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公開番号2024098406
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-23
出願番号2023001906
出願日2023-01-10
発明の名称吸収性物品の個装体及びその包装体
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61F 13/15 20060101AFI20240716BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】バッグ等に収納して携行する際には該吸収性物品の所持者が感じる抵抗感及び不安感が低減され、且つ該吸収性物品を使用する際には吸収性物品の性能表記が見つけやすく、吸収性物品の性能を速やかに認識することができる吸収性物品の個装体を提供すること。
【解決手段】個装体30は、吸収性物品10が包装シート20により個別に包装されている。吸収性物品10は、使用時に非肌対向面となる裏面シート側の面を包装シート20側に向けた状態で、包装シート20とともに縦方向Xに折り畳まれている。個装体30は、その外面が、開封面40及びそれと反対側に位置する非開封面50からなり、開封面40にのみ、吸収性物品10の性能を表す性能表記2が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
吸収性物品が包装シートにより個別に包装された吸収性物品の個装体であって、
前記吸収性物品は、使用時に非肌対向面となる裏面シート側の面を前記包装シート側に向けた状態で、該包装シートとともに縦方向に折り畳まれており、
前記包装シートにおける、前記個装体の開封面を形成する領域にのみ、前記吸収性物品の性能を表す性能表記が設けられている、吸収性物品の個装体。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記包装シートにおける、前記個装体の前記開封面を形成する領域にのみ、前記性能表記を含む性能表記領域が設けられており、
前記性能表記領域は、所定の幅をもって一方向へ延びているとともに、その地色が、前記包装シートの地色と相違している、請求項１に記載の吸収性物品の個装体。
【請求項３】
前記包装シートにおける、前記個装体の前記開封面を形成する領域にのみ、前記性能表記を含む性能表記領域が設けられており、
前記性能表記領域においては、複数の前記性能表記が一方向に延びるように配置されている、請求項１に記載の吸収性物品の個装体。
【請求項４】
前記性能表記が前記性能表記領域にのみ配置されている、請求項２又は３に記載の吸収性物品の個装体。
【請求項５】
前記性能表記領域に前記吸収性物品のブランド表記が配置されている、請求項２ないし４のいずれか一項に記載の吸収性物品の個装体。
【請求項６】
前記包装シートは、前記開封面を形成する２つの正面領域を有しており、前記開封面は、前記２つの正面領域が一部同士を重ねた状態に連結されて形成され、
前記２つの正面領域同士の重なり部を跨ぐように止着テープが貼着されており、
前記止着テープは、前記２つの正面領域のうち、一方の正面領域に位置する部位が該正面領域に剥離不能に貼着されているとともに、他方の正面領域に位置する部位が該正面領域に剥離可能に貼着されており、
前記性能表記が、前記一方の正面領域に設けられている、請求項１ないし５のいずれか一項に記載の吸収性物品の個装体。
【請求項７】
前記止着テープの地色が、前記性能表記領域の地色と相違している、請求項６に記載の吸収性物品の個装体。
【請求項８】
前記止着テープの地色が無彩色であり、且つ前記性能表記領域の地色が有彩色であるか、又は
前記止着テープの地色が有彩色であり、且つ前記性能表記領域の地色が無彩色である、請求項７に記載の吸収性物品の個装体。
【請求項９】
前記止着テープと前記性能表記領域とが少なくとも部分的に重なっている、請求項６ないし８のいずれか一項に記載の吸収性物品の個装体。
【請求項１０】
前記２つの正面領域のうち、前記吸収性物品における前方域が位置する正面領域に、前記性能表記が設けられている、請求項６ないし９のいずれか一項に記載の吸収性物品の個装体。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、吸収性物品の個装体及びその包装体に関する。
続きを表示（約 2,300 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、吸収性物品が包装シートにより個別に包装された、吸収性物品の個装体が知られている。吸収性物品の個装体は、その複数が１つの包装袋に収容された状態で市販されることが多い。また消費者は、所要数の個装体を、その複数が収容された包装袋から取り出して携行することができるが、吸収性物品の性能に関する表示は、包装袋に表示される場合が多いため、取り出した後の個装体の状態では、それに含まれる吸収性物品の吸収性能を知ることができなくなる。他方、吸収性物品の個装体に、吸収性物品の性能についての情報を表示することがある。
【０００３】
例えば、特許文献１には、包装シートに吸収性物品に関する情報が表示されている包装シート付き吸収性物品が開示されている。特許文献２には、吸収性物品が包装シートによって個別に収容された吸収性物品の個装体であって、該包装シートには該吸収性物品の吸収性能に対応付けられた表示要素を有する性能表示部が設けられた、吸収性物品の個装体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００９－１７８２７５号公報
特開２０１２－１１６４９３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、失禁パッドや生理用ナプキン等の吸収性物品の使用者は、それを使用していることを他人に知られることに抵抗を感じる場合がある。具体的には、吸収性物品の個装体をバッグ等に収納して携行する際に該吸収性物品の性能を表示する性能表記が視界に入ると、その所持者が抵抗を感じたり、吸収性物品を所持していることを他人に知られる不安を感じたりして吸収性物品の情緒性が低下する問題が生じることがある。
したがって本発明の課題は、バッグ等に収納して携行する際に吸収性物品の所持者が感じる上述の抵抗感及び不安感が低減され、且つバッグ等から取り出す等して使用する際に吸収性物品の性能表記が見つけやすく、吸収性物品の性能を速やかに認識することができる吸収性物品の個装体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、吸収性物品が包装シートにより個別に包装された吸収性物品の個装体に関する。
一実施形態において、前記吸収性物品は、使用時に非肌対向面となる裏面シート側の面を前記包装シート側に向けた状態で、該包装シートとともに縦方向に折り畳まれていることが好ましい。
一実施形態において、前記包装シートにおける、前記個装体の開封面を形成する領域に、前記吸収性物品の性能を表す性能表記が設けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、バッグ等に収納して携行する際に吸収性物品の所持者が感じる抵抗感及び吸収性物品を所持していることを他人に知られる不安感が低減され、且つ該吸収性物品を使用する際に吸収性物品の性能を速やかに認識することが可能な吸収性物品の個装体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、本発明の吸収性物品の個装体の好ましい実施形態を模式的に示す斜視図である。
図２は、図１に示す個装体において止着テープを外して開封した状態の肌対向面側を模式的に示す斜視図である。
図３は図１に示す個装体を模式的に示す平面図であり、図３（ａ）は、図１に示す個装体を展開し非肌対向面側から見た平面図であり、図３（ｂ）は、図１に示す個装体を開封面側から見た平面図であり、図３（ｃ）は、図１に示す個装体を非開封面側から見た平面図である。
図４は本発明の吸収性物品の個装体の別の実施形態を模式的に示す平面図であり、図４（ａ）は、該個装体を展開し非肌対向面側から見た平面図であり、図４（ｂ）は、該個装体を開封面側から見た平面図であり、図４（ｃ）は、該個装体を非開封面側から見た平面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。本発明は、吸収性物品が包装シートにより個別に包装された吸収性物品の個装体に関する。図１には個装体３０の一実施形態が示されている。
吸収性物品は、主として尿、経血等の身体から排泄される体液を吸収保持するために用いられるものである。具体例としては、例えば失禁パッド、生理用ナプキン、おりものシートを挙げることができる。図１ないし図４に示す実施形態は、失禁パッドに係るものである。
【００１０】
図２に示すとおり、本実施形態において、個装体３０及び個装体３０に含まれる吸収性物品１０は縦長の形状を有しており、着用者の前後方向に対応する縦方向Ｘとこれに直交する横方向Ｙとを有している。個装体３０は、図１ないし図４に示すように、吸収性物品１０の縦方向Ｘに一致する縦方向Ｘとこれに直交する横方向Ｙとを有している。本明細書において、個装体３０の縦方向Ｘは、吸収性物品１０の縦方向Ｘと一致する方向であり、個装体３０の横方向Ｙは、吸収性物品１０の横方向Ｙと一致する方向である。
以下の説明では、吸収性物品１０の縦方向Ｘ及び個装体３０の縦方向Ｘを「縦方向Ｘ」ともいい、吸収性物品１０の横方向Ｙ及び個装体３０の横方向Ｙを「横方向Ｙ」ともいう。吸収性物品１０は、未使用時には、図２に示す如き展開状態から縦方向Ｘに折り畳まれて、図１に示す個装体３０とされている。
（【００１１】以降は省略されています）

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