TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025005069
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023105074
出願日2023-06-27
発明の名称電気装置および電気装置の製造方法
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H05K 7/20 20060101AFI20250108BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】電気機器の端子とバスバとを固定する際に生じ得る応力を抑制できる従来とは異なる手法を提供する。
【解決手段】電気機器20と、電気機器の端子に接続されるバスバ30,40と、を備える電気装置10であって、バスバ30,40は、電気機器の外周面に設けられた端子に固定具により固定される板状の第1部材31,41と、第1部材に交差する向きに延在し、放熱機構により放熱される板状の第2部材32,42と、を備え、第1部材と第2部材とは、互いに交差する位置で接合されている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
電気機器(20,120,220,320)と、前記電気機器の端子に接続されるバスバ(30,40,130,230,330,340)と、を備える電気装置(10)であって、
前記バスバは、
前記電気機器の外周面に設けられた前記端子に固定具により固定される板状の第1部材(31,41,131,231,331,341)と、
前記第1部材に交差する向きに延在し、放熱機構により放熱される板状の第2部材(32,42,132,232,332,342)と、を備え、
前記第1部材と前記第2部材とは、互いに交差する位置で接合されている電気装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第1部材と前記第2部材とが互いに接合されている接合部分は、前記電気機器と対向しない位置に設けられている請求項1に記載の電気装置。
【請求項3】
前記第1部材と前記第2部材とが互いに接合されている接合部分は、前記第2部材の前記放熱機構側の面である放熱面に到達しない位置に設けられている請求項1または2に記載の電気装置。
【請求項4】
前記第1部材と前記第2部材とが互いに接合されている接合部分は、前記第1部材の端面と前記第2部材の板面とが互いに接合された状態であり、
前記第2部材の前記接合部分側の端部は、前記第1部材の板面に対して突出している請求項1または2に記載の電気装置。
【請求項5】
前記電気機器において前記端子が設けられた外周面が第1面であり、
前記第2部材は、前記電気機器において前記第1面に交差する第2面に対向配置され、
前記第2部材において前記電気機器の前記第2面に面する側とは逆側が、前記第2部材から放熱を行わせる放熱面となっている請求項1または2に記載の電気装置。
【請求項6】
前記第2部材が固定された保持部材をさらに備え、
前記電気機器において前記端子が設けられた外周面が第1面であり、
前記電気機器は、前記第1面に交差する第2面が前記保持部材側であり、前記第2部材が前記第2面に対向配置された状態で、前記保持部材に取り付けられ、
前記第2部材は、前記保持部材から前記第1面の側に突出し、その突出部分に前記第1部材が接合されている請求項1または2に記載の電気装置。
【請求項7】
電気機器(20,120,220,320)と、前記電気機器の端子に接続されるバスバ(30,40,130,230,330,340)と、を備える電気装置(10)の製造方法であって、
前記バスバは、板状の第1部材(31,41,131,231,331,341)と、板状の第2部材(32,42,132,232,332,342)と、を備え、
前記第1部材と前記第2部材とを互いに交差する位置に配置する配置ステップと、
前記電気機器の外周面に設けられた前記端子に固定具により前記第1部材を固定する固定ステップと、
前記固定ステップの後に、前記第1部材と前記第2部材とを、互いに交差する位置で接合する接合ステップと、を含む電気装置の製造方法。
【請求項8】
前記配置ステップは、
前記第2部材が固定された保持部材を準備する第1ステップと、
前記第2部材が固定された前記保持部材に対して前記電気機器を固定する第2ステップと、を含む請求項7に記載の電気装置の製造方法。
【請求項9】
前記第2部材は、前記第1部材を配置する部分が前記保持部材から突出する状態で前記保持部材に対して固定されている請求項8に記載の電気装置の製造方法。
【請求項10】
前記固定ステップでは、前記第1部材は、前記第2部材に対して交差する位置で前記第2部材に対して接触するように保持された状態で、前記電気機器の前記端子に固定される請求項7または8に記載の電気装置の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
電気装置および電気装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
リレー等の電気機器と、電気機器の端子に接続されるバスバとを備える電気装置が知られている。このような電気装置が充放電経路などの大電流が流れる回路に設置されると、リレーやバスバに大電流が流れ、電流量の二乗に比例したジュール熱が発生し、発熱量も大きくなる。このため、バスバに冷却器や放熱部材を当接させる等によりバスバを積極的に放熱する技術が知られている。特許文献1に、端子を有しているリレーと、バスバと、継手板を備える電気装置が記載されている。特許文献1に記載のバスバは、略L字状であり、ベース板に対して平行な部分と垂直な部分とを有する。バスバは、その平行な部分において伝熱材を挟んでベース板に押し付けられるように固定されている。バスバの熱が伝熱材を介してベース板に拡散されるため、バスバの温度上昇が抑制される。バスバは、その垂直な部分において継手板を介してリレー端子に締結される。継手板には、一端にリレー端子と締結する孔を備え、他端にバスバと締結する孔を備える。継手板のリレー端子と締結する孔は、継手板の長手方向のサイズに余裕を持たせるように細長く形成されている。このため、バスバに締結されることにより継手板の位置が長手方向にずれても、継手板をリレー端子に締結できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7139938号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
大電流が流れ得るバスバは、電気抵抗や熱抵抗を低減させるために電流の方向における断面積の大きい金属板(例えば銅板)が採用される傾向がある。断面積が大きい金属板は、剛性が高く、撓ませることが困難であるため、バスバをリレーの端子に締結する際、両者の位置が予定位置よりもずれると、締結が難しくなる。また、バスバを強引に撓ませて締結すると、バスバと端子の締結部位に大きな応力が生じ得る。
【0005】
特許文献1によれば、継手板の位置が長手方向にずれた場合には、継手板をリレー端子に締結する際に生じ得る応力を抑制し得る。しかしながら、継手板の位置が長手方向に垂直な短手方向や厚み方向にずれた場合には、応力を抑制することは困難である。長手方向に加えて短手方向においても継手板の位置ずれに対応しようとすると、孔のサイズが長手方向および短手方向に余裕を持ったものとならざるを得ないため、継手板とリレー端子との締結が困難となる。すなわち、特許文献1のように、継手板等の通電部材をリレー等の電気機器の端子に締結するための孔のサイズに余裕を持たせるという手法では、特定の一方向における互いの位置ずれより生じ得る応力を抑制することはできても、併せて他の方向における互いの位置ずれにより生じ得る応力を抑制することは困難である。
【0006】
上記に鑑み、本開示は、電気機器の端子とバスバとを固定する際に生じ得る応力を抑制できる従来とは異なる手法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、電気機器と、前記電気機器の端子に接続されるバスバと、を備える電気装置を提供する。前記バスバは、前記電気機器の外周面に設けられた前記端子に固定具により固定される板状の第1部材と、前記第1部材に交差する向きに延在し、放熱機構により放熱される板状の第2部材と、を備える。前記第1部材と前記第2部材とは、互いに交差する位置で接合されている。
【0008】
上記の電気装置によれば、バスバは、電気機器の外周面に設けられた端子に固定具により固定される第1部材と、放熱機構により放熱される第2部材とを備え、第1部材と第2部材とは、互いに交差する位置で接合されている。このような構成によれば、第1部材と第2部材が接合されていない状態で第1部材を電気機器の端子に固定した後に、第1部材と第2部材とを接合することにより、電気機器の端子にバスバを固定した状態を得ることができる。バスバに大電流が流れる等の理由により放熱機構によってバスバが放熱されるような場合には、剛性が高く、撓ませることが困難なバスバが採用される傾向にあるが、上記の電気装置によれば、第1部材と第2部材が接合されていない状態で第1部材を電気機器の端子に固定した後に、第1部材と第2部材とを接合できるため、電気機器の端子と第1部材とを固定した際に、第2部材に対する第1部材の位置がずれた場合にも、第1部材および第2部材を撓ませることなく電気機器の端子にバスバを固定した状態を得ることができる。このため、電気機器の端子とバスバとを固定する際に生じ得る応力を抑制できる。すなわち、上記の電気装置によれば、電気機器の端子に締結するための孔のサイズに余裕を持たせるという従来の手法とは異なる手法により電気機器の端子とバスバとを固定する際に生じ得る応力を抑制できる。
【0009】
本開示は、電気機器と、前記電気機器の端子に接続されるバスバと、を備える電気装置の製造方法を提供する。この電気装置では、前記バスバは、板状の第1部材と、板状の第2部材と、を備える。この製造方法は、前記第1部材と前記第2部材とを互いに交差する位置に配置する配置ステップと、前記電気機器の外周面に設けられた前記端子に固定具により前記第1部材を固定する固定ステップと、前記固定ステップの後に、前記第1部材と前記第2部材とを、互いに交差する位置で接合する接合ステップと、を含む。
【0010】
上記の電気装置の製造方法では、配置ステップにおいて、バスバが備える第1部材と第2部材とを互いに交差する位置に配置し、固定ステップにより、電気機器の外周面に設けられた端子に固定具により第1部材を固定する。接合ステップは、固定ステップの後に行われ、第1部材と第2部材とを、互いに交差する位置で接合する。固定ステップの後の接合ステップを実行するため、第1部材と第2部材が接合されていない状態で第1部材を電気機器の端子に固定した後に、第1部材と第2部材とを接合することにより、電気機器の端子にバスバを固定した状態を得ることができる。上記の電気装置の製造方法によれば、第1部材と第2部材が接合されていない状態で第1部材を電気機器の端子に固定した後に、第1部材と第2部材とを接合できるため、電気機器の端子と第1部材とを固定した際に、第2部材に対する第1部材の位置がずれた場合にも、第1部材および第2部材を撓ませることなく電気機器の端子にバスバを固定した状態を得ることができる。このため、電気機器の端子とバスバとを固定する際に生じ得る応力を抑制できる。すなわち、上記の電気装置の製造方法によれば、電気機器の端子に締結するための孔のサイズに余裕を持たせるという従来の手法とは異なる手法により電気機器の端子とバスバとを固定する際に生じ得る応力を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社デンソー
回転子
1か月前
株式会社デンソー
変調器
1か月前
株式会社デンソー
測距装置
1日前
株式会社デンソー
生体電極
23日前
株式会社デンソー
表示装置
9日前
株式会社デンソー
整流回路
24日前
株式会社デンソー
演算装置
1日前
株式会社デンソー
回転電機
1日前
株式会社デンソー
駆動回路
1か月前
株式会社デンソー
光学部材
3日前
株式会社デンソー
診断装置
1日前
株式会社デンソー
回転電機
10日前
株式会社デンソー
検出装置
11日前
株式会社デンソー
光干渉計
9日前
株式会社デンソー
半導体装置
25日前
株式会社デンソー
半導体装置
1日前
株式会社デンソー
電磁継電器
23日前
株式会社デンソー
レーダ装置
25日前
株式会社デンソー
輻射ヒータ
1か月前
株式会社デンソー
送受信装置
10日前
株式会社デンソー
半導体装置
1か月前
株式会社デンソー
半導体装置
1か月前
株式会社デンソー
半導体装置
1日前
株式会社デンソー
レーダ装置
1日前
株式会社デンソー
レーダ装置
1日前
株式会社デンソー
レーダ装置
1日前
株式会社デンソー
半導体装置
1か月前
株式会社デンソー
電子制御装置
11日前
株式会社デンソー
位置検出装置
9日前
株式会社デンソー
充電計画装置
1日前
株式会社デンソー
演算システム
9日前
株式会社デンソー
血流促進装置
1か月前
株式会社デンソー
電力供給装置
1日前
株式会社デンソー
電力供給装置
1日前
株式会社デンソー
負荷駆動装置
1か月前
株式会社デンソー
異常検出装置
1か月前
続きを見る