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公開番号
2025067411
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023177370
出願日
2023-10-13
発明の名称
組成物及びその製造方法、樹脂ペレット、エンジニアリングプラスチック用改質剤、エンジニアリングプラスチック組成物、並びに成形体
出願人
住友化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
23/08 20250101AFI20250417BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】エンジニアリングプラスチックの改質剤として用いられたときに、低誘電正接及び高靭性を有するエンジニアリングプラスチック組成物を得ることができる組成物を提供すること。
【解決手段】
オレフィン系共重合体Aと、オレフィン系共重合体Bと、を含有し、オレフィン系共重合体Aが、炭素数2~8のオレフィンモノマーに由来するモノマー単位aとグリシジル基を有するモノマー単位bとを含む主鎖を有し、オレフィン系共重合体Aの質量を基準として、モノマー単位aの割合が94質量%以上で、モノマー単位bの割合が6質量%未満であり、オレフィン系共重合体Bが、炭素数2~8のオレフィンモノマーに由来するモノマー単位を有し、オレフィン系共重合体A及びオレフィン系共重合体Bの合計の質量を基準として、オレフィン系共重合体Aの含有量が20質量%以上、99質量%以下である、組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
オレフィン系共重合体Aと、オレフィン系共重合体Bと、を含有し、
オレフィン系共重合体Aが、炭素数2~8のオレフィンモノマーに由来するモノマー単位aとグリシジル基を有するモノマー単位bとを含む主鎖を有し、オレフィン系共重合体Aの質量を基準として、モノマー単位aの割合が94質量%以上で、モノマー単位bの割合が6質量%未満であり、
オレフィン系共重合体Bが、炭素数2~8のオレフィンモノマーに由来するモノマー単位を有し、
オレフィン系共重合体A及びオレフィン系共重合体Bの合計の質量を基準として、オレフィン系共重合体Aの含有量が20質量%以上、99質量%以下である、組成物。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
オレフィン系共重合体A及びオレフィン系共重合体Bの合計の質量を基準として、オレフィン系共重合体Aの含有量が30~99質量%である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
モノマー単位aが、エチレンに由来するモノマー単位、α-オレフィンに由来するモノマー単位、又はこれらの組み合わせである、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
モノマー単位aがエチレンに由来するモノマー単位である、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
モノマー単位bが、不飽和カルボン酸グリシジルエステルに由来するモノマー単位、不飽和基を有するグリシジルエーテルに由来するモノマー単位、又はこれらの組み合わせである、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
モノマー単位bがグリシジル(メタ)アクリレートに由来するモノマー単位である、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
オレフィン系共重合体Bが、エチレンに由来するモノマー単位と、炭素数3~8のオレフィンモノマーに由来するモノマー単位と、からなる、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
オレフィン系共重合体Bが、エチレンに由来するモノマー単位と、炭素数5~8のオレフィンモノマーに由来するモノマー単位と、からなる、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
オレフィン系共重合体Bの密度が0.910g/cm
3
未満である、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物の製造方法であって、
オレフィン系共重合体Aとオレフィン系共重合体Bとを溶融混練する工程を備える、方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、組成物及びその製造方法、樹脂ペレット、エンジニアリングプラスチック用改質剤、エンジニアリングプラスチック組成物、並びに成形体に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、エンジニアリングプラスチックに配合されて、エンジニアリングプラスチックの種々の性質を向上又は改質するための改質剤が知られている。例えば、特許文献1には、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂、又は該樹脂とポリスチレン系樹脂との混合物5~95質量部と、(B)飽和ポリエステル95~5質量部と、(C)(a)オレフィン系樹脂100部、(b)所定の式で表される化合物、又は該化合物とグリシジルメタクリレート、又はグリシジルメタクリレートからなる変性剤0.1~30部、(c)ビニル系単量体0.1~500部、及び(d)ラジカル重合開始剤を(b)と(c)との合計量100部に対して0.001~10部、含有した水性懸濁液を調製し、該水性懸濁液中の(b)及び(c)を(a)に含浸させ、重合させてなるグラフト変性オレフィン系樹脂を(A)と(B)100部に対し1~100部と、からなる樹脂組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-259798号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の一側面は、エンジニアリングプラスチックの改質剤として用いられたときに、低誘電正接及び高靭性を有するエンジニアリングプラスチック組成物を得ることができる組成物に関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のいくつかの側面において、以下の[1]~[16]が提供される。
[1]オレフィン系共重合体Aと、オレフィン系共重合体Bと、を含有し、
オレフィン系共重合体Aが、炭素数2~8のオレフィンモノマーに由来するモノマー単位aとグリシジル基を有するモノマー単位bとを含む主鎖を有し、オレフィン系共重合体Aの質量を基準として、モノマー単位aの割合が94質量%以上で、モノマー単位bの割合が6質量%未満であり、
オレフィン系共重合体Bが、炭素数2~8のオレフィンモノマーに由来するモノマー単位を有し、
オレフィン系共重合体A及びオレフィン系共重合体Bの合計の質量を基準として、オレフィン系共重合体Aの含有量が20質量%以上、99質量%以下である、組成物。
[2]オレフィン系共重合体A及びオレフィン系共重合体Bの合計の質量を基準として、オレフィン系共重合体Aの含有量が30~99質量%である、[1]に記載の組成物。
[3]モノマー単位aが、エチレンに由来するモノマー単位、α-オレフィンに由来するモノマー単位、又はこれらの組み合わせである、[1]又は[2]に記載の組成物。
[4]モノマー単位aがエチレンに由来するモノマー単位である、[1]~[3]のいずれか一つに記載の組成物。
[5]モノマー単位bが、不飽和カルボン酸グリシジルエステルに由来するモノマー単位、不飽和基を有するグリシジルエーテルに由来するモノマー単位、又はこれらの組み合わせである、[1]~[4]のいずれか一つに記載の組成物。
[6]モノマー単位bがグリシジル(メタ)アクリレートに由来するモノマー単位である、[1]~[5]のいずれか一つに記載の組成物。
[7]オレフィン系共重合体Bが、エチレンに由来するモノマー単位と、炭素数3~8のオレフィンモノマーに由来するモノマー単位と、からなる、[1]~[6]のいずれか一つに記載の組成物。
[8]オレフィン系共重合体Bが、エチレンに由来するモノマー単位と、炭素数5~8のオレフィンモノマーに由来するモノマー単位と、からなる、[1]~[7]のいずれか一つに記載の組成物。
[9]オレフィン系共重合体Bの密度が0.910g/cm
3
未満である、[1]~[8]のいずれか一つに記載の組成物。
[10][1]~[9]のいずれか一つに記載の組成物の製造方法であって、
オレフィン系共重合体Aとオレフィン系共重合体Bとを溶融混練する工程を備える、方法。
[11][1]~[9]のいずれか一つに記載の組成物を含む、樹脂ペレット。
[12][1]~[9]のいずれか一つに記載の組成物を含む、エンジニアリングプラスチック用改質剤。
[13][1]~[9]のいずれか一つに記載の組成物と、
エンジニアリングプラスチックと、
を含む、エンジニアリングプラスチック組成物。
[14][13]に記載のエンジニアリングプラスチック組成物を含む、成形体。
[15]自動車部品の部材である、[14]に記載の成形体。
[16]電気・電子部品の部材である、[14]に記載の成形体。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、エンジニアリングプラスチックの改質剤として用いられたときに、低誘電正接及び高靭性を有するエンジニアリングプラスチック組成物を得ることができる組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明のいくつかの例について詳細に説明する。ただし、本発明は下記の例に限定されない。
【0008】
本発明の一実施形態に係る組成物は、オレフィン系共重合体Aと、オレフィン系共重合体Bと、を含有する。オレフィン系共重合体Aは、炭素数2~8のオレフィンモノマーに由来するモノマー単位aとグリシジル基を有するモノマー単位bとを含む主鎖を有し、オレフィン系共重合体Aの質量を基準として、モノマー単位aの割合が94質量%以上で、モノマー単位bの割合が6質量%未満である。オレフィン系共重合体Bは、炭素数2~8のオレフィンモノマーに由来するモノマー単位を有する。組成物において、オレフィン系共重合体A及びオレフィン系共重合体Bの合計の質量を基準として、オレフィン系共重合体Aの含有量が20質量%以上、99質量%以下である。
【0009】
<オレフィン系共重合体A>
オレフィン系共重合体Aは、炭素数2~8のオレフィンモノマーに由来するモノマー単位aとグリシジル基を有するモノマー単位bとを含む主鎖を有し、オレフィン系共重合体Aの質量を基準として、モノマー単位aの割合が94質量%以上で、モノマー単位bの割合が6質量%未満である。
【0010】
炭素数が2~8のオレフィンモノマーに由来するモノマー単位aは、エチレンに由来するモノマー単位、α-オレフィンに由来するモノマー単位、又はこれらの組み合わせであってもよく、エチレンに由来するモノマー単位であってもよい。α-オレフィンの例としては、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-へプテン、及び1-オクテン等の直鎖状オレフィン;ノルボルネン、5-メチルノルボルネン、及び1-メチルノルボルネン等の環状オレフィン;スチレン、メチルスチレン、及びジビニルベンゼン等の芳香族オレフィンが挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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