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公開番号2025088978
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-12
出願番号2023203870
出願日2023-12-01
発明の名称バキュームポンプ
出願人株式会社ミクニ,三菱自動車工業株式会社
代理人弁理士法人相原国際知財事務所
主分類F04C 29/12 20060101AFI20250605BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】低温ソーク後の逆止弁の作動不良を防止することができるバキュームポンプを提供する。
【解決手段】バキュームポンプ(1)は、負圧を生成するポンプ室(10)と、ポンプ室(10)に開口された吸気口(30)を介してポンプ室(10)に吸気を導く吸気通路(28)と、吸気通路(28)において吸気の逆流を阻止する逆止弁(32)とを備え、逆止弁(32)は、吸気通路(28)に設けられる弁室(34)と、弁室(34)における吸気の入口開口(34a)の周縁に形成される弁座(36)と、弁室(34)において弁座(36)に対し離接することにより逆止弁(32)を開閉する弁体(38)と、弁室(34)において弁体(38)を弁座(36)に向けて押圧付勢するコイルばね(40)とを有し、弁室(34)の内周面(34c)と弁座(36)とは撥水被膜(50)で覆われている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
負圧を生成するポンプ室と、
前記ポンプ室に開口された吸気口を介して前記ポンプ室に吸気を導く吸気通路と、
前記吸気通路において前記吸気の逆流を阻止する逆止弁と
を備え、
前記逆止弁は、
前記吸気通路に設けられる弁室と、
前記弁室における前記吸気の入口開口の周縁に形成される弁座と、
前記弁室において前記弁座に対し離接することにより前記逆止弁を開閉する弁体と、
前記弁室において前記弁体を前記弁座に向けて押圧付勢するコイルばねと
を有し、
前記弁室の内周面と前記弁座とは撥水被膜で覆われている、バキュームポンプ。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記弁室における前記吸気の前記入口開口に近接する前記吸気通路の入口領域は、所定範囲に亘って前記撥水被膜で覆われている、請求項1に記載のバキュームポンプ。
【請求項3】
前記弁室は、前記吸気通路の延在する方向に軸心を有する円筒状に形成され、
前記弁体は、
前記吸気通路よりも大径であり且つ前記弁室よりも小径であって、前記弁座に対し離接するシート部と、
前記シート部よりも小径であり且つ前記弁室における前記吸気の出口開口に向けて突出し、前記コイルばねの一端が係止されるばね係止部と
から構成される、請求項2に記載のバキュームポンプ。
【請求項4】
前記逆止弁は、前記出口開口に固定されるとともに前記コイルばねの他端が係止されるキャップを有し、
前記キャップは、前記入口開口に向けて凸となる形状を有するとともに、前記吸気が通過する複数の通気孔を有する、請求項3に記載のバキュームポンプ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バキュームポンプに関し、詳しくは、自動車等の車両に備えられたブレーキブースタ等の負圧室を負圧にするために用いるバキュームポンプに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の車両に備えられたブレーキブースタの負圧室を負圧にするためにバキュームポンプが用いられている。特許文献1に記載のバキュームポンプは、負圧を生成するポンプ室と、ポンプ室に開口された吸気口を介してポンプ室に吸気を導く吸気通路と、吸気通路において吸気の逆流を阻止する逆止弁とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-40512号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、吸気に含まれる水分がバキュームポンプの逆止弁において凝縮して水滴となり、逆止弁の弁体や弁座周辺に付着することがある。弁体や弁座周辺に付着した水滴は、車両のエンジンが停止するなどして低温ソーク(低温環境下に長時間曝されること)となった後に凍結する。水滴の凍結によって、弁体が弁座に固着し、逆止弁の作動不良(作動遅延、作動不能など)を招くおそれがある。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、低温ソーク後の逆止弁の作動不良を防止することができるバキュームポンプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するべく、本発明のバキュームポンプは、負圧を生成するポンプ室と、ポンプ室に開口された吸気口を介してポンプ室に吸気を導く吸気通路と、吸気通路において吸気の逆流を阻止する逆止弁とを備え、逆止弁は、吸気通路に設けられる弁室と、弁室における吸気の入口開口の周縁に形成される弁座と、弁室において弁座に対し離接することにより逆止弁を開閉する弁体と、弁室において弁体を弁座に向けて押圧付勢するコイルばねとを有し、弁室の内周面と弁座とは撥水被膜で覆われている。
【発明の効果】
【0007】
従って、本発明のバキュームポンプによれば、低温ソーク後の逆止弁の作動不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
バキュームポンプを正面側から見た斜視図である。
バキュームポンプを背面側から見た斜視図である。
カバーを透過するとともに吸気接続部材を断面としたバキュームポンプの正面図である。
カバーの膨出部、突出部及び吸気接続部材を断面としたバキュームポンプの正面図である。
(a)~(h):バキュームポンプの動作を段階的に示す図である。
逆止弁の拡大図である。
図6において逆止弁における撥水被膜の形成箇所を明確にした図である。
撥水被膜を形成しない従来の逆止弁の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態に係るバキュームポンプ1について図面を参照して説明する。図1は、バキュームポンプ1を正面側から見た斜視図を示し、図2は、バキュームポンプ1を背面側から見た斜視図を示す。バキュームポンプ1は、有底円筒状のハウジング2と、ハウジング2を閉塞する円板状のカバー4とを備えている。カバー4には外表面が隆起した膨出部4aが形成されている。膨出部4aにはカバー4の外周側に突出する突出部4bが形成され、突出部4bには吸気接続部材6が接続されている。吸気接続部材6は、自動車等の車両に備えられた図示しないブレーキブースタ等に接続される。ハウジング2とカバー4とは、ボルト8により図示しないOリングを介して気密に接合される。
【0010】
図3は、カバー4を透過するとともに吸気接続部材6を断面としたバキュームポンプ1の正面図を示す。ハウジング2の内部には平面視略円形状のポンプ室10が形成され、ポンプ室10の円中心に対して偏心した位置には円筒状のロータ12が配置されている。ロータ12は、その外周面12aがハウジング2の内周面2aに対して接触状態となるように配置される。
(【0011】以降は省略されています)

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