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公開番号
2024178136
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-24
出願番号
2024093895
出願日
2024-06-10
発明の名称
新規な熱電変換性溶融合成体及びその利用
出願人
学校法人東京理科大学
,
国立研究開発法人物質・材料研究機構
代理人
個人
,
個人
主分類
H10N
10/851 20230101AFI20241217BHJP()
要約
【課題】低温域の熱電変換材料として有用な非焼結体であって、所望の形状及び大きさの熱電変換部材を切り出し可能な性状を有する新規な熱電変換性溶融合成体及びその製造方法、低温域の熱電変換材料として有用であり、かつ、所望の形状及び大きさの熱電変換部材を切り出し可能な熱電変換性焼結体及びその製造方法、上記の熱電変換性溶融合成体又は上記の熱電変換性焼結体を用いた熱電変換素子、並びに上記の熱電変換素子を備える熱電変換モジュールを提供する。
【解決手段】本発明に係る熱電変換性溶融合成体は、ストロンチウムシリサイド多結晶体から構成される熱電変換性溶融合成体であって、粉末X線回折パターンのリートベルト解析による定量値として、立方晶SrSi
2
相の含有率が99.0質量%以上であり、正方晶SrSi
2
相及び三方晶SrSi
2
相の含有率がいずれも0.1質量%未満である。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
ストロンチウムシリサイド多結晶体から構成される熱電変換性溶融合成体であって、
粉末X線回折パターンのリートベルト解析による定量値として、立方晶SrSi
2
相の含有率が99.0質量%以上であり、正方晶SrSi
2
相及び三方晶SrSi
2
相の含有率がいずれも0.1質量%未満である熱電変換性溶融合成体。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
粉末X線回折パターンのリートベルト解析による定量値として、Siの含有率が0.1質量%未満である、請求項1に記載の熱電変換性溶融合成体。
【請求項3】
粉末X線回折パターンのリートベルト解析による定量値として、Srの含有率が0.1質量%未満である、請求項1に記載の熱電変換性溶融合成体。
【請求項4】
310Kにおける出力因子が2.50×10
-3
W/mK
2
以上である、請求項1に記載の熱電変換性溶融合成体。
【請求項5】
バンドギャップが45.0meV以上である、請求項1に記載の熱電変換性溶融合成体。
【請求項6】
ストロンチウムシリサイド多結晶体から構成される熱電変換性焼結体であって、
粉末X線回折パターンのリートベルト解析による定量値として、立方晶SrSi
2
相の含有率が99.0質量%以上であり、正方晶SrSi
2
相及び三方晶SrSi
2
相の含有率がいずれも0.1質量%未満である熱電変換性焼結体。
【請求項7】
請求項1に記載の熱電変換性溶融合成体を焼結してなる、請求項6に記載の熱電変換性焼結体。
【請求項8】
粉末X線回折パターンのリートベルト解析による定量値として、Siの含有率が0.8質量%未満である、請求項6に記載の熱電変換性焼結体。
【請求項9】
粉末X線回折パターンのリートベルト解析による定量値として、Srの含有率が0.1質量%未満である、請求項6に記載の熱電変換性焼結体。
【請求項10】
310Kにおける出力因子が2.35×10
-3
W/mK
2
以上である、請求項6に記載の熱電変換性焼結体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱電変換性溶融合成体及びその製造方法、熱電変換性焼結体及びその製造方法、熱電変換素子、並びに熱電変換モジュールに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、各種設備等から排出される熱(排熱)をエネルギーとして有効利用するため、熱電変換材料を用いて発電する試みがなされている。
【0003】
これまで、0~300℃程度の低温域において高い熱電変換性能を示す熱電変換材料として、ビスマステルライド(Bi
2
Te
3
)が主に実用化されている。しかし、構成元素であるビスマス及びテルルは、毒性があり環境負荷が大きい上に、地殻埋蔵量が少ないという問題があった。
【0004】
このような背景から、環境負荷が小さく、地殻埋蔵量が豊富な元素から構成され、かつ、低温域において高い熱電変換性能を示す熱電変換材料の開発が望まれている。近年、そのような熱電変換材料の1つとして、ストロンチウムシリサイド(SrSi
2
)が研究されている。SrSi
2
には、立方晶、正方晶、三方晶等の結晶形が存在することが知られており、そのうち立方晶SrSi
2
(α-SrSi
2
とも称される)のみが半導体の特性を示すことから、熱電変換材料として期待されている。
【0005】
特許文献1には、ストロンチウム及びシリコンを含有する組成原料をアーク溶解して珪化ストロンチウム合金を得た後、この珪化ストロンチウム合金の粉末を焼結することにより、主な結晶相が立方晶SrSi
2
相である珪化ストロンチウムバルク多結晶体(焼結体)を得たことが記載されている。ただし、特許文献1の珪化ストロンチウムバルク多結晶体は、その嵩密度及び含有酸素量を特徴とするものであり、熱電変換性能の測定データは示されていない。
【0006】
また、特許文献2には、特許文献1と同様にして珪化ストロンチウムバルク多結晶体(焼結体)を得た後、この珪化ストロンチウムバルク多結晶体をターゲットとしたスパッタ法により、立方晶SrSi
2
相を主体に三方晶SrSi
2
相及び/又はSiを含有する薄膜を得たことが記載されている。特許文献2には、得られた薄膜の300℃における熱電変換性能も示されている。
【0007】
また、非特許文献1には、一般的に知られている垂直ブリッジマン法により、ストロンチウム及びシリコンを含有する組成原料をSrSi
2
の融点以上の温度で加熱して融解液を調製し、その融解液から結晶を育成させることにより、主な結晶相が立方晶SrSi
2
相であるストロンチウムシリサイド多結晶体(溶融合成体)を得たことが記載されている。
【0008】
また、非特許文献2には、市販のSrSi
2
のインゴットを粉砕した後、得られた粉体を放電プラズマ焼結法にて1073Kの温度で焼結することにより、主な結晶相が立方晶SrSi
2
相であるストロンチウムシリサイド焼結体を得たことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2019-147728号公報
特開2019-149523号公報
【非特許文献】
【0010】
D. Shiojiri et al., J. Appl. Phys., 129, 115101 (2021)
K. Hashimoto et al., J. Appl. Phys., 102, 063703 (2007)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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