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公開番号2024163313
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2024158870,2020001326
出願日2024-09-13,2020-01-08
発明の名称折り紙
出願人日本電信電話株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A63H 33/16 20060101AFI20241114BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】誰もが容易に錯視物を作成して楽しむことができる折り紙を提供する。
【解決手段】複数通りの折り方それぞれにより視認可能とされる面構成が異なるようにされている折り紙が提供される。ここで、複数通りの折り方のうちの第1の折り方により視認可能とされる面構成は、第1の錯視模様となり、複数通りの折り方のうちの第1の折り方とは異なる第2の折り方により視認可能とされる面構成は、第1の錯視模様とは異なる第2の錯視模様となるように、当該折り紙の表面模様が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ヘキサフレクサゴンの折り紙であって、
内角が60度と120度であり、それぞれに表面模様が形成された、9個の略菱形領域を有し、
前記略菱形領域の表面模様は、略同一幅の複数の基本線分による模様であり、
第1の折り方により、前記9個の略菱形領域のうちの3個の略菱形領域による、第1の組み合わせ方による、第1の錯視模様が視認可能とされ、
第2の折り方により、前記9個の領域のうちの残りの6個のうちの3個の略菱形領域による、第2の組み合わせ方による、第2の錯視模様が視認可能とされ、
第3の折り方により、前記9個の領域のうちの残りの3個の略菱形領域による、第3の組み合わせ方による、第3の錯視模様が視認可能とされており、
前記第1の錯視模様は、前記略菱形領域を立方体形状の面の投影と認識させる前記立方体形状の錯視を生起させる前記ヘキサフレクサゴンの六角形の表面模様であり、前記ヘキサフレクサゴンの六角形の中心点に位置する前記立方体形状の1つの頂点に隣接する3つの辺の位置にそれぞれ設けられている第1模様と第2模様と第3模様とを含み、
前記9個の略菱形領域のうちの3個の略菱形領域は、第1の略菱形領域と第2の略菱形領域と第3の略菱形領域であり、
前記第1の略菱形領域の表面模様は、前記第1の略菱形領域の一辺側に位置する基本線分である第11基本線分と、前記第1の略菱形領域の他辺側に位置する基本線分である第12基本線分と、を含み、
前記第2の略菱形領域の表面模様は、前記第2の略菱形領域の一辺側に位置する基本線分である第21基本線分と、前記第2の略菱形領域の他辺側に位置する基本線分である第22基本線分と、を含み、
前記第3の略菱形領域の表面模様は、前記第3の略菱形領域の一辺側に位置する基本線分である第31基本線分と、前記第3の略菱形領域の他辺側に位置する基本線分である第32基本線分と、を含み、
前記第1模様は、前記第1の折り方により、隣り合わせに配置される前記第11基本線分と前記第21基本線分とを含み、
前記第2模様は、前記第1の折り方により、隣り合わせに配置される前記第22基本線分と前記第32基本線分とを含み、
前記第3模様は、前記第1の折り方により、隣り合わせに配置される前記第12基本線分と前記第31基本線分とを含む、折り紙。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
請求項1の折り紙であって、
前記第1模様は、前記第1の折り方により、隣り合わせに略平行に配置される前記第11基本線分と前記第21基本線分とを含む第1線分であり、
前記第2模様は、前記第1の折り方により、隣り合わせに略平行に配置される前記第22基本線分と前記第32基本線分とを含む第2線分であり、
前記第3模様は、前記第1の折り方により、隣り合わせに略平行に配置される前記第12基本線分と前記第31基本線分とを含む第3線分であり、
前記第1線分の幅、前記第2線分の幅、および前記第3線分の幅は、前記基本線分の幅よりも広い、折り紙。
【請求項3】
請求項1または2の折り紙であって、
前記第1模様と前記第2模様と前記第3模様は、略3回転対称の模様であり、
前記第2の錯視模様は、前記基本線分による略6回転対称の模様である、折り紙。
【請求項4】
ヘキサフレクサゴンの折り紙であって、
内角が60度と120度であり、それぞれに表面模様が形成された、9個の略菱形領域を有し、
第1の折り方により、前記9個の略菱形領域のうちの3個の略菱形領域による、第1の組み合わせ方による、第1の錯視模様が視認可能とされ、
第2の折り方により、前記9個の領域のうちの残りの6個のうちの3個の略菱形領域による、第2の組み合わせ方による、第2の錯視模様が視認可能とされ、
第3の折り方により、前記9個の領域のうちの残りの3個の略菱形領域による、第3の組み合わせ方による、第3の錯視模様が視認可能とされており、
前記第1の錯視模様は、前記略菱形領域を立方体形状の面の投影と認識させる前記立方体形状の錯視を生起させる前記ヘキサフレクサゴンの六角形の表面模様であり、前記ヘキサフレクサゴンの六角形の中心点に位置する前記立方体形状の1つの頂点に隣接する3つの辺の位置にそれぞれ設けられている略6回転対称ではない略3回転対称の第1模様と第2模様と第3模様とを含み、
前記第2の錯視模様は、略6回転対称の模様である、折り紙。
【請求項5】
ヘキサフレクサゴンの折り紙であって、
内角が60度と120度であり、それぞれに表面模様が形成された、9個の略菱形領域を有し、前記9個の略菱形領域は、折り目となる境界線でつながっており、
第1の折り方により、前記9個の略菱形領域のうちの3個の略菱形領域による、第1の組み合わせ方による、第1の錯視模様が視認可能とされ、
第2の折り方により、前記9個の領域のうちの残りの6個のうちの3個の略菱形領域による、第2の組み合わせ方による、第2の錯視模様が視認可能とされ、
第3の折り方により、前記9個の領域のうちの残りの3個の略菱形領域による、第3の組み合わせ方による、第3の錯視模様が視認可能とされており、
前記第1の錯視模様は、前記略菱形領域を立方体形状の面の投影と認識させる前記立方体形状の錯視を生起させる表面模様であり、前記ヘキサフレクサゴンの六角形の中心点に位置する前記立方体形状の1つの頂点に隣接する3つの辺の全体にわたる位置にそれぞれ設けられている略同一幅の第1線分と第2線分と第3線分とを含み、前記3つの辺は、前記折り目に沿って設けられている、折り紙。
【請求項6】
請求項5の折り紙であって、
前記略菱形領域の表面模様は、略同一幅の複数の基本線分による模様であり、
前記9個の略菱形領域のうちの3個の略菱形領域は、第1の略菱形領域と第2の略菱形領域と第3の略菱形領域であり、
前記第1の略菱形領域の表面模様は、前記第1の略菱形領域の一辺側に位置する基本線分である第11基本線分と、前記第1の略菱形領域の他辺側に位置する基本線分である第12基本線分と、を含み、
前記第2の略菱形領域の表面模様は、前記第2の略菱形領域の一辺側に位置する基本線分である第21基本線分と、前記第2の略菱形領域の他辺側に位置する基本線分である第22基本線分と、を含み、
前記第3の略菱形領域の表面模様は、前記第3の略菱形領域の一辺側に位置する基本線分である第31基本線分と、前記第3の略菱形領域の他辺側に位置する基本線分である第32基本線分と、を含み、
前記第1線分は、前記第1の折り方により、隣り合わせに略平行に配置される前記第11基本線分と前記第21基本線分とを含み、
前記第2線分は、前記第1の折り方により、隣り合わせに略平行に配置される前記第22基本線分と前記第32基本線分とを含み、
前記第3線分は、前記第1の折り方により、隣り合わせに略平行に配置される前記第12基本線分と前記第31基本線分とを含む、折り紙。
【請求項7】
ヘキサフレクサゴンの折り紙であって、
内角が60度と120度であり、それぞれに表面模様が形成された、9個の略菱形領域を有し、前記9個の略菱形領域は、折り目となる境界線でつながっており、
第1の折り方により、前記9個の略菱形領域のうちの3個の略菱形領域による、第1の組み合わせ方による、第1の錯視模様が視認可能とされ、
第2の折り方により、前記9個の領域のうちの残りの6個のうちの3個の略菱形領域による、第2の組み合わせ方による、第2の錯視模様が視認可能とされ、
第3の折り方により、前記9個の領域のうちの残りの3個の略菱形領域による、第3の組み合わせ方による、第3の錯視模様が視認可能とされており、
前記第1の錯視模様は、前記略菱形領域を立方体形状の面の投影と認識させる前記立方体形状の錯視を生起させる前記ヘキサフレクサゴンの六角形の表面模様であり、前記ヘキサフレクサゴンの六角形の中心点に位置する前記立方体形状の1つの頂点に隣接する3つの辺の位置に、前記辺それぞれに沿ったそれぞれ同一の方向を向いた複数の角が隙間を空けて並べられており、前記3つの辺は、前記折り目に沿って設けられている、折り紙。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、錯視を引き起こす技術に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
アートやデザインの世界では図形による様々な錯視を利用した手法が用いられている。例えば、錯視アートなどの錯視物を、黒いテープを白い物に貼ることにより制作することは従来から行われている(例えば、非特許文献1,2等参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Darel Carey、“Topographical space No.1 Time-Lapse”、[online]、2016年、[2019年7月25日検索]、インターネット<https://www.darelcarey.com/art>
Buff Diss、“Queenwise”、[online]、2013年、[2019年7月25日検索]、インターネット<https://vimeo.com/128037813>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、錯視を生じさせる表面模様を生成するためには専門的な知識が必要であり、誰もが容易に錯視物を作成して楽しむことができない。
【0005】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、誰もが容易に錯視物を作成して楽しむことができる折り紙を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では上記の課題を解決するために、複数通りの折り方それぞれにより視認可能とされる面構成が異なるようにされている折り紙が提供される。ここで、複数通りの折り方のうちの第1の折り方により視認可能とされる面構成は、第1の錯視模様となり、複数通りの折り方のうちの第1の折り方とは異なる第2の折り方により視認可能とされる面構成は、第1の錯視模様とは異なる第2の錯視模様となるように、当該折り紙の表面模様が形成されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、折り方を変えるだけで異なる錯視模様が視認可能となり、誰もが容易に錯視物を作成して楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1Aは第1実施形態の折り紙を例示した平面図であり、図1Bは第1実施形態の折り紙を例示した底面図である。
図2Aは第1実施形態の折り紙を例示した平面図であり、図2Bは第1実施形態の折り紙を例示した底面図である。
図3Aは第1の折り方により視認可能とされる折り紙の面構成を例示した平面図である。図3Bは第2の折り方により視認可能とされる折り紙の面構成を例示した平面図である。図3Cは第3の折り方により視認可能とされる折り紙の面構成を例示した平面図である。
図3Dは第1の折り方により視認可能とされる折り紙の別の面構成を例示した平面図である。図3Eは第2の折り方により視認可能とされる折り紙の別の面構成を例示した平面図である。図3Fは第3の折り方により視認可能とされる折り紙の別の面構成を例示した平面図である。
図4Aおよび図4Bは折り紙の折り方の変え方を例示するための平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態を説明する。
図1Aおよび図2Aは本実施形態の折り紙1を例示した平面図である。図1Bおよび図2Bは折り紙1を例示した底面図であり、図1Aおよび図2Aの裏面を表す。本実施形態、図1Aおよび図2Aに示す折り紙1の面を「第1面」と呼び、図1Bおよび図2Bに示す折り紙1の面を「第2面」と呼ぶことにする。なお、説明の便宜上、図1Aおよび図1Bには点線の補助線が記載されているが、図2Aおよび図2Bに示すように実際の折り紙1には補助線は存在しない。
【0010】
本実施形態で例示する折り紙1は、一般に「ヘキサフレクサゴン(hexaflexagon)」と呼ばれる折り紙の既知の複数通りの折り方それぞれにより視認可能となる面にそれぞれ異なる錯視模様が形成されるように、折り紙1の両面に表面模様を形成したものである。本実施形態で例示する折り紙1の一方の面である第1面の輪郭形状は略平行四辺形である(図1A)。この略平行四辺形の二組の対辺のうち、対辺a



,f



の長さは、対辺a



,g



を5等分した長さと略同一である。辺a



は、後述する各領域の辺となる線分a



,b



,c



,d



,e



に略5等分され、辺g



は、後述する各領域の辺となる線分g



,h



,i



,j



,k



に略5等分されている。一組の対角f





,f





は略60°である。他の一組の対角a





,a





は略120°である。なお「略α」の例は「α」である。しかし、「略α」は厳密に「α」である必要はなく、本発明の作用効果を得られる限り「α」と同等なものを「略α」と扱ってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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