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公開番号2024118912
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-02
出願番号2023025493
出願日2023-02-21
発明の名称整圧装置
出願人大阪瓦斯株式会社
代理人弁理士法人R&C
主分類F16K 47/02 20060101AFI20240826BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】弁体の振動に対する減衰力を、弁体の開度に応じて自在に調整する。
【解決手段】気体通流路L0の一次側と二次側との間に設けられる開孔部K0の開度を調整自在な主弁体V0と、気体通流路L0の圧力を検知する圧力検知部H2と、気体通流路L0の圧力を圧力検知部H2,H3へ導く圧力導入路L1,L2と、圧力検知部H2,H3にて検知された圧力に伴って主弁体V0の開度を制御して気体通流路L0の二次側の圧力である二次圧を設定圧力へ制御する整圧装置において、主弁体V0が開孔部K0を閉止する閉止状態と開孔部K0を全開する全開状態との間で開閉方向に沿って移動するときに、主弁体V0の開閉に伴って移動する可動部位に対して、所定の対象開度域において粘性抵抗を付与する粘性抵抗付与機構Nを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
気体通流路の一次側と二次側との間に設けられる開孔部の開度を調整自在な主弁体と、前記気体通流路の圧力を検知する圧力検知部と、前記気体通流路の圧力を前記圧力検知部へ導く圧力導入路と、前記圧力検知部にて検知された圧力に伴って前記主弁体の開度を制御して前記気体通流路の二次側の圧力である二次圧を設定圧力へ制御する整圧装置であって、
前記主弁体が前記開孔部を閉止する閉止状態と前記開孔部を全開する全開状態との間で開閉方向に沿って移動するときに、前記主弁体の開閉に伴って移動する可動部位に対して、所定の対象開度域において粘性抵抗を付与する粘性抵抗付与機構を備える整圧装置。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記粘性抵抗付与機構は、
前記開閉方向における所定位置において、前記可動部位の周囲で前記可動部位に対して前記粘性抵抗を付与可能な位置に配設され、且つ磁場が印加されたときに粘性が高くなる磁性流体と、
前記主弁体が前記対象開度域にあるときに前記磁性流体に対して印加する前記磁場としての第1磁場を印加可能な磁場印加部とを備える請求項1に記載の整圧装置。
【請求項3】
前記磁場印加部は、前記第1磁場を前記主弁体が前記対象開度域以外の開度域にあるときに前記磁性流体に対して印加する前記磁場としての第2磁場よりも強く印加可能に構成されると共に、前記主弁体が前記対象開度域以外の開度域にあるときに前記磁性流体に対して印加する前記第2磁場を零より大きい値に維持する請求項2に記載の整圧装置。
【請求項4】
前記磁場印加部は、前記開閉方向に沿って設けられた前記磁性流体の一端部と他端部に対し、前記第1磁場よりも弱く零よりも強い前記磁場としての第3磁場の印加を維持する請求項2に記載の整圧装置。
【請求項5】
前記磁場印加部は、前記可動部位とに対して設けられる永久磁石である請求項2に記載の整圧装置。
【請求項6】
前記磁場印加部は、前記磁性流体に対して印加する前記磁場を自在に調整可能な電磁石から構成されている請求項2に記載の整圧装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、気体通流路の一次側と二次側との間に設けられる開孔部の開度を調整自在な主弁体と、前記気体通流路の圧力を検知する圧力検知部と、前記気体通流路の圧力を前記圧路検知部へ導く圧力導入路と、前記圧力検知部にて検知された圧力に伴って前記主弁体の開度を制御して前記気体通流路の二次側の圧力である二次圧を設定圧力へ制御する整圧装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、整圧装置としては、気体通流路の一次側と二次側との間に設けられる開孔部の開度を調整自在な主弁体と、前記気体通流路の圧力を検知する圧力検知部と、前記気体通流路の圧力を前記圧路検知部へ導く圧力導入路と、前記圧力検知部にて検知された圧力に伴って前記主弁体の開度を制御して前記気体通流路の二次側の圧力である二次圧を設定圧力へ制御するものが知られている。
そして、当該整圧装置の制御を安定させるために、弁体の開閉方向での動作に対してダンパー機能を付与している場合がある。このようなダンパー機能を有する整圧装置では、例えば、気体が通流する圧力導入路に小径パイプや細孔を設け、気体が当該小径パイプや細孔を通過するときの粘性抵抗を利用して減衰力としてのダンパー機能を得ている(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-265323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に示される構成によりダンパー機能を発揮する制御装置では、弁体の開度毎にダンパー機能による減衰力を変化させたりするといった細やかな減衰力調整制御を実行することはできなかった。
例えば、ハンチングが起きやすい低開度域や、高流量の気体の通流による流体圧により弁体の振動が発生する高開度域のみ減衰力を高める等の制御ができず、改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、弁体の振動に対する減衰力を、弁体の開度に応じて自在に調整することが可能な整圧装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための整圧装置は、
気体通流路の一次側と二次側との間に設けられる開孔部の開度を調整自在な主弁体と、前記気体通流路の圧力を検知する圧力検知部と、前記気体通流路の圧力を前記圧力検知部へ導く圧力導入路と、前記圧力検知部にて検知された圧力に伴って前記主弁体の開度を制御して前記気体通流路の二次側の圧力である二次圧を設定圧力へ制御する整圧装置であって、その特徴構成は、
前記主弁体が前記開孔部を閉止する閉止状態と前記開孔部を全開する全開状態との間で開閉方向に沿って移動するときに、前記主弁体の開閉に伴って移動する可動部位に対して、所定の対象開度域において粘性抵抗を付与する粘性抵抗付与機構を備える点にある。
【0007】
上記特徴構成によれば、主弁体の開閉に伴って移動する可動部位に対して、所定の対象開度域において粘性抵抗を付与する粘性抵抗付与機構を備えるから、例えば、粘性抵抗付与機構により、可動部位に対して粘性抵抗を付与する所定の対象開度域を、自在に設定することができる。これにより、弁体の振動が発生し易い開度域で、弁体の振動に対する減衰力を適切に働かせ、弁体の振動を良好に抑制できる。
以上より、弁体の振動に対する減衰力を、弁体の開度に応じて自在に調整することが可能な整圧装置を実現できる。
【0008】
整圧装置の更なる特徴構成は、
前記粘性抵抗付与機構は、
前記開閉方向における所定位置において、前記可動部位の周囲で前記可動部位に対して前記粘性抵抗を付与可能な位置に配設され、且つ磁場が印加されたときに粘性が高くなる磁性流体と、
前記主弁体が前記対象開度域にあるときに前記磁性流体に対して印加する磁場としての第1磁場を印加可能な磁場印加部とを備える点にある。
【0009】
上記特徴構成の如く、開閉方向における所定位置において、可動部位の周囲で可動部位に対して粘性抵抗を付与可能な位置に配設される磁性流体と、主弁体が対象開度域にあるときに磁性流体に対して印加する第1磁場を印加可能な磁場印加部とから、粘性抵抗付与機構を構成することで、大きな構成の複雑化を招くことなく、所定の対象開度域において弁体に印加される減衰力を、良好に発揮させることができる。
【0010】
整圧装置の更なる特徴構成は、
前記磁場印加部は、前記第1磁場を前記主弁体が前記対象開度域以外の開度域にあるときに前記磁性流体に対して印加する前記磁場としての第2磁場よりも強く印加可能に構成されると共に、前記主弁体が前記対象開度域以外の開度域にあるときに前記磁性流体に対して印加する前記第2磁場を零より大きい値に維持する点にある。
(【0011】以降は省略されています)

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