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公開番号2025073052
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-12
出願番号2024070255
出願日2024-04-24
発明の名称放射線撮影装置、放射線撮影システム、情報処理装置、放射線撮影装置の制御方法、情報処理方法、及びプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61B 6/04 20060101AFI20250501BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】放射線撮影装置において、適切なタイミングで、姿勢に関する情報の取得の要否を知る。
【解決手段】照射された放射線に基づく放射線撮影を行う放射線撮影装置において、放射線を検出する放射線検出部と、放射線撮影装置の姿勢に関する情報の基となるデータを出力するセンサ部と、センサから出力されたデータに基づいて得られた姿勢に関する情報の信頼性に関する閾値と、姿勢に関する情報を含む放射線撮影装置に関する情報に基づいて生成した評価値と、を用いて姿勢に関する情報の信頼性を判定する判定部と、を配する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
照射された放射線に基づく放射線撮影を行う放射線撮影装置であって、
センサから出力されたデータに基づいて得られた前記放射線撮影装置の姿勢に関する情報の信頼性に関する閾値と、前記姿勢に関する情報を含む前記放射線撮影装置に関する情報に基づいて生成した評価値と、を用いて前記姿勢に関する情報の信頼性を判定する判定部と、
を備える、放射線撮影装置。
続きを表示（約 1,400 文字）【請求項２】
前記判定部は、前記評価値が前記閾値を超えて前記判定部により前記姿勢に関する情報の信頼性が低下したと判定された場合に、前記信頼性の低下をユーザに報知する報知部と接続される、請求項１に記載の放射線撮影装置。
【請求項３】
前記報知部は、前記信頼性の低下をユーザに知らせる表示を表示部に行わせる表示制御部を含む、請求項２に記載の放射線撮影装置。
【請求項４】
前記評価値は、前記姿勢に関する情報と、前記放射線撮影装置について設定された基準姿勢とに基づいて算出される、請求項１に記載の放射線撮影装置。
【請求項５】
前記判定部は、前記評価値が前記閾値を超えて前記判定部により前記姿勢に関する情報の信頼性が低下したと判定された場合に、前記基準姿勢の再設定を要することをユーザに報知する報知部と接続される、請求項４に記載の放射線撮影装置。
【請求項６】
前記報知部は、前記信頼性の低下をユーザに知らせる表示及び前記再設定を要することを報知する表示との少なくともいずれかを表示部に行わせる表示制御部を含む、請求項５に記載の放射線撮影装置。
【請求項７】
前記判定部は、前記姿勢に関する情報に基づく情報をユーザに報知する報知部と接続され、
前記評価値が前記閾値を超えて前記判定部により前記姿勢に関する情報の信頼性が低下したと判定された場合に、前記報知部は、前記姿勢に関する情報に基づく情報のユーザへの報知を停止する、請求項１に記載の放射線撮影装置。
【請求項８】
前記姿勢に関する情報は、重力と平行な方向の軸の回転角度を含む直交する３軸方向の各々の回転角度に関する情報である、請求項７に記載の放射線撮影装置。
【請求項９】
前記評価値及び前記閾値は、前記姿勢に関する情報に基づいて算出される前記放射線撮影装置の姿勢及び位置の前記基準姿勢が設定されてからの変化量の総和及び前記変化量の総和の閾値と、前記姿勢に関する情報に基づいて算出される前記放射線撮影装置の加速度及び角速度の少なくともいずれかの前記基準姿勢が設定されてからの平均値及び前記平均値の閾値と、前記姿勢に関する情報に基づいて算出される前記基準姿勢が設定されてからの前記放射線撮影装置に加えられる衝撃値又は落下に関する情報及び前記衝撃値又は落下に関する情報の閾値と、の少なくともいずれかを含む、請求項４に記載の放射線撮影装置。
【請求項１０】
前記放射線撮影装置に関する情報は、前記放射線撮影を行う患者情報の変化の有無と、前記放射線撮影装置とは独立して配置され且つ通信手段に有線形式及び無線形式の少なくともいずれかを含む通信形式により接続される外部装置との間の前記通信形式における変化の有無と、前記放射線撮影装置とは独立して配置され且つ無線通信手段より接続される外部装置との間の前記無線通信手段における無線通信の設定における変化の有無と、前記放射線撮影装置のスリープ状態からレディ状態への状態の変化の有無と、の少なくともいずれかを含み、
前記判定部は、前記評価値として、前記患者情報の変化、前記通信形式における変化、前記設定における変化、及び前記状態の変化の少なくともいずれかがあった場合に、前記閾値を超えて前記信頼性が低下したと判定する、請求項１に記載の放射線撮影装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、放射線撮影装置、放射線撮影システム、情報処理装置、放射線撮影装置の制御方法、情報処理方法、及びプログラムに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
現在、Ｘ線等の放射線による医療画像診断や非破壊検査に用いる放射線撮影装置として、半導体材料によって形成された平面検出器（ＦｌａｔＰａｎｅｌＤｅｔｅｃｔｏｒ：ＦＰＤ）を有するものが普及している。このような放射線撮影装置は、放射線を発生させる放射線発生装置等と組み合わせられ、放射線撮影システムとしても利用されている。
【０００３】
このような放射線撮影システムの機能として、放射線発生装置及び放射線撮影装置の姿勢を導出し、これらを表示部等に表示する機能が実用化されている。これら機能は、放射線発生装置から照射される放射線の照射野面と放射線撮影装置の入射面との位置合わせをサポートする機能として用いられる。
【０００４】
放射線発生装置及び放射線撮影装置の姿勢或いは姿勢に関する情報の導出には、例えば加速度センサやジャイロセンサが用いられる。これらセンサは両装置に各々設けられ、加速度センサの出力値である加速度や、ジャイロセンサの出力値である角速度から、各々の装置の姿勢（位置、角度）が導出される。しかし、これらセンサから得られる装置の姿勢は変化量の総和であって、変化前の基準となる姿勢（以下、基準姿勢と称する。）がわからない場合には、現状の装置の姿勢を正しく得ることができない。
【０００５】
こうした問題を回避するために、例えば特許文献１には、放射線撮影装置に基準姿勢を設定するための入力部と、位置を決めるための構造である位置合わせ定規とを設けた放射線画像撮影システムが開示されている。この放射線画像撮影システムでは、放射線撮影装置が位置合わせ定規と突き当てられたときに、入力部を通じてユーザが基準姿勢の設定を指示することで、基準姿勢を設定することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特開２０２１－０４５６４７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかし、特許文献１に開示される放射線画像撮影システムでは、ユーザの判断で適宜放射線発生装置と放射線撮影装置との互いの姿勢或いは姿勢に関する情報の取得を行うことを要する。加速度センサやジャイロセンサは各々の姿勢の蓄積量を得るものであるため、ユーザがこれら装置の姿勢を得ようとするタイミングにより、変化の蓄積量が相違してしまう虞がある。
この相違は、ユーザによっては、例えば誤差の大きな姿勢に関する情報を参照して撮影を行ってしまい、撮影ミスを誘発させる可能性を生じさせ得る。
【０００８】
本開示はこのような事象に鑑みたものであって、放射線撮影システムにおいて、適切なタイミングで、姿勢に関する情報の取得の要否を知ることをその目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る放射線撮影装置は、
照射された放射線に基づく放射線撮影を行う放射線撮影装置であって、
前記放射線を検出する放射線検出部と、
前記放射線撮影装置の姿勢に関する情報の基となるデータを出力するセンサ部と、
センサから出力されたデータに基づいて得られた前記姿勢に関する情報の信頼性に関する閾値と、前記姿勢に関する情報を含む前記放射線撮影装置に関する情報に基づいて生成した評価値と、を用いて前記姿勢に関する情報の信頼性を判定する判定部と、
を備える。
【発明の効果】
【００１０】
本開示の一態様によれば、放射線撮影システムにおいて、適切なタイミングで、姿勢に関する情報の取得の要否を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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