許文献2には、BET比表面積が10m
2
/g以上であり、リチウム原子、硫黄原子、リン原子及びハロゲン原子を含む硫化物固体電解質と、エポキシ化合物と、を含み、FT-IR分析(ATR法)による赤外線吸収スペクトルにおいて、2800~3000cm
-1
にピークを有する、改質硫化物固体電解質が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020―087633号公報
国際公開第2022/158458号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
硫化物固体電解質は、水分(例えば雰囲気中の水分)により、Liイオン伝導性が低下しやすい。そのため、硫化物固体電解質を含有する固体電池は、水分により劣化しやすい。
【0006】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、水分による劣化が抑制された固体電池を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]
正極活物質層と、負極活物質層と、上記正極活物質層および上記負極活物質層の間に配置された固体電解質層と、を有する固体電池であって、
上記正極活物質層、上記負極活物質層および上記固体電解質層は、電解質として被覆硫化物固体電解質を含有し、
上記被覆硫化物固体電解質は、Li元素、S元素およびP元素を少なくとも含有する硫化物固体電解質と、上記硫化物固体電解質の表面を被覆し、かつ、改質剤を含有する被覆層と、を有し、
上記改質剤は、下記一般式(1)で表される化合物、下記一般式(2)で表される化合物、下記一般式(1)で表される化合物のポリマーおよび下記一般式(2)で表される化合物のポリマーの少なくとも1種である、固体電池。
【0008】
JPEG
2025089693000002.jpg
35
71
(式(1)中、R
1
~R
3
は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、1価の炭化水素基または1価のハロゲン化炭化水素基であり、R
1
~R
3
の少なくとも1つは1価の炭化水素基または1価のハロゲン化炭化水素基であり、R
1
~R
3
の少なくとも1つはエーテル構造を有する。
式(2)中、R
11
~R
14
は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、1価のシリルエーテル基、1価の炭化水素基または1価のハロゲン化炭化水素基であり、R
11
~R
14
の少なくとも1つはシリルエーテル基である。)。
【0009】
[2]
上記硫化物固体電解質に対する上記改質剤の割合は、12.5質量%以下である、[1]に記載の固体電池。
【0010】
[3]
上記硫化物固体電解質に対する上記改質剤の割合は、10.0質量%以下である、[1]または[2]に記載の固体電池。
(【0011】以降は省略されています)
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