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公開番号2025094570
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023210209
出願日2023-12-13
発明の名称データ処理装置
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人サトー
主分類G06F 12/00 20060101AFI20250618BHJP(計算;計数)
要約【課題】望まないタイミングでのメモリ再編を回避し、処理負荷の増大を適切に回避する。
【解決手段】データ処理装置4は、データを記憶する記憶部16と、記憶部に記憶されるデータに対する処理としてデータの書き込み及びメモリ再編を行うデータ処理部41と、車両の動作状態を判定する動作状態判定部42と、データの書き込み要求の発生を判定する書き込み要求判定部43と、書き込み要求のデータサイズと記憶部における仮想セクタ内の空き容量とを比較して判定する空き容量判定部44と、を備える。データ処理部は、車両の動作状態が所定条件を満たすことが判定され、データの書き込み要求の発生が判定され、仮想セクタ内に書き込み要求のデータサイズ以上の空き容量があることが判定された場合に、仮想セクタのデータサイズを増加させて当該書き込み要求のデータの書き込みを行う。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
データを記憶する記憶部(16)と、
前記記憶部に記憶されるデータに対する処理としてデータの書き込み及びメモリ再編を行うデータ処理部(41)と、
車両の動作状態を判定する動作状態判定部(42)と、
データの書き込み要求の発生を判定する書き込み要求判定部(43)と、
前記書き込み要求のデータサイズと前記記憶部における仮想セクタ内の空き容量とを比較して判定する空き容量判定部(44)と、を備え、
前記データ処理部は、車両の動作状態が所定条件を満たすことが前記動作状態判定部により判定され、データの書き込み要求の発生が前記書き込み要求判定部により判定され、前記仮想セクタ内に書き込み要求のデータサイズ以上の空き容量があることが前記空き容量判定部により判定された場合に、前記仮想セクタのデータサイズを増加させて当該書き込み要求のデータの書き込みを行うデータ処理装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記動作状態判定部は、車両の動作状態として走行中であるか否かを判定し、
前記データ処理部は、走行中であることが前記動作状態判定部により判定され、データの書き込み要求の発生が前記書き込み要求判定部により判定され、前記仮想セクタ内に書き込み要求のデータサイズ以上の空き容量があることが前記空き容量判定部により判定された場合に、前記仮想セクタのデータサイズを増加させて当該書き込み要求のデータの書き込みを行う請求項1に記載したデータ処理装置。
【請求項3】
前記動作状態判定部は、車両の動作状態として無線によるソフトウェアの更新中であるか否かを判定し、
前記データ処理部は、無線によるソフトウェアの更新中であることが前記動作状態判定部により判定され、データの書き込み要求の発生が前記書き込み要求判定部により判定され、前記仮想セクタ内に書き込み要求のデータサイズ以上の空き容量があることが前記空き容量判定部により判定された場合に、前記仮想セクタのデータサイズを増加させて当該書き込み要求のデータの書き込みを行う請求項1に記載したデータ処理装置。
【請求項4】
前記動作状態判定部は、車両の動作状態としてハードウェアセキュリティモジュールによるメモリアクセス中であるか否かを判定し、
前記データ処理部は、ハードウェアセキュリティモジュールによるメモリアクセス中であることが前記動作状態判定部により判定され、データの書き込み要求の発生が前記書き込み要求判定部により判定され、前記仮想セクタ内に書き込み要求のデータサイズ以上の空き容量があることが前記空き容量判定部により判定された場合に、前記仮想セクタのデータサイズを増加させて当該書き込み要求のデータの書き込みを行う請求項1に記載したデータ処理装置。
【請求項5】
前記データ処理部は、車両の動作状態が所定条件を満たさないことが前記動作状態判定部により判定された場合に、メモリ再編を行うことが可能である請求項1から4に記載したデータ処理装置。
【請求項6】
前記仮想セクタのデータサイズと基準データサイズとを比較して判定するデータサイズ判定部(45)と、を備え、
前記データ処理部は、前記仮想セクタのデータサイズが前記基準データサイズを超えていることが前記データサイズ判定部により判定された場合に、メモリ再編を行う請求項5に記載したデータ処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、データ処理装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
フラッシュメモリのセクタ内のデータ容量には限りがあるので、セクタ内の空き容量が少なくなった場合にはメモリ再編を行う必要がある。メモリ再編において一度に大量のデータを処理する場合、処理負荷が大きくなり、データの更新に時間がかかるという課題がある。このような課題に対し、例えば特許文献1には、処理負荷が問題にならないタイミングでメモリ再編を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-60792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている技術では、メモリ再編間の間隔が長くなり、データ量が多くなってセクタ内の空き容量が少なくなると、望まないタイミングでメモリ再編を行わざるを得なくなり、処理負荷の増大を招く問題がある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、望まないタイミングでのメモリ再編を回避し、処理負荷の増大を適切に回避することができるデータ処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載した発明によれば、データを記憶する記憶部(16)と、前記記憶部に記憶されるデータに対する処理としてデータの書き込み及びメモリ再編を行うデータ処理部(41)と、車両の動作状態を判定する動作状態判定部(42)と、データの書き込み要求の発生を判定する書き込み要求判定部(43)と、前記書き込み要求のデータサイズと前記記憶部における仮想セクタ内の空き容量とを比較して判定する空き容量判定部(44)と、を備える。前記データ処理部は、車両の動作状態が所定条件を満たすことが前記動作状態判定部により判定され、データの書き込み要求の発生が前記書き込み要求判定部により判定され、前記仮想セクタ内に書き込み要求のデータサイズ以上の空き容量があることが前記空き容量判定部により判定された場合に、前記仮想セクタのデータサイズを増加させて当該書き込み要求のデータの書き込みを行う。
【0006】
車両の動作状態が所定条件を満たすことが判定され、データの書き込み要求の発生が判定され、仮想セクタ内に書き込み要求のデータサイズ以上の空き容量があることが判定されると、仮想セクタのデータサイズを増加させて当該書き込み要求のデータの書き込みを行うようにした。仮想セクタのデータサイズを増加させて書き込み要求のデータの書き込みを行うことで、セクタ内の空き容量が少なくなったとしてもメモリ再編を回避することができる。これにより、望まないタイミングでのメモリ再編を回避することができ、処理負荷の増大を適切に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態を示し、車両用システムの全体構成を示す機能ブロック図
データ処理装置の構成を説明する図
フラッシュメモリの記憶領域を説明する図
データ処理装置の機能ブロック図
フローチャート
データの書き込みを説明する図
データの書き込みを説明する図
メモリ再編を説明する図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、車両用システム1は、例えば内燃機関であるエンジン(図示せす)を備えた車両に搭載されたシステムである。車両用システム1は、車両のエンジンの始動や停止を行うイグニッションスイッチ(IGスイッチ)2と、車両の動作状態を検出する車両状態検出部3と、車両の動作状態を示す各種のデータ等を処理するデータ処理装置4とを備える。車両状態検出部3は、車両の動作状態を検出するセンサとして、例えばエンジン回転数センサ5と、車速センサ6と、加速度センサ7と、アクセルセンサ8と、ブレーキセンサ9等を備える。
【0009】
エンジン回転数センサ5は、エンジンの回転数を検出するセンサであり、その検出結果を示す検出信号をデータ処理装置4へ出力する。車速センサ6は、車両の速度を検出するセンサであり、その検出結果を示す検出信号をデータ処理装置4へ出力する。加速度センサ7は、例えば車両の減速時や加速時における前後方向の加速度を検出するセンサであり、その検出結果を示す検出信号をデータ処理装置4へ出力する。アクセルセンサ8は、運転者によりアクセルペダルが踏まれたこと及び踏込量を検出するセンサであり、その検出結果を示す検出信号をデータ処理装置4へ出力する。ブレーキセンサ9は、運転者によりブレーキペダルが踏まれたこと及び踏込量を検出するセンサであり、その検出結果を示す検出信号をデータ処理装置4へ出力する。
【0010】
図2に示すように、データ処理装置4は、周知のマイクロコンピュータ(以下、マイコン)10を備える。マイコン10は、CPU11と、ROM12と、RAM13と、フラッシュコントローラ14と、HSM(Hardware Security Module)15と、フラッシュメモリ16(記憶部に相当する)と、入出力ポート17とを備える。これらのデータ処理装置4の各部に電源18から電力が供給される。
(【0011】以降は省略されています)

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