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公開番号2024135334
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045961
出願日2023-03-22
発明の名称吸排気システム
出願人株式会社SUBARU
代理人弁理士法人青海国際特許事務所
主分類F02D 45/00 20060101AFI20240927BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】エンジンの始動時における燃料噴射を燃料性状に応じて適正化する。
【解決手段】吸排気システムは、エンジンと、前記エンジンと接続される排気流路と、前記排気流路に設けられるフィルタと、制御装置と、を備え、前記制御装置のプロセッサは、前記エンジンの始動時において、前記エンジンに供給される燃料の燃料性状が特定燃料性状であると仮定して、前記フィルタにおける粒子状物質の堆積量の第1推定値を推定することと、前記排気流路のうち前記フィルタより上流側の圧力と前記フィルタより下流側の圧力との差圧に基づいて、前記フィルタにおける粒子状物質の堆積量の第2推定値を推定することと、前記第1推定値と前記第2推定値との比較結果に基づいて、前記燃料性状を推定することと、前記燃料性状の推定結果に基づいて、前記エンジンにおける燃料噴射を制御することと、を含む処理を実行する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、
前記エンジンと接続される排気流路と、
前記排気流路に設けられるフィルタと、
制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記プロセッサに接続される1つまたは複数のメモリと、
を有し、
前記プロセッサは、前記エンジンの始動時において、
前記エンジンに供給される燃料の燃料性状が特定燃料性状であると仮定して、前記フィルタにおける粒子状物質の堆積量の第1推定値を推定することと、
前記排気流路のうち前記フィルタより上流側の圧力と前記フィルタより下流側の圧力との差圧に基づいて、前記フィルタにおける粒子状物質の堆積量の第2推定値を推定することと、
前記第1推定値と前記第2推定値との比較結果に基づいて、前記燃料性状を推定することと、
前記燃料性状の推定結果に基づいて、前記エンジンにおける燃料噴射を制御することと、
を含む処理を実行する、
吸排気システム。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記プロセッサは、前記始動時において、前記燃料性状が前記特定燃料性状である場合での前記エンジンの温度と前記フィルタにおける前記粒子状物質の堆積量の単位時間当たりの増加量との関係に基づいて、前記増加量を時間経過に伴い積算することによって、前記第1推定値を推定することを含む処理を実行する、
請求項1に記載の吸排気システム。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記始動時において、
前記エンジンの回転数が基準回転数より大きくなるタイミングでの前記第1推定値および前記第2推定値を推定することと、
前記タイミングでの前記第1推定値と前記第2推定値との比較結果に基づいて、前記燃料性状を推定することと、
を含む処理を実行する、
請求項1または2に記載の吸排気システム。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記燃料性状の推定が行われた前記始動時である第1始動時の次の前記始動時である第2始動時において、前記燃料噴射を前記燃料性状の推定結果に基づいて前記第1始動時と比べて変化させることを含む処理を実行する、
請求項1または2に記載の吸排気システム。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記燃料の補給が行われた後の最初の前記始動時において、前記燃料性状を推定することを含む処理を実行する、
請求項1または2に記載の吸排気システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸排気システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンを備える装置では、エンジンの燃料噴射を適切に制御するために、エンジンに供給される燃料の燃料性状を推定する技術が提案されている。例えば、特許文献1に開示されているように、燃料の圧力を直接検出し、燃料の圧力の検出結果に基づいて燃料性状を推定する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-013568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
燃料性状を把握できない場合、エンジンの燃料噴射を適切に制御できず、エンジンの回転挙動が不安定になり得る。特に、エンジンの始動時において、エンジンの燃料噴射を適切に制御できないと、エンジンの回転挙動が顕著に不安定になりやすい。ゆえに、エンジンの始動時における燃料噴射を燃料性状に応じて適正化する必要がある。
【0005】
そこで、本発明は、エンジンの始動時における燃料噴射を燃料性状に応じて適正化することが可能な吸排気システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一実施の形態に係る吸排気システムは、
エンジンと、
前記エンジンと接続される排気流路と、
前記排気流路に設けられるフィルタと、
制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記プロセッサに接続される1つまたは複数のメモリと、
を有し、
前記プロセッサは、前記エンジンの始動時において、
前記エンジンに供給される燃料の燃料性状が特定燃料性状であると仮定して、前記フィルタにおける粒子状物質の堆積量の第1推定値を推定することと、
前記排気流路のうち前記フィルタより上流側の圧力と前記フィルタより下流側の圧力との差圧に基づいて、前記フィルタにおける粒子状物質の堆積量の第2推定値を推定することと、
前記第1推定値と前記第2推定値との比較結果に基づいて、前記燃料性状を推定することと、
前記燃料性状の推定結果に基づいて、前記エンジンにおける燃料噴射を制御することと、
を含む処理を実行する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、エンジンの始動時における燃料噴射を燃料性状に応じて適正化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の実施形態に係る吸排気システムの概略構成を示す模式図である。
図2は、本発明の実施形態に係る制御装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3は、本発明の実施形態に係る制御装置が行う燃料性状の推定に関する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図4は、燃料の揮発性と粒子状物質の排出濃度との関係の一例を示すグラフである。
図5は、水温と粒子状物質の排出濃度との関係の一例を示すグラフである。
図6は、推定値差と燃料の揮発性との関係の一例を示すグラフである。
図7は、本発明の実施形態に係る制御装置が行うエンジンの制御パラメータの設定に関する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す具体的な寸法、材料、数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0010】
<吸排気システムの構成>
図1および図2を参照して、本発明の実施形態に係る吸排気システム1の構成について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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