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公開番号
2024177994
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-24
出願番号
2023096456
出願日
2023-06-12
発明の名称
監視装置、およびプログラム
出願人
株式会社デンソー
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02J
7/00 20060101AFI20241217BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】飛行の安全性を高めること。
【解決手段】監視装置50は、eVTOLに搭載された電池14を監視する。監視装置50は、取得部51と、出力部53を備えている。取得部51は、eVTOLの鉛直方向の移動にともなって生じる電池14の温度ムラに関する情報を取得する。出力部53は、温度ムラに関する情報に基づき電池14の異常に関する所定の条件を満たす場合、監視結果を出力する。温度ムラを監視することで、電池14の部分的な劣化の進行にともなう電池14の異常をいち早く検知することができる。よって、飛行の安全性を高めることができる。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
電動飛行体(10)に搭載された電池(14)を監視する監視装置であって、
前記電動飛行体の鉛直方向の移動にともなって生じる前記電池の温度ムラに関する情報を取得する取得部(51)と、
前記温度ムラに関する情報に基づき前記電池の異常に関する所定の条件を満たす場合、監視結果を出力する出力部(53)と、
を備える監視装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記取得部は、前記電池の温度ムラに関する情報とともに、前記鉛直方向に移動時の放電特性に関する情報を取得し、
前記出力部は、前記温度ムラに関する情報および前記放電特性に関する情報に基づいて、前記監視結果を出力する、請求項1に記載の監視装置。
【請求項3】
前記鉛直方向の移動は、離陸飛行および/または着陸飛行である、請求項1または請求項2に記載の監視装置。
【請求項4】
前記鉛直方向に移動時の前記電池の放電レートは3C以上であり、その継続時間は30秒以上である、請求項3に記載の監視装置。
【請求項5】
前記電池は、複数の電池セル(142)を有しており、
前記電池セルは、正極材料として層状化合物系材料を含む、請求項1に記載の監視装置。
【請求項6】
前記電池は、複数の電池セル(142)を備えて構成される組電池(141)を含み、
前記温度ムラに関する情報は、前記電池セルの内部の温度ムラに関する情報を含む、請求項1に記載の監視装置。
【請求項7】
前記電池セルは、電極端子(142P,142N)を有し、
前記温度ムラに関する情報は、前記電池セルの前記電極端子または前記電極端子の近傍における、前記電動飛行体の前記鉛直方向の移動にともなう最高温度到達前の温度上昇特性および/または最高温度到達後の温度緩和特性を含む、請求項6に記載の監視装置。
【請求項8】
前記温度ムラに関する情報は、前記組電池の中央付近に配置された前記電池セルの前記電極端子または前記電極端子の近傍における情報を含む、請求項7に記載の監視装置。
【請求項9】
電動飛行体(10)に搭載された電池(14)を監視するために記憶媒体(203)に記憶され、プロセッサ(201)に実行させる命令を含むプログラムであって、
前記電動飛行体の鉛直方向の移動にともなって生じる前記電池の温度ムラに関する情報を取得すること、
前記温度ムラに関する情報に基づき前記電池の異常に関する所定の条件を満たす場合、監視結果を出力すること、
を実行させる前記命令を含む、プログラム。
【請求項10】
電動飛行体(10)に搭載された電池(14)を監視する監視装置であって、
前記電動飛行体の鉛直方向の移動にともなって生じる前記電池の最高温度到達前の温度上昇特性および/または最高温度到達後の温度緩和特性を含む特性を取得する取得部(51)と、
前記特性に基づき前記電池の異常に関する所定の条件を満たす場合、監視結果を出力する出力部(53)と、
を備える監視装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この明細書における開示は、監視装置、およびプログラムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、電動飛行体の制御方法を開示している。先行技術文献の記載内容は、この明細書における技術的要素の説明として、参照により援用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021―172101号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、電池状態を監視し、短絡などの異常を検知してから回避する処置を実行する。上記した観点において、または言及されていない他の観点において、監視装置、およびプログラムにはさらなる改良が求められている。
【0005】
開示されるひとつの目的は、飛行の安全性を高めることができる監視装置、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示のひとつの態様は、
電動飛行体(10)に搭載された電池(14)を監視する監視装置であって、
電動飛行体の鉛直方向の移動にともなって生じる電池の温度ムラに関する情報を取得する取得部(51)と、
温度ムラに関する情報に基づき電池の異常に関する所定の条件を満たす場合、監視結果を出力する出力部(53)と、
を備える。
【0007】
電動飛行体が鉛直方向に移動する際、電池には所定の時間、大電流での放電が要求される。これにより、電池において温度ムラが顕在化し、温度ムラによって電池の部分劣化が生じる。部分劣化により抵抗が増加するため、大電流放電時の発熱がさらに増大し、部分劣化が進行する。開示の監視装置によれば、温度ムラを監視することで、部分劣化の進行にともなう電池の異常をいち早く検知することができる。よって、飛行の安全性を高めることができる。
【0008】
開示の他のひとつの態様は、
電動飛行体(10)に搭載された電池(14)を監視するために記憶媒体(203)に記憶され、プロセッサ(201)に実行させる命令を含むプログラムであって、
電動飛行体の鉛直方向の移動にともなって生じる電池の温度ムラに関する情報を取得すること、
温度ムラに関する情報に基づき電池の異常に関する所定の条件を満たす場合、監視結果を出力すること、
を実行させる命令を含む。
【0009】
電動飛行体が鉛直方向に移動する際、電池には所定の時間、大電流での放電が要求される。これにより、電池において温度ムラが顕在化し、温度ムラによって電池の部分劣化が生じる。部分劣化により抵抗が増加するため、大電流放電時の発熱がさらに増大し、部分劣化が進行する。開示のプログラムによれば、温度ムラを監視するため、部分劣化の進行にともなう電池の異常をいち早く検知することができる。よって、飛行の安全性を高めることができる。
【0010】
開示の他のひとつの態様は、
電動飛行体(10)に搭載された電池(14)を監視する監視装置であって、
電動飛行体の鉛直方向の移動にともなって生じる電池の最高温度到達前の温度上昇特性および/または最高温度到達後の温度緩和特性を含む特性を取得する取得部(51)と、
特性に基づき電池の異常に関する所定の条件を満たす場合、監視結果を出力する出力部(53)と、
を備える。
(【0011】以降は省略されています)
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