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公開番号2024169575
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2024161229,2020556364
出願日2024-09-18,2019-11-07
発明の名称二次電池
出願人株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類H01M 10/052 20100101AFI20241128BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】高容量で充放電サイクル特性に優れた、リチウムイオン二次電池用正極活物質を提供する。
【解決手段】リチウム、コバルト、酸素およびマグネシウムを有する正極活物質であり、層状岩塩型構造で表される化合物を有し、化合物は空間群がR-3mで表され、化合物はリチウムおよびコバルトを有する複合酸化物において、リチウム位置およびコバルト位置にマグネシウムが置換された化合物であり、化合物は粒子であり、置換されたマグネシウムは、粒子の表面から5nmまでの領域において、表面から10nm以上深い領域と比較して多く存在し、リチウム位置に置換されるマグネシウムは、コバルト位置に置換されるマグネシウムよりも多い正極活物質。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
正極と、負極と、電解液と、有する二次電池であって、
前記正極は、リチウム、コバルト、酸素、フッ素、およびマグネシウムを有する正極活物質を有し、
前記電解液は、ビニレンカーボネートを有し、
温度が10℃以上35℃以下、かつ、レートが0.1C以上1.0C以下で充電したとき、充電容量(Q)を充電電圧(V)で微分(dQ/dV)することで得られるdQ/dVvsV曲線は、第1のピークと、第2のピークと、第3のピークを有し、
前記第1のピークは、前記充電電圧が4.08V以上4.18V以下の範囲に位置し、
前記第2のピークは、前記充電電圧が4.18V以上4.25V以下の範囲に位置し、
前記第3のピークは、前記充電電圧が4.54V以上4.58V以下の範囲に位置し、
前記第3のピークが観測される前記充電電圧において、前記正極活物質は、O3型結晶構造と擬スピネル型結晶構造を有し、
前記充電電圧はリチウム金属の酸化還元電位を基準とした電圧である二次電池。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
正極と、負極と、電解液と、有する二次電池であって、
前記正極は、リチウム、コバルト、酸素、フッ素、およびマグネシウムを有する正極活物質を有し、
前記マグネシウムの濃度のピークは、EDX線分析をしたとき、前記正極活物質の表面から深さ3nmまでに存在し、
前記フッ素の濃度のピークは、EDX線分析をしたとき、前記正極活物質の表面から深さ3nmまでに存在し、
前記電解液は、ビニレンカーボネートを有し、
温度が10℃以上35℃以下、かつ、レートが0.1C以上1.0C以下で充電したとき、充電容量(Q)を充電電圧(V)で微分(dQ/dV)することで得られるdQ/dVvsV曲線は、第1のピークと、第2のピークと、第3のピークを有し、
前記第1のピークは、前記充電電圧が4.08V以上4.18V以下の範囲に位置し、
前記第2のピークは、前記充電電圧が4.18V以上4.25V以下の範囲に位置し、
前記第3のピークは、前記充電電圧が4.54V以上4.58V以下の範囲に位置し、
前記第3のピークが観測される前記充電電圧において、前記正極活物質は、O3型結晶構造と擬スピネル型結晶構造を有し、
前記充電電圧はリチウム金属の酸化還元電位を基準とした電圧である二次電池。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、
前記負極は黒鉛を有し、
前記dQ/dVvsV曲線は、前記充電電圧が4.05V以上4.58V以下の範囲において繰り返し測定され、
前記第3のピークは、充放電サイクルの1回目から10回目までサイクル数の増加に伴い、ピーク強度が増加し、かつ、充放電サイクルの30回目から100回目までサイクル数の増加に伴い、ピーク強度が減少し、
前記第1のピークは、充放電サイクルの30回目から100回目までサイクル数の増加に伴いピーク位置に対応する電圧が増加する二次電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の一様態は、物、方法、又は、製造方法に関する。または、本発明は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、又は、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関する。本発明の一態様は、半導体装置、表示装置、発光装置、蓄電装置、照明装置または電子機器、またはそれらの製造方法に関する。特に、二次電池に用いることのできる正極活物質、二次電池、および二次電池を有する電子機器に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【0002】
なお、本明細書中において、蓄電装置とは、蓄電機能を有する素子及び装置全般を指すものである。例えば、リチウムイオン二次電池などの蓄電池(二次電池ともいう)、リチウムイオンキャパシタ、及び電気二重層キャパシタなどを含む。
【0003】
また、本明細書中において電子機器とは、蓄電装置を有する装置全般を指し、蓄電装置を有する電気光学装置、蓄電装置を有する情報端末装置などは全て電子機器である。
【背景技術】
【0004】
近年、リチウムイオン二次電池、リチウムイオンキャパシタ、空気電池等、種々の蓄電装置の開発が盛んに行われている。特に高出力、高エネルギー密度であるリチウムイオン二次電池は、携帯電話、スマートフォン、タブレット、もしくはノート型コンピュータ等の携帯情報端末、携帯音楽プレーヤ、デジタルカメラ、医療機器、次世代クリーンエネルギー自動車(ハイブリッド車(HEV)、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)等)など、半導体産業の発展と併せて急速にその需要が拡大し、充電可能なエネルギーの供給源として現代の情報化社会に不可欠なものとなっている。
【0005】
リチウムイオン二次電池に要求されている特性としては、さらなる高エネルギー密度化、サイクル特性の向上及び様々な動作環境での安全性、長期信頼性の向上などがある。
【0006】
そこでリチウムイオン二次電池のサイクル特性の向上および高容量化を目指した、正極活物質の改良が検討されている(特許文献1および特許文献2)。また、正極活物質の結晶構造に関する研究も行われている(非特許文献1乃至非特許文献3)。
【0007】
X線回折(XRD)は、正極活物質の結晶構造の解析に用いられる手法の一つである。非特許文献5に紹介されているICSD(Inorganic Crystal Structure Database)を用いることにより、XRDデータの解析を行うことができる。
【0008】
また、非特許文献6および非特許文献7に示されるように、第一原理計算を用いることにより、化合物の結晶構造、組成等に応じたエネルギーを算出することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2002-216760号公報
特開2006-261132号公報
【非特許文献】
【0010】
Toyoki Okumura et al,”Correlation of lithium ion distribution and X-ray absorption near-edge structure in O3-and O2-lithium cobalt oxides from first-principle calculation”, Journal of Materials Chemistry, 2012, 22, p.17340-17348
Motohashi, T. et al,”Electronic phase diagram of the layered cobalt oxide system LixCoO2(0.0≦x≦1.0) ”, Physical Review B, 80(16) ;165114
Zhaohui Chen et al, “Staging Phase Transitions in LixCoO2”, Journal of The Electrochemical Society, 2002, 149(12) A1604-A1609
W. E. Counts et al, Journal of the American Ceramic Society,(1953) 36[1] 12-17. Fig.01471
Belsky, A. et al.,“New developments in the Inorganic Crystal Structure Database(ICSD): accessibility in support of materials research and design”, Acta Cryst.,(2002) B58 364-369.
Dudarev, S. L. et al,”Electron-energy-loss spectra and the structural stability of nickel oxide: An LSDA1U study”, Physical Review B, 1998, 57(3) 1505.
Zhou, F. et al,”First-principles prediction of redox potentials in transition-metal compounds with LDA+U”, Physical Review B, 2004, 70 235121.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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