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公開番号2024081563
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-18
出願番号2023032592
出願日2023-03-03
発明の名称集積回路、及び電源回路
出願人富士電機株式会社
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類H02M 3/28 20060101AFI20240611BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】出力電圧の目的レベルを低下させる際に低消費電力で動作できる集積回路を提供する。
【解決手段】AC-DCコンバータ10は、1次コイルL1と、2次コイルL2と、補助コイルL3とを含むトランス23、1次コイルに流れる電流を制御するパワートランジスタ40及び入力電圧Vacから出力電圧Voutを生成し、出力電圧が目的レベルとなるよう制御するパワートランジスタを駆動する集積回路42を有する。集積回路は、出力電圧に応じた第1周波数の第1発振信号を出力する第1発振回路、所定の第2周波数の第2発振信号を出力する第2発振回路、出力電圧の目的レベルが第1レベルに変更された後は第1発振信号に基づいて、目的レベルが第1レベルより低い第2レベルに変更された後は第2発振信号に基づいて、パワートランジスタを駆動する駆動回路及び目的レベルが第2レベルに変更された後は第1発振回路の動作を停止させる制御回路とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
1次コイルと、2次コイルと、補助コイルとを含むトランスと、前記1次コイルに流れる電流を制御する第1トランジスタと、を備え、入力電圧から出力電圧を生成し、前記出力電圧が目的レベルとなるよう制御する電源回路の前記第1トランジスタを駆動する集積回路であって、
前記出力電圧に応じた第1周波数の第1発振信号を出力する第1発振回路と、
所定の第2周波数の第2発振信号を出力する第2発振回路と、
前記出力電圧の前記目的レベルが第1レベルに変更された後、前記第1発振信号に基づいて前記第1トランジスタを駆動し、前記目的レベルが前記第1レベルより低い第2レベルに変更された後、前記第2発振信号に基づいて前記第1トランジスタを駆動する駆動回路と、
前記目的レベルが前記第2レベルに変更された後、前記第1発振回路の動作を停止させる制御回路と、
を備える集積回路。
続きを表示(約 3,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の集積回路であって、
前記第2発振回路は、
前記第2発振信号の周期に対する前記第1トランジスタをオンするための期間で定まるデューティ―比が50%以下となる前記第2発振信号を出力する、
集積回路。
【請求項3】
請求項2に記載の集積回路であって、
前記第1トランジスタがオンの際に前記第1トランジスタに流れる電流を検出する第1抵抗が接続される第1端子と、
前記第1トランジスタに流れる電流及び第1抵抗に基づく第1電圧を補償した第2電圧を生成するスロープ補償回路と、
を備え、
前記第1発振回路は、
前記第1発振信号の周期に対する前記第1トランジスタをオンするための期間で定まるデューティ―比が50%より大きい前記第1発振信号を出力し、
前記駆動回路は、
前記第1又は第2発振信号に基づいて、前記第1トランジスタをオンし、前記第1又は2電圧が前記出力電圧に応じた電圧となると、前記第1トランジスタをオフし、
前記制御回路は、
前記目的レベルが前記第2レベルに変更された後、前記スロープ補償回路の動作を停止させる、
集積回路。
【請求項4】
請求項3に記載の集積回路であって、
前記補助コイルのコイル電圧に応じた電源電圧が印加される第2端子、
を備え、
前記第1端子には、前記第1トランジスタがオフの際に前記コイル電圧に応じた電圧が印加され、
前記制御回路は、
前記第1トランジスタがオフの際の前記第1端子の電圧が第1所定レベルより低いか否かを検出する第1検出回路と、
前記第2端子の電圧が第2所定レベルより低いか否かを検出する第2検出回路と、
前記第1及び第2検出回路の検出結果に基づいて、前記第1発振回路及び前記スロープ補償回路の動作を制御する回路と、
を含む集積回路。
【請求項5】
請求項1~4のうちの何れか一項に記載の集積回路であって、
前記出力電圧に基づいて、前記第1トランジスタの駆動を停止するか否かを判定する判定回路、
を備え、
前記駆動回路は、
前記第1又は第2発振信号に基づいて、前記第1トランジスタをオンする駆動信号を出力し、前記第1トランジスタがオンの際に流れる電流に応じた電圧が前記出力電圧に応じた電圧となると、前記第1トランジスタをオフする前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、
前記判定回路が前記第1トランジスタの駆動を停止すると判定すると、前記第1トランジスタの駆動を停止し、前記判定回路が前記第1トランジスタの駆動を停止しないと判定すると、前記駆動信号に基づいて、前記第1トランジスタを駆動するバッファ回路と、
を含み、
前記制御回路は、
前記目的レベルが前記第2レベルに変更された後、前記判定回路が前記第1トランジスタの駆動を停止すると判定すると、前記バッファ回路の動作を停止させる、
集積回路。
【請求項6】
請求項5に記載の集積回路であって、
前記第1トランジスタの制御電極と、一端が接地された第2抵抗の他端と、が接続される第3端子、
を備え、
前記バッファ回路は、
前記第1トランジスタをオンするための電圧が印加される電源ラインと、
前記第1トランジスタをオフする前記駆動信号に基づいてオンとなると、前記第1トランジスタをオフするためのレベルシフト信号を出力し、前記第1トランジスタをオンする前記駆動信号に基づいてオフとなると、前記第1トランジスタをオンするための前記レベルシフト信号を出力する第2トランジスタを含むレベルシフト回路と、
前記レベルシフト信号に基づいて、前記第3端子に前記第1トランジスタの前記制御電極に印加される駆動電圧を出力する駆動電圧出力回路と、
を含み、
前記第2トランジスタは、
前記電源ラインから接地に電流を流しつつ前記第1トランジスタをオフするための前記レベルシフト信号を出力し、前記目的レベルが前記第2レベルに変更された後、前記判定回路が前記第1トランジスタの駆動を停止すると判定すると、オフされる、
集積回路。
【請求項7】
請求項1に記載の集積回路であって、
前記集積回路の電源電圧が第3所定レベルより高いか否かを検出する第3検出回路と、
前記電源電圧が前記第3所定レベルより高くなると、所定期間を計時する計時回路と、
を備え、
前記制御回路は、
前記所定期間の経過後かつ前記目的レベルが前記第2レベルに変更されると、前記第1発振回路の動作を停止させる、
集積回路。
【請求項8】
請求項7に記載の集積回路であって、
前記駆動回路は、
前記電源電圧が前記第3所定レベルより高くなると変化する基準電圧を出力する電圧出力回路と、
前記基準電圧、又は前記出力電圧に応じた電圧の何れかと、前記電流に応じた電圧とを比較する比較回路と、
前記第1又は第2発振信号に基づいて、前記第1トランジスタをオンし、前記比較回路の比較結果に基づいて、前記第1トランジスタをオフするオンオフ回路と、
を備える集積回路。
【請求項9】
請求項8に記載の集積回路であって、
前記計時回路は、
前記電源電圧が前記第3所定レベルより高くなると、前記第2発振信号に基づいて前記所定期間をカウントするカウンタであり、
前記電圧出力回路は、
前記カウンタのカウント結果に基づいて段階的に上昇する前記基準電圧を出力し、
前記比較回路は、
前記基準電圧、又は前記出力電圧に応じた電圧のうち低い方の電圧と、前記電流に応じた電圧とを比較する、
集積回路。
【請求項10】
入力電圧から出力電圧を生成する電源回路であって、
1次コイルと、2次コイルと、補助コイルとを含むトランスと、
前記1次コイルに流れる電流を制御する第1トランジスタと、
前記第1トランジスタを駆動し、前記出力電圧が目的レベルとなるよう制御する集積回路と、
を備え、
前記集積回路は、
前記出力電圧に応じた第1周波数の第1発振信号を出力する第1発振回路と、
所定の第2周波数の第2発振信号を出力する第2発振回路と、
前記出力電圧の前記目的レベルが第1レベルに変更された後、前記第1発振信号に基づいて前記第1トランジスタを駆動し、前記目的レベルが前記第1レベルより低い第2レベルに変更された後、前記第2発振信号に基づいて前記第1トランジスタを駆動する駆動回路と、
前記目的レベルが前記第2レベルに変更された後、前記第1発振回路の動作を停止させる制御回路と、
を含む電源回路。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、集積回路、及び電源回路に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
AC-DCコンバータには、負荷の状態が軽負荷状態となると、出力電圧の目的レベルを低下させるものがある。このようなAC-DCコンバータでは、例えば、トランスの1次コイルに流れるインダクタ電流を制御するトランジスタのスイッチング周波数を低下させることにより、出力電圧を低下させていた(例えば、特許文献1及び2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-084503号公報
特開2022-025944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、出力電圧を低下させることでAC-DCコンバータの低消費電力化を図る場合であっても、通常の場合と同様の方式で、トランジスタのスイッチングを制御していた。したがって、トランジスタのスイッチングを制御する集積回路の消費電力を十分に低くすることが難しかった。
【0005】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、出力電圧の目的レベルを低下させる際に低消費電力で動作できる集積回路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した課題を解決する本発明にかかる集積回路の第1の態様は、1次コイルと、2次コイルと、補助コイルとを含むトランスと、前記1次コイルに流れる電流を制御する第1トランジスタと、を備え、入力電圧から出力電圧を生成し、前記出力電圧が目的レベルとなるよう制御する電源回路の前記第1トランジスタを駆動する集積回路であって、前記出力電圧に応じた第1周波数の第1発振信号を出力する第1発振回路と、所定の第2周波数の第2発振信号を出力する第2発振回路と、前記出力電圧の前記目的レベルが第1レベルに変更された後、前記第1発振信号に基づいて前記第1トランジスタを駆動し、前記目的レベルが前記第1レベルより低い第2レベルに変更された後、前記第2発振信号に基づいて前記第1トランジスタを駆動する駆動回路と、前記目的レベルが前記第2レベルに変更された後、前記第1発振回路の動作を停止させる制御回路と、を備える。
【0007】
前述した課題を解決する本発明にかかる電源回路の第1の態様は、入力電圧から出力電圧を生成する電源回路であって、1次コイルと、2次コイルと、補助コイルとを含むトランスと、前記1次コイルに流れる電流を制御する第1トランジスタと、前記第1トランジスタを駆動し、前記出力電圧が目的レベルとなるよう制御する集積回路と、を備え、前記集積回路は、前記出力電圧に応じた第1周波数の第1発振信号を出力する第1発振回路と、所定の第2周波数の第2発振信号を出力する第2発振回路と、前記出力電圧の前記目的レベルが第1レベルに変更された後、前記第1発振信号に基づいて前記第1トランジスタを駆動し、前記目的レベルが前記第1レベルより低い第2レベルに変更された後、前記第2発振信号に基づいて前記第1トランジスタを駆動する駆動回路と、前記目的レベルが前記第2レベルに変更された後、前記第1発振回路の動作を停止させる制御回路と、を含む。
【0008】
前述した課題を解決する本発明にかかる集積回路の第2の態様は、1次コイルと、2次コイルと、補助コイルとを含むトランスと、前記1次コイルに流れる電流を制御する第1トランジスタと、を備え、入力電圧から出力電圧を生成し、前記出力電圧が目的レベルとなるよう制御する電源回路の前記第1トランジスタを駆動する集積回路であって、前記出力電圧に基づいて、前記第1トランジスタの駆動を停止するか否かを判定する判定回路と、発振信号を出力する発振回路と、前記発振信号に基づいて、前記第1トランジスタをオンする駆動信号を出力し、前記第1トランジスタがオンの際に流れる電流に応じた電圧が前記出力電圧に応じた電圧となると、前記第1トランジスタをオフする前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、前記判定回路が前記第1トランジスタの駆動を停止すると判定すると、前記第1トランジスタの駆動を停止し、前記判定回路が前記第1トランジスタの駆動を停止しないと判定すると、前記駆動信号に基づいて、前記第1トランジスタを駆動するバッファ回路と、前記目的レベルが第1レベルに変更された後、前記バッファ回路を動作させ、前記目的レベルが前記第1レベルより低い第2レベルに変更された後、前記判定回路が前記第1トランジスタの駆動を停止すると判定すると、前記バッファ回路の動作を停止させる制御回路と、を備える。
【0009】
前述した課題を解決する本発明にかかる電源回路の第2の態様は、入力電圧から出力電圧を生成する電源回路であって、1次コイルと、2次コイルと、補助コイルとを含むトランスと、前記1次コイルに流れる電流を制御する第1トランジスタと、前記第1トランジスタを駆動し、前記出力電圧が目的レベルとなるよう制御する集積回路と、を備え、前記集積回路は、前記出力電圧に基づいて、前記第1トランジスタの駆動を停止するか否かを判定する判定回路と、発振信号を出力する発振回路と、前記発振信号に基づいて、前記第1トランジスタをオンする駆動信号を出力し、前記第1トランジスタがオンの際に流れる電流に応じた電圧が前記出力電圧に応じた電圧となると、前記第1トランジスタをオフする前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、前記判定回路が前記第1トランジスタの駆動を停止すると判定すると、前記第1トランジスタの駆動を停止し、前記判定回路が前記第1トランジスタの駆動を停止しないと判定すると、前記駆動信号に基づいて、前記第1トランジスタを駆動するバッファ回路と、前記目的レベルが第1レベルに変更された後、前記バッファ回路を動作させ、前記目的レベルが前記第1レベルより低い第2レベルに変更された後、前記判定回路が前記第1トランジスタの駆動を停止すると判定すると、前記バッファ回路の動作を停止させる制御回路と、を含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、出力電圧の目的レベルを低下させる際に低消費電力で動作できる集積回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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