TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024111411
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-19
出願番号2023015902
出願日2023-02-06
発明の名称マルチエレメントファイバ
出願人株式会社フジクラ
代理人個人
主分類G02B 6/44 20060101AFI20240809BHJP(光学)
要約【課題】 被覆層内の光ファイバを識別し得るマルチエレメントファイバを提供する。
【解決手段】 マルチエレメントファイバ1は、コア11とコア11の外周面を囲うクラッド12とを有する複数の光ファイバ10A-10Cと、それぞれの光ファイバ10A-10Cのクラッド12の外周面を囲う被覆層と、を備え、光ファイバ10A-10Cの少なくとも1つにおける長手方向に垂直な断面での屈折率の分布が、他の光ファイバの少なくとも1つおける長手方向に垂直な断面での屈折率の分布と異なることを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも1つのコアと前記コアの外周面を囲うクラッドとを有する複数の光ファイバと、
それぞれの前記光ファイバの前記クラッドの外周面を囲う被覆層と、
を備え、
前記光ファイバの少なくとも1つにおける長手方向に垂直な断面での屈折率の分布が、他の前記光ファイバの少なくとも1つにおける長手方向に垂直な断面での屈折率の分布と異なる
ことを特徴とするマルチエレメントファイバ。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記光ファイバの少なくとも1つは、他の前記光ファイバの少なくとも1つと識別可能な識別部を前記クラッド内に有する
ことを特徴とする請求項1に記載のマルチエレメントファイバ。
【請求項3】
前記光ファイバの少なくとも1つの前記クラッドの外形は、他の前記光ファイバの少なくとも1つの前記クラッドの外形と異なる
ことを特徴とする請求項1に記載のマルチエレメントファイバ。
【請求項4】
前記光ファイバの少なくとも1つの前記クラッドの太さは、他の前記光ファイバの少なくとも1つの前記クラッドの太さと異なる
ことを特徴とする請求項1に記載のマルチエレメントファイバ。
【請求項5】
それぞれの前記光ファイバにおける長手方向に垂直な断面での屈折率の分布は、互いに異なる
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のマルチエレメントファイバ。
【請求項6】
互いに隣り合う前記光ファイバの前記クラッドのそれぞれの一部は、互いに融着している
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のマルチエレメントファイバ。
【請求項7】
前記光ファイバの前記クラッドのそれぞれは互いに非融着である
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のマルチエレメントファイバ。
【請求項8】
少なくとも1つの前記光ファイバが、前記被覆層の中心軸の周りを回転するように螺旋状に配置される
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のマルチエレメントファイバ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチエレメントファイバに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
現在、一般的に普及している光ファイバ通信システムに用いられる光ファイバは、一本のコアの外周がクラッドにより囲まれた構造をしており、このコアを光信号が伝搬することで情報が伝達される。そして、近年、光ファイバ通信システムの普及に伴い、伝達される情報量が飛躍的に増大している。
【0003】
下記特許文献1には、こうした光ファイバ通信システムの伝送容量増大を実現するために、複数のシングルコアファイバが1つの被覆層内に配置されたマルチエレメントファイバを用いて、それぞれのコアを伝搬する光により複数の信号を伝送させることが記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
S Jain et al., “Multi-element fiber technology for space-division multiplexing applications,” Opt. Express, Vol. 2, issue 4, pp. 3787-3796, 2014.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなマルチエレメントファイバのそれぞれのシングルコアファイバを他の導波路に接続する際に、少なくとも1つのシングルコアファイバを特定の少なくとも1つの導波路に光学的に接続させたい場合がある。しかし、マルチエレメントファイバでは、マルチエレメントファイバの断面を見ても特定の導波路に接続させるシングルコアファイバと他のシングルコアファイバとの識別が困難な傾向にある。また、上記非特許文献1のシングルコアファイバがマルチコアファイバであったとしても同様にマルチコアファイバの識別は困難な傾向にある。このため、被覆層内に配置された光ファイバの識別をしたいとの要請がある。
【0006】
そこで、本発明は、被覆層内の少なくとも1つの光ファイバと他の光ファイバとを識別し得るマルチエレメントファイバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的の達成のため、本発明の態様1は、コアと前記コアの外周面を囲うクラッドとを有する複数の光ファイバと、それぞれの前記光ファイバの前記クラッドの外周面を囲う被覆層と、を備え、前記光ファイバの少なくとも1つにおける長手方向に垂直な断面での屈折率の分布が、他の前記光ファイバの少なくとも1つおける長手方向に垂直な断面での屈折率の分布と異なることを特徴とするマルチエレメントファイバである。
【0008】
このマルチエレメントファイバによれば、少なくとも1つの光ファイバと他の光ファイバの少なくとも1つとで、長手方向に垂直な断面における屈折率分布が異なるため、光ファイバを当該断面から見ることで、少なくとも1つの光ファイバと他の光ファイバとを識別し得る。
【0009】
本発明の態様2は、前記光ファイバの少なくとも1つは、他の前記光ファイバの少なくとも1つと識別可能な識別部を前記クラッド内に有することを特徴とする態様1のマルチエレメントファイバである。
【0010】
このマルチエレメントファイバでは、クラッド内の識別部により光ファイバの識別をし得る。従って、このマルチエレメントファイバによれば、それぞれの光ファイバの外径や外形を同様の構成として揃えることができる。このような識別部としては、クラッドの屈折率と異なる屈折率を有するマーカやクラッドの屈折率と異なる屈折率を有する層等を挙げることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社フジクラ
光ファイバケーブル
1か月前
株式会社フジクラ
光ファイバ、ファイバ増幅器、及びファイバレーザ
2日前
個人
再帰反射材
11日前
株式会社コシナ
撮像レンズ
17日前
個人
ユニバーサルヒンジ眼鏡の改良
4日前
ビアメカニクス株式会社
光反射装置
16日前
株式会社ニデック
眼鏡レンズ加工用治具
18日前
株式会社小糸製作所
画像照射装置
12日前
株式会社カネカ
光学フィルム
9日前
株式会社ジュン
メガネの製作システム
2日前
キヤノン株式会社
光学機器
18日前
個人
内面計測装置用ヘッド、及び内面計測装置
16日前
キヤノン株式会社
光学装置
10日前
キヤノン株式会社
画像表示装置
10日前
artience株式会社
防眩シート、及び施工方法
9日前
住友化学株式会社
積層体および表示装置
17日前
住友電気工業株式会社
光ケーブル
9日前
株式会社小糸製作所
画像投影装置
12日前
キヤノン株式会社
電子機器及び移動体
16日前
株式会社ヴイ・エス・テクノロジ-
交換式レンズ鏡筒
9日前
住友ベークライト株式会社
光電気複合基板およびフィルム
2日前
住友電気工業株式会社
光ファイバケーブル
9日前
株式会社ジャパンディスプレイ
液晶表示装置
12日前
株式会社ジャパンディスプレイ
液晶表示装置
12日前
キヤノン株式会社
撮像装置、その制御方法およびプログラム
16日前
矢崎総業株式会社
車両用表示装置
9日前
矢崎総業株式会社
車両用表示装置
9日前
株式会社ワークス
マイクロレンズアレイを用いた光学ユニット
9日前
日本精機株式会社
ミラーユニット及びヘッドアップディスプレイ装置
18日前
ニデックインスツルメンツ株式会社
レンズユニット
16日前
大日本印刷株式会社
光学素子、表示装置及びカメラ
11日前
キヤノン株式会社
光走査装置及び画像形成装置
17日前
日東電工株式会社
光学積層体および表示装置
4日前
日東電工株式会社
高分子分散型液晶フィルム
16日前
株式会社小糸製作所
光学部材および画像投影装置
12日前
キヤノン株式会社
光走査装置及び画像形成装置
17日前
続きを見る