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公開番号2024169013
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023086181
出願日2023-05-25
発明の名称励起用光ファイバおよび光増幅器
出願人住友電気工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H01S 3/10 20060101AFI20241128BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】長期間使用し続けた場合であっても励起効率が低下することを抑制できる励起用光ファイバおよび光増幅器を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る励起用光ファイバは、励起光を吸収する希土類元素が添加されたコアと、コアを覆うクラッドとを有する励起用光ファイバである。励起用光ファイバが延在する方向に直交する断面において、コアは、長軸および短軸を有する。クラッドの偏波軸が延びる方向である偏波方向がコアの長軸が延びる方向である長軸方向と一致している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
励起光を吸収する希土類元素が添加されたコアと、前記コアを覆うクラッドとを有する励起用光ファイバであって、
前記励起用光ファイバが延在する方向に直交する断面において、
前記コアは、長軸および短軸を有する形状を呈しており、
前記クラッドの偏波軸が延びる方向である偏波方向が前記コアの前記長軸が延びる方向である長軸方向と一致している、
励起用光ファイバ。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記断面において、前記クラッドは、偶数多角形の角部が前記長軸方向に延びた形状を呈する、
請求項1に記載の励起用光ファイバ。
【請求項3】
前記断面において、前記コアは、楕円形状を呈する、
請求項1または請求項2に記載の励起用光ファイバ。
【請求項4】
前記励起光のパワー密度が24(mW/(μm

))以上である、
請求項1または請求項2に記載の励起用光ファイバ。
【請求項5】
希土類元素が添加されたコア、および前記コアを覆うクラッドを有し、前記コアの偏波面が前記クラッドの偏波面に一致する励起用光ファイバと、
前記励起用光ファイバに入力する励起光を出力する励起光源と、
前記励起用光ファイバからの出力光の一部を検出する光検出器と、
前記光検出器の検出結果が所定範囲内になるように前記励起光源を駆動する駆動電流を制御する制御部と、
を備える、
光増幅器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、励起用光ファイバおよび光増幅器に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、光増幅媒体を有する光増幅器が記載されている。光増幅媒体は、励起光が供給されているときに入力した信号光を増幅して出力する。光増幅媒体としては、希土類元素であるEr(エルビウム)元素がコア領域に添加された光ファイバ(EDF:Erbium-Doped Fiber)が用いられる。
【0003】
特許文献2には、光増幅器を備えた多段増幅光伝送システムが記載されている。この光増幅器は、励起光が供給される増幅用光ファイバを有する。増幅用光ファイバでは、励起光の強度に応じた信号光の増幅率、および、増幅率と雑音光発生パワーレベルとの関係が既知とされている。
【0004】
非特許文献1には、ダブルクラッドファイバーが記載されている。ダブルクラッドファイバーは、レーザーの媒質となる希土類元素が添加されたコアと、コアの周囲に設けられており励起光が伝搬するポンプガイドと、ポンプガイドの周囲に設けられており励起光を閉じ込めるクラッドとを有する。このダブルクラッドファイバーでは、ポンプガイドの断面形状が小判型とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-68572号公報
特開平10-98229号公報
【非特許文献】
【0006】
ファイバーレーザー用ダブルクラッドファイバーの開発(応用物理第73巻第11号(2004))
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、励起用光ファイバにおいて、コアの断面形状が円形である場合、コアは偏波軸を有しないこととなる。しかしながら、励起用光ファイバを長期間使用し続けた場合には、熱応力によってコアに偏波軸が生じうる。コアに偏波軸が生じ、当該コアの偏波軸がクラッドの偏波軸からずれている場合、コアを進む信号光の偏波方向がクラッドを進む励起光の偏波方向からずれることによって励起効率が低下するということが生じうる。
【0008】
本開示は、長期間使用し続けた場合であっても励起効率が低下することを抑制できる励起用光ファイバおよび光増幅器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施形態に係る励起用光ファイバは、励起光を吸収する希土類元素が添加されたコアと、コアを覆うクラッドとを有する励起用光ファイバである。励起用光ファイバが延在する方向に直交する断面において、コアは、長軸および短軸を有する。クラッドの偏波軸が延びる方向である偏波方向がコアの長軸が延びる方向である長軸方向と一致している。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、長期間使用し続けた場合であっても励起効率が低下することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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