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公開番号
2024167073
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2024080570
出願日
2024-05-17
発明の名称
フーリエタイコグラフィーのための光学系
出願人
エフ ホフマン-ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト
代理人
弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類
G02B
21/08 20060101AFI20241122BHJP(光学)
要約
【課題】フーリエタイコグラフィーのために構成された光学系を開示する。
【解決手段】少なくとも1つの発光体(112)のアレイであって、各発光体が、試料平面(114)に向かって少なくとも1つの照射光線を放射するように構成される、少なくとも1つの発光体のアレイと、複数のレンズを含む少なくとも1つの小型レンズアレイ(116)であって、レンズの各々が、発光体のアレイの発光体のうちの少なくとも1つの専用であり、それぞれのレンズの配向および形状が、専用の発光体に適合され、小型レンズアレイが、試料平面上で照射光線を集束させるように構成される、少なくとも1つの小型レンズアレイと、を備える、光学系が開示される。発光体のアレイおよび小型レンズアレイは、試料平面が様々な照射角度の照射光線によって照射されるように配置される。
【選択図】図1B
特許請求の範囲
【請求項1】
フーリエタイコグラフィーのために構成された光学系(110)であって、
少なくとも1つの発光体(112)のアレイであって、各発光体(112)が、試料平面(114)に向かって少なくとも1つの照射光線を放射するように構成される、少なくとも1つの発光体(112)のアレイと、
複数のレンズを含む少なくとも1つの小型レンズアレイ(116)であって、レンズの各々が、前記発光体(112)のアレイの前記発光体(112)のうちの少なくとも1つの専用であり、それぞれのレンズの配向および形状が、専用の前記発光体(112)に適合され、前記小型レンズアレイ(116)が、前記試料平面(114)内に前記照射光線を集束させるように構成される、少なくとも1つの小型レンズアレイ(116)と、
を備え、
前記発光体(112)のアレイおよび前記小型レンズアレイ(116)は、前記試料平面(114)が様々な照射角度で前記照射光線によって照射されるように配置される、光学系(110)。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記光学系(110)が、少なくとも1つの放物面反射器(120)を備え、前記放物面反射器(120)は、前記小型レンズアレイ(116)を通過した前記照射光線が、前記試料平面(114)に衝突する前に前記放物面反射器(120)に衝突するように配置される、請求項1に記載の光学系(110)。
【請求項3】
前記放物面反射器(120)が、セグメント化された放物面反射器(122)を含む、請求項2に記載の光学系(110)。
【請求項4】
前記光学系(110)が、少なくとも1つの屈折光学素子(124)を備え、前記屈折光学素子(124)は、前記小型レンズアレイ(116)を通過した前記照射光線が、前記試料平面(114)に衝突する前に前記屈折光学素子(124)に衝突するように配置される、請求項1~3のいずれか一項に記載の光学系(110)。
【請求項5】
前記屈折光学素子(124)が、少なくとも1つのフレネルレンズを含み、前記フレネルレンズは直径≧200mmである、請求項4に記載の光学系(110)。
【請求項6】
前記小型レンズアレイ(116)の前記レンズが、前記発光体(112)から前記試料平面(114)への光線の伝播方向に配置される、請求項1~5のいずれか一項に記載の光学系(110)。
【請求項7】
前記小型レンズアレイ(116)の前記レンズが、開口数が大きいレンズである、請求項1~6のいずれか一項に記載の光学系(110)。
【請求項8】
前記発光体(112)が、少なくとも1つの発光ダイオードを含み、前記発光ダイオードは、発光範囲が340~800nmのスペクトル範囲内に少なくとも部分的に位置する、請求項1~7のいずれか一項に記載の光学系(110)。
【請求項9】
デジタル顕微鏡システムであって、
請求項1~8のいずれか一項に記載の少なくとも1つの光学系(110)と、
少なくとも1つの顕微鏡スライド(118)を受け入れるように構成された少なくとも1つの試料界面と、
少なくとも1つの画像検出器であって、前記光学系(110)によって提供される前記照射光線によって様々な照射角度で照射された前記顕微鏡スライド(118)上の試料の複数の画像を撮像するように構成された少なくとも1つの画像検出器と、
前記画像検出器によって撮像された前記複数の画像を使用することによって、前記試料の少なくとも1つの合成画像を再構成するように構成された少なくとも1つの処理装置と、
を備える、デジタル顕微鏡システム。
【請求項10】
前記処理装置が、反復位相回復アルゴリズムを使用することによって、前記光学系(110)によって提供される前記照射光線によって様々な照射角度で照射された前記顕微鏡スライド上の前記試料の前記複数の画像を合成するように構成される、請求項9に記載のデジタル顕微鏡システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本出願は、フーリエタイコグラフィーのために構成された光学系、デジタル顕微鏡システム、およびフーリエタイコグラフィーのための方法に関する。本発明は、さらに、本発明にかかる方法を実行するためのプログラム手段を備えたコンピュータプログラムに関する。本発明による装置、方法、およびコンピュータプログラムは、血液学または臨床化学分析に使用され得る。しかしながら、本発明について、他の適用分野も実現可能である。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
フーリエタイコグラフィー(FPM)は、最近、非常に高い解像度および画質が、比較的単純な光学設定を使用することによって実現可能であることを示した。例えば、FPMの概念は、Guoan Zheng et al.,「Concept,implementations and applications of Fourier ptychography,」Nature Reviews Physics,3,207-223(2021)、「Fourier ptychographic microscopy for filtration-based circulating tumor cell enumeration and analysis,「Long-working-distance synthetic aperture Fresnel off-axis digital holography」、Pan Feng et al.,Optics Express Vol.17,Issue7,pp.5473-5480(2009)、国際公開第2021/053374号A1、米国特許第10,684,458号B2、米国特許出願公開第2020/0351454号A1、国際公開第2016/090331号A1、米国特許出願公開第2022/0043251号A1、米国特許第10、394、011号B2、米国特許出願公開第2019/0331902号A1、米国特許第10,652,444号B2、米国特許出願公開第2017/0146788号A1、米国特許出願公開第2016/0341945号A1および大韓民国特許第2315016号B1から知られている。
【0003】
しかしながら、低コストのデジタル顕微鏡システムでFPMを使用することは、問題となり得る。FPMは、各々が単一の発光ダイオード(LED)のみで撮影された多数の画像の画像取得に依存する。典型的な配置は、特に関連性の高い大きな入射角では、LEDごとの入射電力が低いことを示唆する。その結果、強度が低いと、カメラの統合時間が長くなり、したがってそのようなシステムのスループットが制限される。
【発明の概要】
【0004】
したがって、上述した技術的課題に対処する方法および装置を提供することが望ましい。具体的には、FPMシステムのスループットを高めることを可能にする方法、コンピュータプログラム、および装置が提案されるものとする。
【0005】
この問題は、フーリエタイコグラフィーのために構成された光学系、デジタル顕微鏡システム、および独立請求項の特徴を有するフーリエタイコグラフィーのための方法によって対処される。単独で実現されても、任意の組合せで実現されてもよい有利な実施形態が、従属請求項ならびに明細書全体に記載される。
【0006】
以下で使用される場合、「有する(have)」、「備える(comprise)」もしくは「含む(include)」という用語、またはそれらの任意の文法的変形は、非排他的な方法で使用される。したがって、これらの用語は、これらの用語によって導入された特徴に加えて、この文脈で説明されたエンティティにさらなる特徴が存在しない状況、および1つまたは複数のさらなる特徴が存在する状況の両方を指し得る。一例として、「AはBを有する」、「AはBを備える」、および「AはBを含む」という表現は、Bの他に他の要素がAに存在しない状況(すなわち、AがBのみからなる状況)、およびBの他に、要素C、要素CおよびD、またはさらなる要素などの1つまたは複数のさらなる要素がエンティティAに存在する状況の両方を指し得る。
【0007】
さらに、特徴または要素が1回または複数回存在し得ることを示す「少なくとも1つ」、「1つまたは複数」という用語または同様の表現は、典型的には、それぞれの特徴または要素を導入するときに1回のみ使用されることに留意されたい。以下では、ほとんどの場合、それぞれの特徴または要素を参照するとき、それぞれの特徴または要素が1回または複数回存在し得るという事実にかかわらず、「少なくとも1つ」または「1つまたは複数」という表現は繰り返されない。
【0008】
さらに、以下で使用される場合、「好ましくは」、「より好ましくは」、「特に」、「より詳細には」、「具体的には」、「より具体的には」という用語または同様の用語は、代替の可能性を制限することなく、任意の特徴と共に使用される。したがって、これらの用語によって導入される特徴は任意の特徴であり、決して特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。本発明は、当業者が認識するように、代替的な特徴を使用することによって実行され得る。同様に、「本発明の一実施形態では、」または同様の表現によって導入される特徴は、本発明の代替の実施形態に関する制限なしに、本発明の範囲に関する制限なしに、およびそのように導入された特徴を本発明の他の任意のまたは任意でない特徴と組み合わせる可能性に関する制限なしに、任意の特徴であることが意図される。
【0009】
第1の態様では、フーリエタイコグラフィーのために構成された光学系が開示される。光学系は、
-少なくとも1つの発光体のアレイであって、各発光体が、試料平面に向けて少なくとも1つの照射光線を放射するように構成される、少なくとも1つの発光体のアレイと、
-複数のレンズを含む少なくとも1つの小型レンズアレイであって、レンズの各々が、発光体のアレイの発光体のうちの少なくとも1つの専用であり、それぞれのレンズの配向および形状が、専用の発光体に適合され、小型レンズアレイが、試料平面上で照射光線を集束させるように構成される、少なくとも1つの小型レンズアレイと、を備える。
【0010】
発光体のアレイおよび小型レンズアレイは、試料平面が様々な照射角度の照射光線によって照射されるように配置される。
(【0011】以降は省略されています)
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