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公開番号2024126812
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035466
出願日2023-03-08
発明の名称ワイヤハーネス製造方法及びワイヤハーネス
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 43/00 20060101AFI20240912BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コネクタ及び端子の汎用性を向上させることができるワイヤハーネス製造方法及びワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】ワイヤハーネス製造方法は、第1、第2収容工程の後に、第1溶接工程にて、第1端子収容溝32に収容された第1端子2Aの電線接続部22と芯線露出部Waaとを溶接し、第2溶接工程にて、第2端子収容溝42に収容された第2端子2Bの電線接続部22と芯線露出部Waaとを溶接する。第1、第2溶接工程の後に、第1カバー組付け工程にて、第1端子収容溝32を閉塞するように第1ハウジング5に第1カバー7Aを組み付け、第2カバー組付け工程にて、第2端子収容溝42を閉塞するように第2ハウジング6に第2カバー7Bを組み付ける。第1、第2カバー組付け工程の後に、コネクタ形成工程にて、第1ハウジング5と第2ハウジング6を高さ方向Zに積み重ねて相互に組み付け、相手側コネクタ9と嵌合するコネクタ1を形成する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1ハウジングに形成された第1端子収容溝に第1端子を収容する第1収容工程と、
前記第1収容工程の後に、前記第1ハウジングの前記第1端子収容溝に収容された前記第1端子の電線接続部に、第1電線の端末に設けられた芯線露出部を接触させて前記電線接続部と前記芯線露出部とを溶接する第1溶接工程と、
前記第1溶接工程の後に、前記第1端子収容溝を閉塞するように前記第1ハウジングに第1カバーを組み付ける第1カバー組付け工程と、
第2ハウジングに形成された第2端子収容溝に第2端子を収容する第2収容工程と、
前記第2収容工程の後に、前記第2ハウジングの前記第2端子収容溝に収容された前記第2端子の電線接続部に、第2電線の端末に設けられた芯線露出部を接触させて前記電線接続部と前記芯線露出部とを溶接する第2溶接工程と、
前記第2溶接工程の後に、前記第2端子収容溝を閉塞するように前記第2ハウジングに第2カバーを組み付ける第2カバー組付け工程と、
前記第1カバー組付け工程及び前記第2カバー組付け工程の後に、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを前記第1電線及び前記第2電線の延在方向と交差する高さ方向に積み重ねて相互に組み付けることにより、相手側コネクタと嵌合するコネクタを形成するコネクタ形成工程と、を含むこと特徴とする
ワイヤハーネス製造方法。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記第1カバー及び前記第2カバーは、
同一形状であり、
前記第1端子及び前記第2端子は、
同一形状であり、
前記第1電線及び前記第2電線は、
同一形状である
請求項1に記載のワイヤハーネス製造方法。
【請求項3】
前記第1カバーは、
当該第1カバーが前記第1ハウジングに組み付けられた状態で、前記第1端子の挿入方向と反対側の抜去方向への移動を規制する第1規制部を有し、
前記第2カバーは、
当該第2カバーが前記第2ハウジングに組み付けられた状態で、前記第2端子の挿入方向と反対側の抜去方向への移動を規制する第2規制部を有する
請求項1または2に記載のワイヤハーネス製造方法。
【請求項4】
軸線方向に沿って延在し導電性を有する芯線と、前記芯線の端部を芯線露出部として露出させた状態で前記芯線を覆う絶縁被覆とをそれぞれ有する第1電線及び第2電線と、
前記第1電線の前記芯線露出部が溶接された電線接続部を有する第1端子と、前記第1端子を収容する第1端子収容溝が形成された第1ハウジングと、前記第1端子収容溝に前記第1端子を収容した状態で当該第1端子収容溝を閉塞するように前記第1ハウジングに組み付けられる第1カバーとを含んで構成される第1アセンブリと、
前記第2電線の前記芯線露出部が溶接された電線接続部を有する第2端子と、前記第2端子を収容する第2端子収容溝が形成された第2ハウジングと、前記第2端子収容溝に前記第2端子を収容した状態で当該第2端子収容溝を閉塞するように前記第2ハウジングに組み付けられる第2カバーとを含んで構成される第2アセンブリと、を備え、
前記第1アセンブリ及び前記第2アセンブリは、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとが前記第1電線及び前記第2電線の延在方向と交差する高さ方向に積み重ねられて相互に組み付けられた状態で、相手側コネクタと嵌合するコネクタを構成する
ことを特徴とするワイヤハーネス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤハーネス製造方法及びワイヤハーネスに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ワイヤハーネス製造方法及びワイヤハーネスとして、例えば、特許文献1に記載されるように、絶縁被覆を剥皮した電線とコネクタ端子とを電線受容溝に載置し、電線の上から電線挟持板を被せ、電線挟持板に設けた電線保持溝に埋設した導電性金属板で該電線を挟圧した後、溶接用穴を通じて導電性金属板にレーザ光を照射して導電性金属板と電線とを溶接するものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平08-008028号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のワイヤハーネス製造方法及びワイヤハーネスにあっては、コネクタが溶接接続専用品であることから、例えば、オス端子用、メス端子用それぞれのコネクタを新設する必要があり、コネクタ及び端子の汎用性の点で改善の余地がある。
【0005】
本発明は、コネクタ及び端子の汎用性を向上させることができるワイヤハーネス製造方法及びワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネス製造方法は、第1ハウジングに形成された第1端子収容溝に第1端子を収容する第1収容工程と、前記第1収容工程の後に、前記第1ハウジングの前記第1端子収容溝に収容された前記第1端子の電線接続部に、第1電線の端末に設けられた芯線露出部を接触させて前記電線接続部と前記芯線露出部とを溶接する第1溶接工程と、前記第1溶接工程の後に、前記端子収容溝を閉塞するように前記第1ハウジングに第1カバーを組み付ける第1カバー組付け工程と、第2ハウジングに形成された第2端子収容溝に第2端子を収容する第2収容工程と、前記第2収容工程の後に、前記第2ハウジングの前記第2端子収容溝に収容された前記第2端子の電線接続部に、第2電線の端末に設けられた芯線露出部を接触させて前記電線接続部と前記芯線露出部とを溶接する第2溶接工程と、前記第2溶接工程の後に、前記端子収容溝を閉塞するように前記第2ハウジングに第2カバーを組み付ける第2カバー組付け工程と、前記第1カバー組付け工程及び前記第2カバー組付け工程の後に、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを前記第1電線及び前記第2電線の延在方向と交差する高さ方向に積み重ねて相互に組み付けることにより、相手側コネクタと嵌合するコネクタを形成するコネクタ形成工程と、を含むこと特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るワイヤハーネス製造方法及びワイヤハーネスによれば、コネクタ及び端子の汎用性を向上させることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るワイヤハーネス製造方法により製造されるワイヤハーネスの斜視図である。
図2は、実施形態に係るワイヤハーネスに適用されるコネクタの斜視図である。
図3は、図2に示すコネクタの分解斜視図である。
図4は、実施形態に係るワイヤハーネスに適用される端子の平面図である。
図5は、端子収容溝に収容された端子とハウジングの位置関係を表すコネクタの部分断面図である。
図6は、実施形態に係るワイヤハーネス製造方法の一例を表すフローチャート図である。
図7は、実施形態に係るワイヤハーネス製造方法の第1収容工程を模式的に表した図である。
図8は、実施形態に係るワイヤハーネス製造方法の第1溶接工程を模式的に表した図である。
図9は、実施形態に係るワイヤハーネス製造方法の第1カバー組付け工程を模式的に表した図である。
図10は、実施形態に係るワイヤハーネス製造方法の第2収容工程を模式的に表した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれ、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
【0010】
[実施形態]
本実施形態に係るワイヤハーネス製造方法は、図1に示すワイヤハーネスWHを製造するものである。以下では、まず、図1~図5に示すワイヤハーネスWHの基本的な構成について説明し、その後、ワイヤハーネス製造方法について詳細に説明する。図1は、実施形態に係るワイヤハーネス製造方法により製造されるワイヤハーネスの斜視図である。図2は、実施形態に係るワイヤハーネスに適用されるコネクタの斜視図であり、図3は、当該コネクタの分解斜視図である。図4は、実施形態に係るワイヤハーネスに適用される端子の平面図である。図5は、ハウジングの端子収容溝に収容された端子と当該ハウジングの位置関係を表すコネクタの部分断面図である。なお、図2、図3、図5、図7~図10に示すコネクタ1は、図1に示すコネクタ1に対して、紙面における上下方向が逆に記載されている。
(【0011】以降は省略されています)

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