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公開番号
2024180547
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2024179533,2020171607
出願日
2024-10-15,2020-10-12
発明の名称
磁心ユニットと、それを用いたノイズフィルタ
出願人
株式会社プロテリアル
代理人
主分類
H01F
17/06 20060101AFI20241219BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】 ケース内で確実に磁心の固定力を得ながら、磁心の固定に使用する接着剤の硬化時の収縮に起因した応力による磁気特性の低下を抑えることが可能な、磁心ユニットと、それを用いたノイズフィルタを提供する。
【解決手段】
複数のケース部材を組み合わせて構成され、同じ軸線方向に配置された複数の環状空間部を有する樹脂ケースと、前記樹脂ケースの環状空間部のそれぞれに収容される環状磁心とを有し、前記ケース部材のそれぞれに、前記環状空間部にて前記軸線方向へ突き出る複数の突起部を備え、前記環状磁心は、Fe基アモルファス合金薄帯又はFe基ナノ結晶合金薄帯を巻回した、内周と外周と対向する端面とを有する巻回体であり、前記ケース部材の突起部が形成された面と、前記環状磁心の端面とが向かい合うように、前記環状磁心と前記樹脂ケースとが接着固定され、前記環状磁心の内周側に貫通孔を有する、磁心ユニットとする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のケース部材を組み合わせて構成され、同じ軸線方向に配置された環状空間部を有する複数の樹脂ケースと、前記樹脂ケースの環状空間部のそれぞれに収容される環状磁心とを有し、
前記ケース部材のそれぞれに、前記環状空間部にて前記軸線方向へ突き出る複数の突起部を備え、
前記環状磁心は、Fe基アモルファス合金薄帯又はFe基ナノ結晶合金薄帯を巻回した、内周と外周と対向する端面とを有する巻回体であり、
前記ケース部材の突起部が形成された面と、前記環状磁心の端面とが向かい合うように、前記環状磁心と前記樹脂ケースとが接着固定され、
少なくとも2つの前記環状磁心が並んで配置され、
前記樹脂ケースの前記軸線方向の両端側に、壁部で区画された孔列の集合体を備える、磁心ユニット。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の磁心ユニットであって、
前記環状磁心の内周側に貫通孔を有し、
前記貫通孔が、複数のケース部材によって形成された仕切り部で前記軸線方向に仕切られた、磁心ユニット。
【請求項3】
請求項1または2に記載の磁心ユニットであって、
前記樹脂ケースは第1ケース部材と第2ケース部材を含み、
前記第1ケース部材と前記第2ケース部材のそれぞれは、前記軸線方向に切断した断面形状が溝形の開口部を有し、
前記第1ケース部材は、前記軸線方向に開口する1つの溝形の開口部を有し、
前記第2ケース部材は、前記軸線方向に開口するとともに、互いに逆方向に開口する2つの溝形の開口部を有し、
前記第2ケース部材に2つの前記第1ケース部材を組み合わせ、前記第1ケース部材の溝形の開口部と前記第2ケース部材の溝形の開口部とを組み合わせて、2つの環状収容部を構成した、磁心ユニット。
【請求項4】
請求項1に記載の磁心ユニットであって、
前記孔列の集合体は複数の有底孔で構成された、磁心ユニット。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の磁心ユニットと、複数のバスバーで構成された、ノイズフィルタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂ケースで覆われた複数の環状磁心を備えた磁心ユニットと、それを用いたチョークコイル等のノイズフィルタに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
ハイブリッド自動車や電気自動車の車載充電回路と外部電源との間や、交流モータと電力供給回路との間など、100Aを超えるような比較的大きな電流が流れる経路にはバスバー(棒状の厚板銅板)が使用されている。バスバーに流れる電流はノイズの発生源となるため、周辺の電子機器への影響を考慮し、電流経路に磁心を配置し、それにバスバーを通してノイズフィルタを構成することが行われる。このようなノイズフィルタでは、バスバーと磁心、あるいは他の部材との絶縁を図るように、磁心の周囲を樹脂部材で覆った磁心ユニットが用いられる。
【0003】
磁心ユニットの形態は様々だが、特許文献1では円環状の磁心を同軸に重ねたコアケース構造のノイズフィルタを開示している。図17に示すように、上側コアケース510、下側コアケース530、中間コアケース520及び連結部材700からなる樹脂ケースと、樹脂ケースに形成された環状収納部に収容される複数の磁心610,620で構成されている。上側コアケース510と下側コアケース530の内周側にはスリット溝が設けられていて、そこに連結部材700を嵌合して中間コアケース520とともに連結し、環状収納部に磁心610,620を収容したコアケース構造としている。前記環状収納部の深さは磁心610,620の厚さに対応していて、上側コアケース510と下側コアケース530と中間コアケース520とにより磁心610,620を挟持して全体が固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-152549号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
比較的大きな電流が流れる経路では、ノイズフィルタに使用される磁心の磁性材料として、フェライトよりも飽和磁束密度が大きい金属系の磁性材料が選択される。例えば、Fe基アモルファス合金やFe基ナノ結晶合金を用いる場合が多い。Fe基アモルファス合金又はFe基ナノ結晶合金の薄帯(以下、合金薄帯と呼ぶ場合がある)を環状に巻回した環状磁心を用いたノイズフィルタは、数kHz~数MHzの幅広い周波数領域で高いインピーダンスが得られ易く、複数の電子制御装置の間でのデータ通信を車載LAN(Local Area Network)により行う車両制御システムが採用された自動車において、ノイズによる車載電子機器の誤動作を防ぐのに好適である。
【0006】
一方でFe基アモルファス合金やFe基ナノ結晶合金の磁性材料は、磁歪が大きく、衝撃や応力に敏感であり、その薄帯は脆いといった特徴がある。そのため、従来のノイズフィルタのように環状収納部の磁心をコアケースで押さえて保持する方法では、保磁力の増加や透磁率の低下といった磁気特性の劣化が生じる場合がある。また押さえる力が不足すると、環状収納部内において磁心が動いて、コアケースとの衝突により磁心自体が破損する恐れがあった。
【0007】
そこで、前記環状収納部を磁心の厚さとほぼ同じか、もしくは厚くなるようにしてコアケースと磁心を接着固定することが行われている。しかしながら、接着により磁心の固定を行う場合も、接着剤の硬化による収縮によって磁心に応力が加わり、程度の差こそあれ磁気特性が劣化する問題が依然として残っている。詳細は後述するが、特に特許文献1で示された従来のノイズフィルタのような複数の磁心を使用する構造では、その問題が顕著となる場合があった。
【0008】
そこで本発明は、接着剤によりケース内での磁心の固定力を得ながら、接着剤硬化時の収縮に起因する応力による磁気特性の低下を抑えることが可能な磁心ユニットと、それを用いたノイズフィルタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の発明は、複数のケース部材を組み合わせて構成され、同じ軸線方向に配置された複数の環状空間部を有する樹脂ケースと、前記樹脂ケースの環状空間部のそれぞれに収容される環状磁心とを有し、 前記ケース部材のそれぞれに、前記環状空間部にて前記軸線方向へ突き出る複数の突起部を備え、前記環状磁心は、Fe基アモルファス合金薄帯又はFe基ナノ結晶合金薄帯を巻回した、内周と外周と対向する端面とを有する巻回体であり、前記ケース部材の突起部が形成された面と、前記環状磁心の端面とが向かい合うように、前記環状磁心と前記樹脂ケースとが接着固定され、少なくとも2つの前記環状磁心が並んで配置された、磁心ユニットである。
【0010】
本発明の磁心ユニットでは、前記環状磁心の内周側に貫通孔を有し、前記貫通孔が、複数のケース部材によって形成された仕切り部で前記軸線方向に仕切られているのが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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