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公開番号2025085262
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023199015
出願日2023-11-24
発明の名称分離システム及び測定方法
出願人株式会社アーステクニカ
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B04C 5/185 20060101AFI20250529BHJP(物理的または化学的工程を行なうための遠心装置または機械)
要約【課題】サイクロン分離器で気体から分離された粉粒体の特性を測定する測定システムにおいて、粉粒体の流れをプローブへ適切に案内する。
【解決手段】分離システムは、気体及び粉粒体を含む混合流体から粉粒体を分離するサイクロンと、下方にいくに従って徐々に径が小さくなる截頭円錐形部を有し、サイクロンの粉粒体出口と接続されてサイクロンで分離された粉粒体が旋回しながら落下する容器と、容器内に配置された円錐形のコーンと、コーンの下端と容器の内壁の間を通過した粉粒体の流れの下流に配置された測定部を有し、前記測定部を通過する前記粉粒体の粒子径を測定する測定プローブと、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
気体及び粉粒体を含む混合流体から前記粉粒体を分離するサイクロンと、
下方にいくに従って徐々に径が小さくなる截頭円錐形部を有し、前記サイクロンの粉粒体出口と接続されて前記サイクロンで分離された前記粉粒体が旋回しながら落下する容器と、
前記容器内に配置された円錐形のコーンと、
前記コーンの下端と前記容器の内壁の間を通過した前記粉粒体の流れの下流に配置された測定部を有し、前記測定部を通過する前記粉粒体の粒子径を測定する測定プローブと、を備える、
分離システム。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記コーンを昇降する昇降装置を備える、
請求項1に記載の分離システム。
【請求項3】
前記測定プローブの前記測定部が変位可能となるように前記測定プローブが前記容器に支持されている、
請求項1又は2に記載の分離システム。
【請求項4】
サイクロンで気体と粉粒体を含む混合流体の流れから前記粉粒体を分離すること、
下方にいくに従って徐々に径が小さくなる截頭円錐形部を有する容器へ、前記サイクロンで分離された前記粉粒体を流入させること、
前記容器内に配置された円錐形のコーンで前記容器内の前記粉粒体の流れを収束させること、及び、
収束した前記粉粒体の流れの中に測定プローブの測定部を配置して前記測定部を通過する前記粉粒体の粒子径を測定すること、を含む、
測定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、サイクロンで分離又は分級された粉粒体の性質をインライン測定する技術に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、サイクロンを利用して気体から粉粒体を分離又は分級するサイクロン分離器が知られている。サイクロン分離器はプロセスラインに配置されることがあり、このようなサイクロン分離器で気体から分離した粉粒体の粒度分布、粒子形状や物性などをインライン測定によりリアルタイム管理することで、安定した生産に寄与できる。特許文献1では、サイクロン分離器で気体から分離した粉粒体の粒子径をインライン測定する技術が開示されている。
【0003】
特許文献1は、サイクロン分離器において粉粒体の粒子径を計測する計測システムを開示する。サイクロン分離器は、円筒又は円錐台の内部空間を有する外筒を備え、この内部空間で粉粒体が旋回流と共に旋回することによって、粉粒体が分離又は分級される。計測システムは、サイクロンの外筒の壁を貫いて内部空間へ挿入された測定プローブを備えており、測定プローブの検出部を通過する粉粒体の粒子径を計測する。サイクロンの外筒には、測定プローブの検出部へ粉粒体を案内するために、内部空間へ突出するガイド部材が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-45377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の測定システムでは、旋回する粉粒体を測定プローブの検出部へ案内するガイド部材の役割が肝要である。ガイド部材はサイクロンごとに設計されるものであって最適設計を行うために試行錯誤が必要であり、また、サイクロンで処理される粉粒体の特性の変化に合わせてガイド部材の形状を微調整することが難しい。
【0006】
本開示は以上の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、サイクロン分離器で気体から分離された粉粒体の特性を測定する測定システムにおいて、粉粒体の流れをプローブへ適切に案内できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る分離システムは、
気体及び粉粒体を含む混合流体から前記粉粒体を分離するサイクロンと、
下方にいくに従って徐々に径が小さくなる截頭円錐形部を有し、前記サイクロンの粉粒体出口と接続されて前記サイクロンで分離された前記粉粒体が旋回しながら落下する容器と、
前記容器内に配置された円錐形のコーンと、
前記コーンの下端と前記容器の内壁の間を通過した前記粉粒体の流れの下流に配置された測定部を有し、前記測定部を通過する前記粉粒体の粒子径を測定する測定プローブと、を備えるものである。
【0008】
本開示の別の一態様に係る測定方法は、
サイクロンで気体と粉粒体を含む混合流体の流れから前記粉粒体を分離すること、
下方にいくに従って徐々に径が小さくなる截頭円錐形部を有する容器へ、前記サイクロンで分離された前記粉粒体を流入させること、
前記容器内に配置された円錐形のコーンで前記容器内の前記粉粒体の流れを収束させること、及び、
収束した前記粉粒体の流れの中に測定プローブの測定部を配置して前記測定部を通過する前記粉粒体の粒子径を測定すること、を含むものである。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、サイクロン分離器で気体から分離された粉粒体の特性を測定する測定システムにおいて、粉粒体の流れをプローブへ適切に案内できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本開示の一実施形態に係る分離システムの概略構成図である。
図2は、測定プローブの設置態様の変形例を示す図である。
図3は、ガイドの構成を示す一部断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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