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公開番号2024176904
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095767
出願日2023-06-09
発明の名称話題モジュールセット作成装置、対話装置、話題モジュールセット作成方法、対話方法及びコンピュータプログラム
出願人株式会社サイバーエージェント,国立大学法人大阪大学
代理人個人,個人
主分類G10L 15/22 20060101AFI20241212BHJP(楽器;音響)
要約【課題】複雑な話題の遷移パターンを想定しきれていない場合であっても対話を継続させること。
【解決手段】一方向の対話の流れが記述された1以上のシナリオに基づいて、所定の条件が満たされた場合に対話の相手であるユーザに提供する話題が示された話題モジュールを複数含む話題モジュールセットを作成する話題モジュールセット作成部と、話題モジュールセット作成部によって作成された話題モジュールセットと、少なくともユーザ又はシステムの状態を表す状態情報とに基づいて、ユーザの状態又はシステムに応じた話題を決定する話題決定部と、決定された話題に応じた内容を出力させる出力部と、を備える対話装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一方向の対話の流れが記述された1以上のシナリオに基づいて、所定の条件が満たされた場合に対話の相手であるユーザに提供する話題が示された話題モジュールを複数含む話題モジュールセットを作成する話題モジュールセット作成部、
を備える話題モジュールセット作成装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
少なくとも1つ以上の話題モジュールには、前記ユーザ又はシステムの状態を表すための候補状態と変数の組み合わせを少なくとも1つ含む起動条件が設定され、
前記話題モジュールセット作成部は、話題モジュールに示された前記話題に応じた内容を各話題モジュールに対応付けて、所定の優先順位で複数の話題モジュールを階層構造に配置することによって前記話題モジュールセットを作成する、
請求項1に記載の話題モジュールセット作成装置。
【請求項3】
請求項1に記載の話題モジュールセット作成装置と、
前記話題モジュールセット作成装置によって作成された前記話題モジュールセットと、少なくとも前記ユーザ又はシステムの状態を表す状態情報とに基づいて、前記ユーザの状態又は前記システムに応じた話題を決定する話題決定部と、
決定された前記話題に応じた内容を出力させる出力部と、
を備える対話装置。
【請求項4】
1つのシナリオは、複数の話題で構成され、
前記シナリオを構成する各話題を候補状態とし、各候補状態に変数を対応付けることによって前記状態情報を作成する状態情報作成部、をさらに備える、
請求項3に記載の対話装置。
【請求項5】
前記状態情報作成部は、前記状態情報を作成する際に、前記シナリオを構成する各話題のうち、同様の意味を示す複数の話題を1つの話題に統合する、
請求項4に記載の対話装置。
【請求項6】
少なくとも前記ユーザの発話内容又はテキストにより入力された内容に応じて前記ユーザに関する状態情報を更新し、前記システムにおける発話内容又は動作に応じて前記システムに関する状態情報を更新する状態更新部をさらに備え、
前記状態更新部は、前記ユーザの発話内容もしくはテキストにより入力された内容又は前記システムにおける発話内容もしくは動作に応じた候補状態の変数を更新することによって前記状態情報を更新する、
請求項3に記載の対話装置。
【請求項7】
前記話題決定部は、前記状態情報に基づいて、満たされた起動条件に対応付けられた話題のうち、優先順位の高い話題を前記ユーザ又は前記システムの状態に応じた話題として決定する、
請求項3に記載の対話装置。
【請求項8】
前記話題決定部は、第1のシナリオに基づく対話中において第2のシナリオを構成する話題への転換が必要な場合には、前記状態情報に基づいて、前記第2のシナリオを構成する話題の中から次の話題を決定する、
請求項3に記載の対話装置。
【請求項9】
前記話題決定部は、起動条件を満たす話題モジュールがない場合に、前記起動条件が設定されていない対話モジュールを選択する、
請求項3に記載の対話装置。
【請求項10】
前記話題決定部により決定された話題又は話題に基づく情報に基づいて、自装置に接続されたロボット、表示装置に表示されたエージェント又は音声出力装置の動作を制御する動作制御部をさらに備える、
請求項3に記載の対話装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、話題モジュールセット作成装置、対話装置、話題モジュールセット作成方法、対話方法及びコンピュータプログラムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、人と対話ロボットによる対話システムに関する研究がなされている(例えば、非特許文献1参照)。対話システムの実装アプローチとして、機械学習を用いる方法や、有限状態マシンを用いる方法等が挙げられる。機械学習を用いる方法では、学習したパターンでシステムを制御でき、人の発話に応じて何らかの応答を返すことができるため対話を続けることができる。一方で、機械学習を用いる方法では、学習パターンに依存してしまうため、設計者の意図した対話ができない場合もある。さらに、特定の振る舞いを修正したい場合であっても簡単に修正することができない。
【0003】
それに対して、有限状態マシンを用いる方法では、設計者が手動でルールを記述するため、設計者の意図した対話を実現しやすい。さらに、特定の振る舞いを修正したい場合には、その特定の振る舞いに関するルールを修正するだけでよい。そのため、有限状態マシンを用いる方法もよく利用されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
駒谷 和範, “音声対話システムの構成と今後”, [online], [令和5年6月9日検索], インターネット<URL: https://system.jpaa.or.jp/patent/viewPdf/3307>, Vol. 72 No. 8
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
有限状態マシンを用いる方法では、話題の遷移の前後関係を全て設計する必要がある。そのため、想定する遷移パターンの増大に伴い、設計が複雑になってしまうことが考えられる。実際の運用上、遷移パターンを全て網羅するように設計することは困難であり、このような場合、未設計の箇所においては話題遷移ができずに対話が破綻してしまうという問題があった。このような問題は、人と対話ロボットとの発話による対話に限らず、テキストによる対話においても共通する問題である。
【0006】
上記事情に鑑み、本発明は、複雑な話題の遷移パターンを想定しきれていない場合であっても対話を継続させることができる技術の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、一方向の対話の流れが記述された1以上のシナリオに基づいて、所定の条件が満たされた場合に対話の相手であるユーザに提供する話題が示された話題モジュールを複数含む話題モジュールセットを作成する話題モジュールセット作成部、を備える話題モジュールセット作成装置である。
【0008】
本発明の一態様は、上記の話題モジュールセット作成装置であって、少なくとも1つ以上の話題モジュールには、前記ユーザ又はシステムの状態を表すための候補状態と変数の組み合わせを少なくとも1つ含む起動条件が設定され、前記話題モジュールセット作成部は、話題モジュールに示された前記話題に応じた内容を各話題モジュールに対応付けて、所定の優先順位で複数の話題モジュールを階層構造に配置することによって前記話題モジュールセットを作成する。
【0009】
本発明の一態様は、上記の話題モジュールセット作成装置と、と、前記話題モジュールセット作成装置によって作成された前記話題モジュールセットと、少なくとも前記ユーザ又はシステムの状態を表す状態情報とに基づいて、前記ユーザの状態又は前記システムに応じた話題を決定する話題決定部と、決定された前記話題に応じた内容を出力させる出力部と、を備える対話装置である。
【0010】
本発明の一態様は、上記の対話装置であって、少なくとも1つ以上の話題モジュールには、前記ユーザ又は前記システムの状態を表すための候補状態と変数の組み合わせを少なくとも1つ含む起動条件が設定され、前記話題モジュールセット作成部は、話題モジュールに示された前記話題に応じた内容を各話題モジュールに対応付けて、所定の優先順位で複数の話題モジュールを階層構造に配置することによって前記話題モジュールセットを作成する。
(【0011】以降は省略されています)

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