TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025083946
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-02
出願番号2023197644
出願日2023-11-21
発明の名称液位計測装置
出願人三菱マテリアル株式会社,国立大学法人横浜国立大学
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01F 23/22 20060101AFI20250526BHJP(測定;試験)
要約【課題】構造が簡単で簡易に、液体の液面位置を計測可能な液位計測装置を提供する。
【解決手段】液体の液面位置を計測する液位計測装置10であって、ゼーベック係数の絶対値が3μV/K以上の熱電材料を含む多孔質体からなる熱電材料含有多孔質体20と、熱電材料含有多孔質体20の下端側に接続された下端電極部11と、熱電材料含有多孔質体20の上端側に接続された上端電極部12と、を備え、熱電材料含有多孔質体20に接続された下端電極部11と上端電極部12との間に液面が位置した際に、液体に浸漬された下端側で液体が吸い上げられるとともに、吸い上げられた液体が上端側で揮発する際の気化熱によって温度差が生じ、この温度差によって生じる起電力により変化する電気信号を検知することにより、液面位置を計測することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体の液面位置を計測する液位計測装置であって、
ゼーベック係数の絶対値が3μV/K以上の熱電材料を含む多孔質体からなる熱電材料含有多孔質体と、前記熱電材料含有多孔質体の下端側に接続された下端電極部と、前記熱電材料含有多孔質体の上端側に接続された上端電極部と、を備え、
前記熱電材料含有多孔質体に接続された前記下端電極部と前記上端電極部との間に前記液面が位置した際に、前記液体に浸漬された前記下端側で前記液体が吸い上げられるとともに、吸い上げられた前記液体が前記上端側で揮発する際の気化熱によって温度差が生じ、この温度差によって生じる起電力により変化する電気信号を検知することにより、前記液面位置を計測することを特徴とする液位計測装置。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記熱電材料含有多孔質体が上下方向に複数配列されていることを特徴とする請求項1に記載の液位計測装置。
【請求項3】
上下方向に隣接する前記熱電材料含有多孔質体において、下方の前記熱電材料含有多孔質体の前記上端電極部と上方の前記熱電材料含有多孔質体の前記下端電極部が水平方向に離間して配置されていることを特徴とする請求項2に記載の液位計測装置。
【請求項4】
前記熱電材料含有多孔質体に接続された前記下端電極部と前記上端電極部との間に、更に1つ以上の中間電極部を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液位計測装置。
【請求項5】
前記熱電材料が、カーボンナノチューブであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液位計測装置。
【請求項6】
前記熱電材料が、有機熱電材料であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液位計測装置。
【請求項7】
前記熱電材料が、化合物半導体またはシリコン半導体による、ナノチューブまたはナノワイヤであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液位計測装置。
【請求項8】
前記多孔質体が、紙、糸、不織布、布のいずれか一種であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液位計測装置。
【請求項9】
前記液体が、常温で揮発可能な揮発性液体であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液位計測装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、液体の液面位置を計測する液位計測装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、ダム、貯水池、水田等の水面位置や、各種液体の貯留タンクなどにおける液体の液面位置を管理するために、液体の液面位置を計測する液位計測装置が用いられている。
例えば、特許文献1には、貯留した液面上に浮くフロートを利用したフロート式の液位計測装置が提案されている。
また、特許文献2には、ダイヤフラムを備える差圧測定圧力センサを液体中に投入し、測定された液体圧を用いて液面位置を求める圧力式の液位計測装置が提案されている。
【0003】
さらに、特許文献3においては、測定対象の誘電率の変化に基づいて、測定対象の水分量を測定することで水面位置を求める静電容量式の液位計測装置が提案されている。
また、特許文献4においては、レーザー光を用いたレーザー式の液位計測装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-039842号公報
特開2018-194511号公報
特開2012-122909号公報
特許第6809684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載されたフロート式の液位計測装置や特許文献2に記載された圧力式の液位計測装置は、設備自体が大型であって、設置する場所を確保する必要があった。
また、特許文献3に記載された静電容量式の液位計測装置や特許文献4に記載されたレーザー式の液面位置計測装置においては、部品数が多く回路や計器などの設備構成が複雑であり、導入コストおよび操業コストが高くなるといった問題があった。
【0006】
最近では、ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用して、省力化・精密化や高品質生産を実現するスマート農業が試行されており、水田の水位管理を行うためのセンシング技術が求められている。ここで、水田等は、地形等によって構造も異なることから、簡便に設置可能であり、安定して水(液体)の液面位置を計測する液位計測装置が求められている。
【0007】
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、構造が簡単で簡易に、液体の液面位置を計測可能な液位計測装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の態様1の液位計測装置は、液体の液面位置を計測する液位計測装置であって、ゼーベック係数の絶対値が3μV/K以上の熱電材料を含む多孔質体からなる熱電材料含有多孔質体と、前記熱電材料含有多孔質体の下端側に接続された下端電極部と、前記熱電材料含有多孔質体の上端側に接続された上端電極部と、を備え、前記熱電材料含有多孔質体に接続された前記下端電極部と前記上端電極部との間に前記液面が位置した際に、前記液体に浸漬された前記下端側で前記液体が吸い上げられるとともに、吸い上げられた前記液体が前記上端側で揮発する際の気化熱によって温度差が生じ、この温度差によって生じる起電力により変化する電気信号を検知することにより、前記液面位置を計測することを特徴としている。
【0009】
本発明の態様1の液位計測装置によれば、ゼーベック係数の絶対値が3μV/K以上の熱電材料を含む多孔質体からなる熱電材料含有多孔質体と、前記熱電材料含有多孔質体の下端側に接続された下端電極部と、前記熱電材料含有多孔質体の上端側に接続された上端電極部と、を備えているので、前記熱電材料含有多孔質体に接続された前記下端電極部と前記上端電極部との間に前記液面が位置した際に、前記熱電材料含有多孔質体の下端側で吸い上げられた液体が前記熱電材料含有多孔質体の上端側で揮発する際の気化熱によって生じる温度差で起電力が生じることになり、これにより変化する電気信号を検知することで、液体の液面位置を計測することが可能となる。検知できる電気信号としては、電圧、電流、電気抵抗等がある。
また、熱電材料含有多孔質体に接続された前記下端電極部と前記上端電極部との間に発生する電気信号を検知することで液面位置を計測することから、設備構成が非常に簡単であり、導入コストおよび操業コストを低く抑えることができる。
【0010】
本発明の態様2の液位計測装置は、態様1の液位計測装置において、前記熱電材料含有多孔質体が上下方向に複数配列されていることを特徴としている。
本発明の態様2の液位計測装置によれば、前記熱電材料含有多孔質体が上下方向に複数配列されていることから、気化熱による温度差によって起電力が生じた熱電材料含有多孔質体を特定することで、液体の液面位置を広い範囲で計測することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本精機株式会社
計器装置
1か月前
株式会社東光高岳
計器
1か月前
ユニパルス株式会社
力変換器
3日前
株式会社豊田自動織機
産業車両
10日前
横浜ゴム株式会社
音響窓
5日前
日本精機株式会社
液面検出装置
1か月前
株式会社ミツトヨ
測定器
1か月前
日置電機株式会社
測定装置
4日前
個人
センサーを備えた装置
7日前
株式会社国際電気
試験装置
17日前
大和製衡株式会社
組合せ秤
1か月前
大和製衡株式会社
組合せ秤
1か月前
日本精機株式会社
施工管理システム
7日前
IPU株式会社
距離検出装置
3日前
大同特殊鋼株式会社
疵検出方法
1か月前
株式会社東芝
センサ
6日前
株式会社田中設備
報知装置
11日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
1か月前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
1か月前
株式会社CAST
センサ固定治具
10日前
エグゼヴィータ株式会社
端末装置
1か月前
富士電機株式会社
エンコーダ
1か月前
日本装置開発株式会社
X線検査装置
20日前
柳井電機工業株式会社
部材検査装置
1か月前
富士電機株式会社
エンコーダ
1か月前
タカノ株式会社
試料分析装置
1か月前
WOTA株式会社
液位検出システム
17日前
アズビル株式会社
火炎状態判定装置
4日前
バイオテック株式会社
容器設置装置
1か月前
株式会社熊平製作所
刃物類判別装置
10日前
タカノ株式会社
試料分析装置
1か月前
オムロン株式会社
スイッチング装置
17日前
株式会社ノーリツ
通信システム
1か月前
個人
ヨウ素滴定を用いたアミノ酸の定量方法
14日前
JNC株式会社
トランジスタ型センサ
1か月前
TDK株式会社
計測装置
1か月前
続きを見る