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公開番号
2024167924
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023084238
出願日
2023-05-23
発明の名称
コイルアッセンブリー
出願人
株式会社デンソー
代理人
弁理士法人明成国際特許事務所
主分類
H01F
17/00 20060101AFI20241128BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】コイルアッセンブリーにおいて平面コイル間の電流偏りをより抑制する。
【解決手段】コイルアッセンブリー100は、積層方向に積層された複数のコイル層S1~S4であって、積層方向Zと交差する平面方向X-Yに巻回された互いに並列接続された複数の平面コイル1~8をそれぞれ有する複数のコイル層を備え、複数のコイル層は、少なくとも1つの平面コイルによりそれぞれ構成されている複数のコイル部a~dであって互いに並列接続された複数のコイル部を構成し、複数のコイル層は、隣り合う素線間のピッチが互いに異なる第1ピッチコイル層S1,S2および第2ピッチコイル層S3,S4を含み、第1ピッチコイル層のピッチp1は、第2ピッチコイル層のピッチp2、p3に比べて大きい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
コイルアッセンブリー(100~108)であって、
積層方向に積層された複数のコイル層(S1~S4、S11~S12、S21~S24、S31~S34、S41~S44、S51~S56、S61~S64、S71~S74)であって、前記積層方向(Z)と交差する平面方向(X-Y)に巻回された互いに並列接続された複数の平面コイル(1~8、1,2,5,6、1~12,1a~4a,5~8)をそれぞれ有する複数のコイル層を備え、
前記複数のコイル層は、少なくとも1つの前記平面コイルによりそれぞれ構成されている複数のコイル部(a~d、a~f)であって互いに並列接続された複数のコイル部を構成し、
前記複数のコイル層は、隣り合う素線間のピッチが互いに異なる第1ピッチコイル層(S1,S2、S11、S21,S22、S31,S32、S41,S42、S51,S52、S53,S54、S61,S62、S72,S73)および第2ピッチコイル層(S3,S4、S12、S23,S24、S33,S34、S43,S44、S53,S54、S55,S56、S63,S64、S71,S74)を含み、
前記第1ピッチコイル層の前記ピッチ(p1)は、前記第2ピッチコイル層の前記ピッチ(p2、p3)に比べて大きい、
コイルアッセンブリー。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のコイルアッセンブリーにおいて、
各前記コイル部は、2以上の前記コイル層がそれぞれ有する前記平面コイル同士が直列接続されて構成され、
各前記コイル部を構成する2以上の前記平面コイルは、一の前記コイル層において径方向内側に巻回されている前記平面コイルと、他の前記コイル層において径方向外側に巻回されている前記平面コイルとを含む、コイルアッセンブリー。
【請求項3】
請求項1に記載のコイルアッセンブリーであって、
磁性体(110)を更に備え、
前記複数のコイル層は、1以上の前記第1ピッチコイル層と、1以上の前記第2ピッチコイル層と、を含み、
前記複数のコイル層は、前記磁性体上に積層され、
1以上の前記第2ピッチコイル層のうちの少なくとも1つの前記第2ピッチコイル層の前記複数の平面コイルは、1以上の前記第1ピッチコイル層のうちの少なくとも1つの前記第1ピッチコイル層の前記複数の平面コイルよりも前記磁性体から離れて配置されている、コイルアッセンブリー。
【請求項4】
請求項3に記載のコイルアッセンブリーにおいて、
前記複数のコイル層のうち、少なくとも前記磁性体から最も離れた前記コイル層である最離隔コイル層は、前記第2ピッチコイル層であり、前記最離隔コイル層を除く他のコイル層のうちの少なくとも一部は、前記第1ピッチコイル層である、コイルアッセンブリー。
【請求項5】
請求項4に記載のコイルアッセンブリーにおいて、
前記複数のコイル層のうち、前記最離隔コイル層に直列接続されたコイル層と前記最離隔コイル層とは、前記第2ピッチコイル層であり、他のコイル層は、いずれも前記第1ピッチコイル層である、コイルアッセンブリー。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のコイルアッセンブリーにおいて、
前記コイル部同士における自己インダクタンスと相互インダクタンスとの和は、互いに等しい、コイルアッセンブリー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の平面コイルを備えるコイルアッセンブリーに関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から平面コイルを有する複数のコイル層を備えるコイルアッセンブリーが用いられている。このようなコイルアッセンブリーが磁性シートのような磁性体と共に用いられる場合、磁性体からの距離の差に起因して平面コイル同士で自己インダクタンスが異なることとなる。その結果、1つまたは直列接続された複数の平面コイルによりそれぞれ構成される複数のコイル部が並列接続された構成において、各コイル部のインピーダンスに差違が生じる場合がある。このようなインピーダンスの差違が生じると、一部のコイル部への電流集中が起こり、これにより損失が大きくなるという問題がある。そこで、磁性体からの距離がより大きなコイル層においては、平面コイルの線路長をより長くするようにして、各コイル部のインピーダンスの差違を抑制する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-186303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のようなコイルアッセンブリーでは、コイル部同士の相互インダクタンスが、各コイル部のインピーダンスに影響を与える。しかしながら、磁性体からの距離に応じて平面コイルの線路長を調整する上記技術では、コイル部同士の相互インダクタンスについて何ら考慮されておらず、依然として上述したコイル部間のインピーダンスの差違が生じるおそれがある。
【0005】
このような問題は、コイルアッセンブリーと共に磁性体を用いる構成に限らず、磁性体を用いない構成においても生じ得る。例えば、互いに異なるコイル層に含まれる平面コイル同士が直列接続されて1つのコイル部を形成し、かかるコイル部が複数並列接続された構成を有するコイルアッセンブリーにおいても生じ得る。具体的には、例えば、第1層から第4層までがこの順序で積層されたコイルアセンブリーにおいて、第1層目のコイル層の平面コイルと第4層目のコイル層の平面コイルとからなるコイル部と、第2層目のコイル層の平面コイルと第3層目のコイル層の平面コイルとからなるコイル部とを比較した場合、前者のコイル部は、後者のコイル部に比べて平面コイル間の距離がより大きくなるため相互インダクタンスが小さくなってしまい、上記問題が起こり得る。このようなことから、コイル部間の電流偏りをより抑制可能な技術が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一形態として、コイルアッセンブリー(100~108)が提供される。このコイルアッセンブリーは、積層方向に積層された複数のコイル層(S1~S4、S11~S12、S21~S24、S31~S34、S41~S44、S51~S56、S61~S64、S71~S74)であって、前記積層方向(Z)と交差する平面方向(X-Y)に巻回された互いに並列接続された複数の平面コイル(1~8、1,2,5,6、1~12,1a~4a,5~8、1~8)をそれぞれ有する複数のコイル層を備える。前記複数のコイル層は、少なくとも1つの前記平面コイルによりそれぞれ構成されている複数のコイル部(a~d、a~f)であって互いに並列接続された複数のコイル部を構成する。前記複数のコイル層は、隣り合う素線間のピッチが互いに異なる第1ピッチコイル層(S1,S2、S11、S21,S22、S31,S32、S41,S42、S51,S52、S53,S54、S61,S62、S72,S73)および第2ピッチコイル層(S3,S4、S12、S23,S24、S33,S34、S43,S44、S53,S54、S55,S56、S63,S64、S71,S74)を含む。前記第1ピッチコイル層の前記ピッチ(p1)は、前記第2ピッチコイル層の前記ピッチ(p2、p3)に比べて大きい。
【0007】
上記形態のコイルアッセンブリーによれば、複数のコイル層は、隣り合う素線間のピッチが互いに異なる第1ピッチコイル層と第2ピッチコイル層とを含み、第1ピッチコイル層のピッチは、第2ピッチコイル層のピッチに比べて大きいので、コイルアッセンブリーと共に磁性体を用い、且つ、第2コイル層を第1コイル層に比べて磁性体から遠ざけて配置した構成において、コイル部間のインピーダンスの差違が生じることを抑制し、コイル部間の電流偏りを抑制できる。また、例えば、複数のコイル層として、第1コイル層、第2コイル層、第3コイル層、第4コイル層がこの順序で積層され、第1コイル層の平面コイルと第4コイル層の平面コイルとからなるコイル部と、第2コイル層の平面コイルと第3コイル層の平面コイルとからなるコイル部とを有し、第2コイル層と第3コイル層とで、第1および第4コイル層を挟み込む構成においては、コイル部間における相互インダクタンスの差違を抑制でき、コイル部間のインピーダンスの差違が生じることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一実施形態としてのコイルアッセンブリーの概略構成を示す分解平面図である。
第1実施形態のコイルアッセンブリーを適用した非接触給電システムの概略構成を示すブロック図である。
第1実施形態のコイルアッセンブリーの等価回路を示す説明図である。
第1実施形態のコイルアッセンブリーの部分断面図である。
第1実施形態のコイルアッセンブリーにおける各コイル部のインピーダンスを説明するための説明図である。
実施例1-1~1-3のコイルアッセンブリーの部分断面図である。
比較例1のコイルアッセンブリーの部分断面図である。
実施例1-1~1-3および比較例1のコイルアッセンブリーのインピーダンスに関する各種パラメータの数値解析結果を示す説明図である。
第2実施形態のコイルアッセンブリーの部分断面図である。
第2実施形態のコイルアッセンブリーの等価回路を示す説明図である。
第3実施形態のコイルアッセンブリーの部分断面図である。
第4実施形態のコイルアッセンブリーの部分断面図である。
第5実施形態のコイルアッセンブリーの部分断面図である。
第6実施形態のコイルアッセンブリーの部分断面図である。
第7実施形態のコイルアッセンブリーの部分断面図である。
第7実施形態のコイルアッセンブリーの等価回路を示す説明図である。
第8実施形態のコイルアッセンブリーの部分断面図である。
第9実施形態のコイルアッセンブリーの部分断面図である。
第9実施形態のコイルアッセンブリーの等価回路を示す説明図である。
実施例2のコイルアッセンブリーの部分断面図である。
比較例2のコイルアッセンブリーの部分断面図である。
実施例2および比較例2のコイルアッセンブリーのインピーダンスに関する各種パラメータの数値解析結果を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
A.第1実施形態:
A1.全体構成:
図1および図2に示すコイルアッセンブリー100は、図1に示す第1コイル層S1、第2コイル層S2、第3コイル層S3、第4コイル層S4を備える。コイルアッセンブリー100は、全体としてコイル(インダクタ)を形成する。本実施形態においてコイルアッセンブリー100は、図2に示す非接触給電システム500に用いられる。コイルアッセンブリー100の詳細構成については、後述する。非接触給電システム500は、電源装置300から供給される電力を、送電装置200から受電装置200Aへと非接触で送電することにより、受電装置200Aに電気的に接続された負荷装置300Aに対して供給するためのシステムである。
【0010】
図2に示すように、非接触給電システム500は、コイルアッセンブリー100を含む共振回路150と、共振回路150を含む送電装置200と、送電出力回路210と、受電側コイルアッセンブリー100Aと、受電側コイルアッセンブリー100Aを含む共振回路150Aと、共振回路150Aを含む受電装置200Aと、整流回路210Aとを備える。
(【0011】以降は省略されています)
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