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公開番号2024119360
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-03
出願番号2023026207
出願日2023-02-22
発明の名称車両前部構造
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類B60R 19/18 20060101AFI20240827BHJP(車両一般)
要約【課題】車両前部が歩行者に接触した際の当該歩行者の保護を図ることができる構造と、センタランプを配置する構造とを両立させることが可能な車両前部構造を提供する。
【解決手段】センタランプ2を支持するグリルインナ1のアッパ部3の前端とフロント部4の上端との稜線部分を基点としたフロント部4の後方への回動を可能にする脆弱部5を備えさせる。これにより、グリルインナ1のアッパ部3やフロント部4の剛性を高くしてセンタランプ2の支持強度を高くしながらも、車両前部が歩行者に接触した際の歩行者に作用する衝撃を緩和することができる。その結果、車両前部が歩行者に接触した際の当該歩行者の保護を図ることができる構造と、センタランプ2を配置する構造とを両立させることが可能となる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両前部における車幅方向の中央部に配置されたセンタランプと、該センタランプを支持するグリルインナとを備えた車両前部構造であって、
前記グリルインナは、
鉛直方向に対して交差する方向に延在するアッパ部と、
該アッパ部の前端から下方に延在すると共に前記センタランプを支持するフロント部と、
車両前方からの荷重が入力された際に、前記アッパ部の前端と前記フロント部の上端との稜線部分を基点とした前記フロント部の後方への回動を可能にする脆弱部と、を備えていることを特徴とする車両前部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は車両前部構造に係る。特に、本発明は、車両前部に備えられるグリルインナの構造の改良に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両前部には、歩行者に接触した際の当該歩行者の保護を図るための構造が求められている。例えば特許文献1には、バンパリインフォースメント(バンパビーム)の前端面に樹脂製で且つ中空構造体で成る衝撃吸収部材を組み付けた構造が開示されている。これにより、車両前部が歩行者に接触した際には、衝撃吸収部材が変形することにより、歩行者(特に歩行者の脚部)に作用する衝撃を緩和できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-155313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、車両前部の意匠の多様化に伴い、ヘッドランプについても種々の形態が提案されている。
【0005】
本発明の発明者らは、車両前部における車幅方向の両側に配置されるヘッドランプ(以下、サイドヘッドランプという)とは別に、車両前部における車幅方向の中央部であってフロントバンパの上側にヘッドランプ(以下、センタランプという)を配置することについて考察した。この場合、センタランプの支持強度や光軸の安定性等に鑑みた場合、当該センタランプを支持するための部材(以下、支持部材という)としては、比較的剛性の高い部材を採用する必要がある。つまり、車両前部における車幅方向の中央部であってフロントバンパ付近に比較的剛性の高い支持部材を配設することになる。この支持部材としては例えばグリルインナが挙げられる。
【0006】
車両前部が歩行者に接触した際に当該歩行者に作用する衝撃を緩和するためには、車両前部の剛性は低い方が好ましいが、前述したセンタランプを配置する構造にあっては、フロントバンパ付近の剛性が高くなってしまうため、車両前部が歩行者に接触した際のフロントバンパ周辺の変形量が十分に得られず、歩行者に作用する衝撃を十分に緩和することが難しくなってしまう。
【0007】
また、従来の一般的な荷重吸収のための変形方向は車両前後方向である(車両前後方向で部材を潰すことによって荷重を吸収する)ことから、前記構造においても支持部材を車両前後方向で変形させる(車両前後方向で潰す)ことで、歩行者に作用する衝撃を緩和することが考えられるが、この支持部材はセンタランプを支持するための支持部(センタランプを支持するために特に高い剛性が要求される部分)を有していることから、荷重吸収のための潰れ代は支持部の後側に存在させるしかなく、この部分の車両前後方向の長さ寸法を十分に確保することが難しいため、前記衝撃を十分に緩和することが困難である。このため、車両前部が歩行者に接触した際の当該歩行者の保護を図ることができる構造と、センタランプを配置する構造とを両立させることは難しいものであった。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両前部が歩行者に接触した際の当該歩行者の保護を図ることができる構造と、センタランプを配置する構造とを両立させることが可能な車両前部構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、車両前部における車幅方向の中央部に配置されたセンタランプと、該センタランプを支持するグリルインナとを備えた車両前部構造を対象とする。そして、この車両前部構造は、前記グリルインナが、鉛直方向に対して交差する方向に延在するアッパ部と、該アッパ部の前端から下方に延在すると共に前記センタランプを支持するフロント部と、車両前方からの荷重が入力された際に、前記アッパ部の前端と前記フロント部の上端との稜線部分を基点とした前記フロント部の後方への回動を可能にする脆弱部とを備えていることを特徴とする。
【0010】
この特定事項により、車両前部が歩行者に接触した際、グリルインナに脆弱部が備えられていることにより、グリルインナのアッパ部の前端とフロント部の上端との稜線部分を基点としてフロント部が後方へ回動可能となる。つまり、フロント部がセンタランプと共に、アッパ部の下側に回り込むように後方へ回動することになる。このため、グリルインナのアッパ部およびフロント部それぞれの剛性を高くしてセンタランプの支持強度を高く得ながらも、車両前部が歩行者に接触した際の当該歩行者に作用する衝撃を緩和することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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