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公開番号2024170129
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2023087125
出願日2023-05-26
発明の名称防災システム、放水装置、及び放水システムの更新方法
出願人能美防災株式会社
代理人弁理士法人朝日特許事務所
主分類G08B 17/00 20060101AFI20241129BHJP(信号)
要約【課題】防災システムを構成する装置をシステムの更新状況に応じた動作モードで動作させる。
【解決手段】放水システムに含まれる放水装置30Aは、センサ部33、取得部311、変換部312、及び切替部310を備える。センサ部33は、監視領域における火源位置の特定に用いられる。取得部311は、旋回方向における火源位置を示す旋回角度、及び俯仰方向における火源位置を示す俯仰角度を取得する。変換部312は、監視領域の複数の俯仰チャネルのうち取得部311により取得された俯仰角度に対応する俯仰チャネルを示す区域情報に当該俯仰角度を変換する。切替部310は、動作モードを、火源位置を示す情報として旋回角度及び区域情報を用いる第1モードと、旋回角度及び俯仰角度を用いる第2モードとの何れかに切り替える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
監視領域における火源位置の特定に用いられるセンサと、
旋回方向における前記火源位置を示す旋回角度、及び俯仰方向における前記火源位置を示す俯仰角度を取得する取得部と、
前記監視領域の複数の区域のうち前記俯仰角度に対応する区域を示す区域情報に前記俯仰角度を変換する変換部と、
動作モードを、前記火源位置を示す情報として前記旋回角度及び前記区域情報を用いる第1モードと、前記火源位置を示す情報として前記旋回角度及び前記俯仰角度を用いる第2モードとの何れかに切り替える切替部と、
を備える防災システム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
複数の設置高さと複数の区域情報と複数の俯仰角度とを対応付けて記憶する記憶部を更に備え、
前記変換部は、前記俯仰角度を前記記憶部の記憶内容を参照して前記区域情報に変換する、
請求項1に記載の防災システム。
【請求項3】
複数の放水装置と制御盤とを備え、
前記複数の放水装置の各々は、
前記センサと、
前記取得部と、
前記切替部と、
前記第1モードにおいて、前記俯仰角度を前記区域情報に変換する第1変換部と、
前記第1モードにおいては、前記火源位置を示す情報として前記旋回角度及び前記区域情報を前記制御盤に送信し、前記第2モードにおいては、前記火源位置を示す情報として前記旋回角度及び前記俯仰角度を前記制御盤に送信する第1通信部とを有し、
前記制御盤は、
前記複数の放水装置の動作モードが前記第2モードである場合、前記俯仰角度を前記区域情報に変換する第2変換部と、
前記旋回角度及び前記区域情報を用いて前記複数の放水装置の何れかを選択する選択部とを有する
請求項1に記載の防災システム。
【請求項4】
監視領域における火源位置の特定に用いられるセンサと、
旋回方向における前記火源位置を示す旋回角度、及び俯仰方向における前記火源位置を示す俯仰角度を取得する取得部と、
前記監視領域の複数の区域のうち前記俯仰角度に対応する区域を示す区域情報に前記俯仰角度を変換する第1変換部と、
動作モードを第1モードと第2モードとの何れかに切り替える第1切替部と、
前記第1モードにおいては、前記火源位置を示す情報として前記旋回角度及び前記区域情報を制御盤に送信し、前記第2モードにおいては、前記火源位置を示す情報として前記旋回角度及び前記俯仰角度を前記制御盤に送信する第1通信部と、
を有する放水装置。
【請求項5】
監視領域における火源位置を示す情報として各々から見た旋回方向における前記火源位置の旋回角度と前記監視領域の複数の区域のうち俯仰方向における前記火源位置の俯仰角度に対応する区域を示す区域情報とを各々送信する複数の放水装置と前記複数の放水装置から受信した情報に基づいて何れかの放水装置を選択する制御盤とを有する放水システムの更新方法において、
前記複数の放水装置の各々を、
前記火源位置の特定に用いられるセンサと、前記旋回角度及び前記俯仰角度を取得する取得部と、前記俯仰角度を前記区域情報に変換する第1変換部と、動作モードを第1モードと第2モードとの何れかに切り替える第1切替部と、前記第1モードにおいては、前記火源位置を示す情報として前記旋回角度及び前記区域情報を送信し、前記第2モードにおいては、前記火源位置を示す情報として前記旋回角度及び前記俯仰角度を送信する第1通信部と、を有する放水装置、に置き換え、当該放水装置の動作モードを前記第1モードに切り替える第1移行段階と、
前記制御盤を、
前記火源位置を示す情報として、前記旋回角度と前記俯仰角度とを受信する第2通信部と、前記第2通信部により受信された前記俯仰角度を前記区域情報に変換する第2変換部と、前記旋回角度及び前記区域情報を用いて放水装置を選択する選択部と、を有する制御盤に置き換え、前記第1移行段階にて置き換えた前記複数の放水装置の動作モードを前記第2モードに切り替える第2移行段階と、
を含む、更新方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防災システム、放水装置、及び放水システムの更新方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
建物の内部空間等の監視領域における火災の発生を検知する火災検知システム、或いは検知した火災を放水により消火する放水システム等の防災システムの発明が種々提案されている。例えば、特許文献1には、複数の動作モードを有する火災検出消火システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3238879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
防災システムには、種々の装置が含まれる。具体的には、放水システムであれば、1又は複数の放水装置と放水装置を制御するための制御盤とが含まれる。この種の放水システムでは、各装置を新型の装置に置き換えるシステム更新が行われる場合がある。しかし、防災システムを構成する各装置は高額である場合が多く、システムを構成する全ての装置を一斉に置き換えることが費用的な制約により難しい場合がある。このため、防災システムを構成する全ての装置を一斉に置き換えるのではなく、第1移行段階では放水装置を置き換え、第1移行段階に後続する第2移行段階では制御盤を置き換えるといった具合に、段階的に装置の置き換えが行われる場合がある。また、段階的に装置の置き換えが行われる場合、各移行段階が年単位の間隔を空けて実行される場合もある。
【0005】
防災システムを構成する各装置を段階的に置き換える場合、旧型の装置と新型の装置とが混在するといった事態が発生する。旧型の装置と新型の装置とでは、やり取りする情報が異なる場合がある。旧型の装置と新型の装置とで、やり取りする情報が異なっていると、旧型の装置と新型の装置とを混在させることができない場合があり、システムの段階的な更新に支障が生じる。新型の装置が、旧型の装置のやり取りする情報に対応している場合には、システムの段階的な更新に支障は生じないが、システムを構成する全ての装置が新型の装置に置き換えられても、新型の動作を行うことができない場合がある。
【0006】
本開示は以上に説明した課題に鑑みて為されたものであり、防災システムを構成する装置をシステムの更新状況に応じた動作モードで動作させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本開示の第1の態様に係る防災システムは、センサと、取得部と、変換部と、切替部と、を含む。センサは、監視領域における火源位置の特定に用いられる。取得部は、旋回方向における前記火源位置を示す旋回角度、及び俯仰方向における前記火源位置を示す俯仰角度を取得する。変換部は、前記監視領域の複数の区域のうち前記俯仰角度に対応する区域を示す区域情報に前記俯仰角度を変換する。切替部は、動作モードを、前記火源位置を示す情報として前記旋回角度及び前記区域情報を用いる第1モードと、前記火源位置を示す情報として前記旋回角度及び前記俯仰角度を用いる第2モードとの何れかに切り替える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、防災システムを構成する装置をシステムの更新状況に応じた動作モードで動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一実施形態に係る放水装置及び中央制御盤を含む放水システムの構成の一例を示す図である。
放水装置の構成例を示す図である。
放水装置の記憶部に記憶されている変換テーブルを説明するための図である。
中央制御盤の構成例を示す図である。
放水装置、中央制御盤及び現地制御盤を置き換える前の現行の放水システムの構成例を示す図である。
本開示の更新方法の流れを示すフローチャートである。
第1移行段階を経た放水システムの構成例を示す図である。
第2移行段階を経た放水システムの構成例を示す図である。
第1移行段階を経た放水システムにおける各装置の動作の流れを示すシーケンスチャートである。
第2移行段階を経た放水システムにおける各装置の動作の流れを示すシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(A:実施形態)
(A-1:放水システムの構成)
図1は、本開示の一実施形態に係る放水装置30A及び中央制御盤20Aを含む放水システム1Aの構成の一例を示す図である。放水システム1Aは、監視領域で火災が発生すると炎を検知し、火源に向けて放水する。放水システム1Aは、例えば一般アトリウムや体育館等の中規模空間に設置される。例えば放水システム1Aが体育館に設置される場合、放水システム1Aの設置先の体育館内が監視領域となる。図1に示されるように、放水システム1Aは、火災検知器10と、火災受信機15と、中央制御盤20Aと、現地制御盤40Aと、放水装置30Aとを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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