TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025059311
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023169339
出願日
2023-09-29
発明の名称
ブドウの栽培方法
出願人
国立大学法人山梨大学
代理人
SK弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
A01G
17/02 20060101AFI20250403BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】 本発明は、充実した花穂が形成され、十分な収穫量となるブドウの栽培方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 本発明の一態様は、ブドウの栽培方法であって、上記ブドウの新梢の先端部及び上記新梢に着床している全ての花穂を切除する切除工程と、上記ブドウに薬剤を塗布する塗布工程と、を含む。上記薬剤は、少なくともメピコートクロリドを含む。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ブドウの栽培方法であって、
前記ブドウの新梢の先端部及び前記新梢に着床している1又は複数の花穂を切除する切除工程と、
前記ブドウに薬剤を塗布する塗布工程と、を含み、
前記薬剤が、少なくともメピコートクロリドを含む、栽培方法。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記薬剤が、さらに、ベンジルアミノプリンを含む、請求項1に記載の栽培方法。
【請求項3】
前記切除工程における前記新梢の前記先端部の切除が、結果母枝から2節目~15節目で切断することを特徴とする、請求項1又は2に記載の栽培方法。
【請求項4】
前記切除工程における前記新梢の前記先端部の切除が、結果母枝から5節目~10節目で切断することを特徴とする、請求項1又は2に記載の栽培方法。
【請求項5】
前記薬剤が、前記メピコートクロリドを0.010質量%~1.0質量%、かつ前記ベンジルアミノプリンを0.0050質量%~0.10質量%含む、請求項2に記載の栽培方法。
【請求項6】
前記切除工程において、さらに、前記新梢の副梢を切除する、請求項1又は2に記載の栽培方法。
【請求項7】
前記切除工程が、前記新梢の前記先端部、前記1又は複数の花穂及び前記副梢を同時期に切除することを特徴とする、請求項6に記載の栽培方法。
【請求項8】
前記塗布工程が、前記切除工程の後から第2の副梢の芽が発生する直前までの期間に実施される、請求項6に記載の栽培方法。
【請求項9】
前記ブドウの種類が、Vitis属に属するいずれかの種、又はVitis属に属するいずれか1つの種との種間交配種である、請求項1又は2に記載の栽培方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブドウの栽培方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
地球温暖化による気温上昇は、果樹の品質低下を招く脅威である。ワイン醸造用のブドウにおいても、温暖化の影響による着色不良、酸味低下及び香りの不足が生じる。そのようなブドウから製造されるワインは、アントシアニンが少ない淡い色調になるだけでなく、果実の凝縮感や酸味、品種特徴香が乏しくなるなどの品質低下が認められている。
【0003】
温暖化対策として、冷涼な高緯度地域や標高が高い場所への圃場移転や、高温耐性をもつブドウ品種の選抜や育種が挙げられるが、これらには多大の費用や時間が必要となる。また、既存産地の衰退を招くおそれがある。
【0004】
特許文献1には、結果母枝から伸長した新梢と1番果の花穂を切除して、副梢に花穂を着床させることにより、果実の成熟を冷涼な時期に遅らせる技術が開示されている。このような方法によれば、糖度やアントシアニン量が多いブドウを収穫することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許6670489号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、副梢に花穂を着床させる方法では、花穂が小さく、花蕾数も少ないため、収穫量が減少してしまうという課題があった。また、発明者らが、さらに研究を重ねたところ、上述の方法では、副梢にほとんど花穂が着床しない品種も存在することが分かった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、充実した花穂が形成され、十分な収穫量となるブドウの栽培方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らが鋭意検討を行ったところ、切除する箇所を特定し、さらに特定の薬剤を使用することで、上述の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
本発明によれば、以下が提供される。
[1]ブドウの栽培方法であって、上記ブドウの新梢の先端部及び上記新梢に着床している1又は複数の花穂を切除する切除工程と、上記ブドウに薬剤を塗布する塗布工程と、を含み、上記薬剤が、少なくともメピコートクロリドを含む、栽培方法。
[2]上記薬剤が、さらに、ベンジルアミノプリンを含む、[1]に記載の栽培方法。
[3]上記切除工程における上記新梢の上記先端部の切除が、結果母枝から2節目~15節目で切断することを特徴とする、[1]又は[2]に記載の栽培方法。
[4]上記切除工程における上記新梢の上記先端部の切除が、結果母枝から5節目~10節目で切断することを特徴とする、[1]又は[2]に記載の栽培方法。
[5]上記薬剤が、上記メピコートクロリドを0.010質量%~1.0質量%、かつ上記ベンジルアミノプリンを0.0050質量%~0.10質量%含む、[2]~[4]のいずれかに記載の栽培方法。
[6]上記切除工程において、さらに、上記新梢の副梢を切除する、[1]~[5]のいずれかに記載の栽培方法。
[7]上記切除工程が、上記新梢の上記先端部、上記1又は複数の花穂及び上記副梢を同時期に切除することを特徴とする、[6]に記載の栽培方法。
[8]上記塗布工程が、上記切除工程の後から第2の副梢の芽が発生する直前までの期間に実施される、[6]又は[7]に記載の栽培方法。
[9]上記ブドウの種類が、Vitis属に属するいずれかの種、又はVitis属に属するいずれか1つの種との種間交配種である、[1]~[8]のいずれかに記載の栽培方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、充実した花穂が形成され、十分な収穫量となるブドウの栽培方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
国立大学法人山梨大学
採放熱ユニット
10日前
国立大学法人山梨大学
ブドウの栽培方法
1か月前
国立大学法人山梨大学
地中熱ヒートポンプ装置及び地中熱採熱管の取り付け方法
10日前
国立大学法人山梨大学
陰イオン交換樹脂、電解質膜、電極触媒層形成用バインダーおよび電池電極触媒層
9日前
個人
飼槽
5日前
個人
ペット用フード容器
4日前
井関農機株式会社
作業車両
12日前
井関農機株式会社
育苗培地
10日前
株式会社アピア
ルアー
3日前
個人
害虫捕獲装置
10日前
井関農機株式会社
収穫作業車両
9日前
井関農機株式会社
作業車両
2日前
株式会社LIXIL
検知装置
6日前
株式会社ダイイチ
海苔網の酸処理船
23日前
住友化学株式会社
植物病害防除方法
12日前
三菱マヒンドラ農機株式会社
移植機
9日前
株式会社サタケ
穀物タンクの換気装置
24日前
平岡織染株式会社
防虫間仕切りシート
1か月前
株式会社丹勝
TK防草植込式緑化工法
10日前
池田食研株式会社
腹足類の駆除忌避剤
23日前
松山株式会社
草刈作業機
23日前
株式会社シマノ
釣竿及び着脱部材
10日前
井関農機株式会社
作業車両
10日前
ニシム電子工業株式会社
散布装置
23日前
株式会社クボタ
歩行型作業機
10日前
株式会社ササキコーポレーション
農作業機
2日前
クミアイ化学工業株式会社
粒状農薬組成物
10日前
株式会社クボタ
歩行型作業機
10日前
株式会社ササキコーポレーション
農作業機
23日前
東工コーセン株式会社
幼齢木保護具
10日前
株式会社ササキコーポレーション
農作業機
23日前
株式会社ササキコーポレーション
農作業機
10日前
株式会社ササキコーポレーション
農作業機
23日前
株式会社ササキコーポレーション
農作業機
2日前
株式会社ササキコーポレーション
農作業機
2日前
アルインコ株式会社
苗箱収納棚
11日前
続きを見る
他の特許を見る