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公開番号2024087637
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-01
出願番号2022202571
出願日2022-12-19
発明の名称車両用動力伝達装置
出願人トヨタ自動車株式会社,株式会社デンソー
代理人個人,個人
主分類H02K 7/18 20060101AFI20240624BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ダンパレス構造において、駆動系の共振を抑制することができる車両用動力伝達装置を提供する。
【解決手段】フライホイールを介してエンジンの動力が伝達される入力軸は、クランク軸が嵌合されるフライホイールのインロー部の径よりも、フライホイールと連結された円板の中心孔とスプライン嵌合される端部の径が大きくされている。これにより、クランク軸の径などの制約によって入力軸の径を大きくできない場合に比べて、入力軸の剛性を向上させることができる。よって、ダンパレス構造において、駆動系の共振を抑制することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンのクランク軸の一端部が挿入されることで前記一端部の外周面が嵌合されるインロー部を有する中心孔が形成されたフライホイールと、前記フライホイールを介して前記エンジンの動力が伝達される入力軸と、を備えた車両用動力伝達装置であって、
外周部が前記フライホイールの外周部と連結されると共に、前記入力軸の前記エンジン側の端部の外周面とスプライン嵌合される中心孔が形成された、円板を備えており、
前記入力軸は、前記インロー部の径よりも前記円板の前記中心孔とスプライン嵌合される前記端部の径が大きくされていることを特徴とする車両用動力伝達装置。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記フライホイールは、前記インロー部を有する前記中心孔よりも径方向外側において周方向に所定間隔で形成された複数のボルト挿通孔を有しており、前記ボルト挿通孔に挿入された締結ボルトによって、前記クランク軸の前記一端部から径方向外側に延びるフランジ部に締結されるものであり、
前記入力軸は、前記ボルト挿通孔の各々の中心を通る円周の径よりも前記円板の前記中心孔とスプライン嵌合される前記端部の径が大きくされていることを特徴とする請求項1に記載の車両用動力伝達装置。
【請求項3】
前記円板は、前記入力軸とスプライン嵌合される前記中心孔よりも径方向外側において他の部分よりも厚みの薄い円環状の脆弱部を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用動力伝達装置。
【請求項4】
前記入力軸は、駆動用のトルクを発生する電動機に供給される電力を前記エンジンの動力によって発電する発電機に動力伝達可能に連結されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用動力伝達装置。
【請求項5】
前記入力軸はインナーロータ形式又はアウターロータ形式の電動機のロータに動力伝達可能に連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用動力伝達装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フライホイールを介してエンジンの動力が伝達される入力軸を備えた車両用動力伝達装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンの動力が伝達される入力軸を備えた車両用動力伝達装置が良く知られている。例えば、特許文献1に記載された車両用動力伝達装置がそれである。この特許文献1には、エンジンと入力軸との間の動力伝達経路においてダンパを不要とした車両構造つまりダンパレス構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2016/0252136号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ダンパレス構造を採用する場合、エンジンを起振源とする駆動系の共振が問題となり易い。例えば、エンジンの使用回転域において、駆動系の耐久性を低下させるような大きな共振が生じる可能性がある。これに対して、入力軸の剛性を向上させてエンジンの使用回転域から共振点を外すことが考えられる。しかしながら、例えばエンジンのクランク軸の径などの制約によって入力軸の径を大きくし難いと、入力軸の剛性を向上させることは困難である。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、ダンパレス構造において、駆動系の共振を抑制することができる車両用動力伝達装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明の要旨とするところは、(a)エンジンのクランク軸の一端部が挿入されることで前記一端部の外周面が嵌合されるインロー部を有する中心孔が形成されたフライホイールと、前記フライホイールを介して前記エンジンの動力が伝達される入力軸と、を備えた車両用動力伝達装置であって、(b)外周部が前記フライホイールの外周部と連結されると共に、前記入力軸の前記エンジン側の端部の外周面とスプライン嵌合される中心孔が形成された、円板を備えており、(c)前記入力軸は、前記インロー部の径よりも前記円板の前記中心孔とスプライン嵌合される前記端部の径が大きくされていることにある。
【発明の効果】
【0007】
前記第1の発明によれば、フライホイールを介してエンジンの動力が伝達される入力軸は、クランク軸が嵌合されるフライホイールのインロー部の径よりも、フライホイールと連結された円板の中心孔とスプライン嵌合される端部の径が大きくされている。これにより、クランク軸の径などの制約によって入力軸の径を大きくできない場合に比べて、入力軸の剛性を向上させることができる。よって、ダンパレス構造において、駆動系の共振を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明が適用される車両用動力伝達装置の概略構成を説明する断面図である。
駆動系の周波数特性の一例を示す図である。
電動機側から見た円板の正面図の一例を示している。
本発明が適用される車両用動力伝達装置の概略構成を説明する断面図であって、図1の車両用動力伝達装置とは別の実施例である。
本発明が適用される車両用動力伝達装置の概略構成を説明する断面図であって、図4の車両用動力伝達装置とは別の実施例である。
ダンパを備えた車両用動力伝達装置であって、本実施例の比較例の概略構成を説明する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0010】
図1は、本発明が適用される車両用動力伝達装置10(以下、動力伝達装置10という)の概略構成を説明する断面図である。図1において、動力伝達装置10は、回転軸線CL上に、フライホイール12、円板14、入力軸16などを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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