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公開番号2024086046
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200911
出願日2022-12-16
発明の名称開閉装置用操作器
出願人富士電機株式会社
代理人インフォート弁理士法人,個人,個人,個人,個人
主分類H01H 33/42 20060101AFI20240620BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ラッチと動力伝達機構の係止レバーとの係止を解除する構成の小型化を図ること。
【解決手段】開閉装置用操作器(20)は、動力伝達機構(21)の係止レバー(29)と係止するラッチ(34)と、ラッチと係止レバーとの係止を解除操作する引き外し操作部(40)とを備えている。引き外し操作部は、回動することでラッチを変位し、ラッチと係止レバーとの係止を解除するアーム(42)と、該係止を解除する方向にアームを押圧して回動させる第1押圧部(43)及び第2押圧部(44)と、調整部(60)とを備えている。第1押圧部は、遮断指令を介して下方向となる第1方向に変位してアームを押圧する。第2押圧部は、作業者の操作力付与により、第1方向とは異なった左方向となる第2方向に変位してアームを押圧する。調整部は、第2押圧部からアームに作用する押圧力の作用方向(F)を第2方向に比べて第1方向に近付けるよう調整する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
開閉接点を構成する可動接触子と固定接触子を接離する方向に駆動する動力伝達機構と、
前記動力伝達機構を介して前記可動接触子を前記固定接触子から引き離す方向に駆動力を蓄勢可能な遮断ばねと、
前記遮断ばねの蓄勢状態を保持する位置で前記動力伝達機構のレバーと係止して前記動力伝達機構の動作を規制するラッチと、
前記ラッチと前記レバーとの係止を解除操作する引き外し操作部と、を備えた開閉装置用操作器であって、
前記引き外し操作部は、回動することで前記ラッチを変位して前記ラッチと前記レバーとの係止を解除するアームと、前記ラッチと前記レバーとの係止を解除する方向に前記アームを押圧して回動させる第1押圧部及び第2押圧部と、前記第2押圧部から前記アームに作用する押圧力の作用方向を調整する調整部と、を備え、
前記第1押圧部は、所定の遮断指令を介して第1方向に変位することで、該第1方向に前記アームを押圧し、
前記第2押圧部は、作業者による操作力の付与により、前記第1方向とは異なる第2方向に変位して前記アームを押圧し、
前記調整部は、前記第2方向に比べて前記作用方向を前記第1方向に近付けることを特徴とする開閉装置用操作器。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記第2押圧部は、前記第2方向に変位する変位部材を備え、
前記調整部は、前記変位部材及び前記アームの何れか一方に設けられる第1摺動部材と、前記変位部材及び前記アームの何れか他方に設けられて前記第1摺動部材と相互に摺動する第2摺動部材とを備え、
前記第1摺動部材は、前記第2方向に対して傾斜する方向に形成される押圧面を有することを特徴とする請求項1に記載の開閉装置用操作器。
【請求項3】
前記第2摺動部材は、前記押圧面との接触部分が凸状の湾曲面に形成されることを特徴とする請求項2に記載の開閉装置用操作器。
【請求項4】
前記第1摺動部材と前記第2摺動部材とが摺動する位置は、前記第1押圧部が前記アームを押圧する位置の近傍とされる請求項2または請求項3に記載の開閉装置用操作器。
【請求項5】
前記アームの回動中心軸方向から見て、前記第1方向と前記第2方向とは直交する方向に向けられる請求項1に記載の開閉装置用操作器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉装置用操作器に関し、特に、電流の投入及び遮断を実施するために用いられる開閉装置用操作器に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、開閉接点を構成する可動接触子と固定接触子を接離する方向に駆動する動力伝達機構と、動力伝達機構を介して可動接触子を固定接触子から引き離す方向に駆動力を付与する蓄勢された遮断ばねと、遮断ばねの蓄勢状態を保持する位置で動力伝達機構の動きを拘束するラッチ機構と、ラッチ機構による動力伝達機構の拘束を解除する引き外し操作部とを備えた遮断器を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-323989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
遮断器においては、前記ラッチ機構による動力伝達機構の拘束を解除する構成として、遮断指令が入力される引き外し用ソレノイドによる操作に加え、作業者の手動による操作で前記拘束を解除可能とし、遮断ばねを放勢できるようにする要求がある。しかも、遮断器においては、引き外し用ソレノイドに押圧されるトリガ等を含むユニットが大型化することを抑制することが求められている。
【0005】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、遮断指令に加えて手動によってもラッチと動力伝達機構のレバーとの係止を解除でき、かかる係止を解除する構成の小型化を図ることができる開閉装置用操作器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明における一態様の開閉装置用操作器は、開閉接点を構成する可動接触子と固定接触子を接離する方向に駆動する動力伝達機構と、前記動力伝達機構を介して前記可動接触子を前記固定接触子から引き離す方向に駆動力を蓄勢可能な遮断ばねと、前記遮断ばねの蓄勢状態を保持する位置で前記動力伝達機構のレバーと係止して前記動力伝達機構の動作を規制するラッチと、前記ラッチと前記レバーとの係止を解除操作する引き外し操作部と、を備えた開閉装置用操作器であって、前記引き外し操作部は、回動することで前記ラッチを変位して前記ラッチと前記レバーとの係止を解除するアームと、前記ラッチと前記レバーとの係止を解除する方向に前記アームを押圧して回動させる第1押圧部及び第2押圧部と、前記第2押圧部から前記アームに作用する押圧力の作用方向を調整する調整部と、を備え、前記第1押圧部は、所定の遮断指令を介して第1方向に変位することで、該第1方向に前記アームを押圧し、前記第2押圧部は、作業者による操作力の付与により、前記第1方向とは異なる第2方向に変位して前記アームを押圧し、前記調整部は、前記第2方向に比べて前記作用方向を前記第1方向に近付けることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、第1押圧部によりアームを押圧する第1方向と、手動等により第2押圧部でアームを押圧する第2方向とが異なる構成において、第2押圧部からアームに作用する押圧力の作用方向を調整部によって第1方向に近付けることができる。これにより、第1押圧部によるアームの押圧位置と、第2押圧部によるアームの押圧位置とを接近させることができ、アームの寸法を小さくして引き外し操作部の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態における開閉装置の内部構造を示す概略構成図である。
図1の部分拡大図である。
第1押圧部によってアームを押圧した状態を示す図2と同様の拡大図である。
第2押圧部によってアームを押圧した状態を示す図2と同様の拡大図である。
比較構造の引き外し操作部を示す図2と同様の拡大図である。
変形例の引き外し操作部を示す図2と同様の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、実施の形態にかかる開閉装置について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施することができるものである。以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略することがある。また、以下の説明において、特に明示しない限り、「上」、「下」、「左」、「右」は、図1~図4を基準として用いる。但し、以下の実施の形態での各構成の向きは、一例にすぎず、任意の向きに変更することができる。
【0010】
図1は、実施の形態における開閉装置の内部構造を示す概略構成図である。図1に示すように、開閉装置1は、筐体(不図示)の仕切壁2における左側に設けられた真空遮断器10と、右側に設けられる開閉装置用操作器(以下、単に「操作器」という)20とを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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