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公開番号2024085048
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-26
出願番号2022199368
出願日2022-12-14
発明の名称無停電電源システムおよび無停電電源システムの試験方法
出願人株式会社TMEIC
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H02J 9/06 20060101AFI20240619BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】新規の常用系無停電電源装置と待機系無停電電源装置との組合せ試験時に、負荷への給電が停止されるのを防止することができる無停電電源システムおよび無停電電源システムの試験方法を提供する。
【解決手段】開閉器ボックス60は、第1の端子61と第2の端子62との間に直列に接続されたスイッチ65およびヒューズ70とを含む。第1の試験用端子台50の第1の端子50Xは、開閉器ボックス60の第1の端子61と接続可能に構成され、かつ第1のノードNP1に接続される。第1の試験用端子台50の第2の端子50Yは、開閉器ボックス60の第2の端子62と接続可能に構成され、かつ第2のノードNP4に接続される。第1の試験用端子台50の第3の端子50Zは、第2のノードNP4に接続され、かつ第1の常用系無停電電源装置20Aのバイパス入力端子T4に接続可能に構成される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
バイパス入力端子と、交流出力端子とを含む第1の常用系無停電電源装置と、
生成した交流電力が出力される第1のノードと接続可能な第1の交流出力端子と、第1の試験用端子台とを含む待機系無停電電源装置と、
前記待機系無停電電源装置の前記第1の交流出力端子と接続可能な第1の交流入力端子と、前記第1の常用系無停電電源装置の前記交流出力端子と接続可能な第2の交流入力端子と、前記第1の交流入力端子と接続される第1端を有する第1のスイッチと、前記第2の交流入力端子と接続される第1端を有する第2のスイッチと、前記第1のスイッチの第2端および前記第2のスイッチの第2端が接続されるとともに負荷が接続可能な交流出力端子とを含む第1の出力分岐盤と、
第1の端子と、第2の端子と、前記第1の端子と前記第2の端子との間に直列に接続されたスイッチおよびヒューズとを含む開閉器ボックスとを備え、
前記第1の試験用端子台は、第1の端子、第2の端子、および第3の端子を含み、
前記第1の試験用端子台の前記第1の端子は、前記開閉器ボックスの前記第1の端子と接続可能に構成され、かつ前記第1のノードに接続され、
前記第1の試験用端子台の前記第2の端子は、前記開閉器ボックスの前記第2の端子と接続可能に構成され、かつ第2のノードに接続され、
前記第1の試験用端子台の前記第3の端子は、前記第2のノードに接続され、かつ前記第1の常用系無停電電源装置の前記バイパス入力端子に接続可能に構成される、無停電電源システム。
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
前記待機系無停電電源装置は、
前記第1のノードと、前記第2のノードとの間に配置された第1のスイッチを含む、請求項1記載の無停電電源システム。
【請求項3】
前記第1の常用系無停電電源装置は、さらに、
交流電源に接続可能な交流入力端子と、
前記交流入力端子および前記交流出力端子との間に直列に配置されるコンバータおよびインバータと、
第3のノードおよび前記交流出力端子との間に配置されるバイパス回路と、
前記インバータの出力と前記バイパス回路の出力とを切換えるためのバイパス切換回路と、
前記コンバータおよび前記インバータの間の直流回路に接続される蓄電池と、
前記バイパス入力端子と前記第3のノードとの間に配置される第1のスイッチと、
前記交流入力端子と前記第3のノードとの間に配置される第2のスイッチと、を含み、
前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチは、一方がオンのときに、他方がオフとなる、請求項1記載の無停電電源システム。
【請求項4】
前記待機系無停電電源装置は、さらに、前記第1のノードと接続可能な第2の交流出力端子と、第2の試験用端子台とを含み、
前記無停電電源システムは、
バイパス入力端子と、交流出力端子とを含む第2の常用系無停電電源装置と、
前記待機系無停電電源装置の前記第2の交流出力端子と接続可能な第1の交流入力端子と、前記第2の常用系無停電電源装置の前記交流出力端子と接続可能な第2の交流入力端子と、前記第1の交流入力端子と接続される第1端を有する第1のスイッチと、前記第2の交流入力端子と接続される第1端を有する第2のスイッチと、前記第1のスイッチの第2端および前記第2のスイッチの第2端が接続されるとともに負荷が接続可能な交流出力端子とを含む第2の出力分岐盤と、をさらに備え、
前記第2の試験用端子台は、第1の端子、第2の端子、および第3の端子を含み、
前記第2の試験用端子台の前記第1の端子は、前記開閉器ボックスの前記第1の端子と接続可能に構成され、かつ前記第1のノードに接続され、
前記第2の試験用端子台の前記第2の端子は、前記開閉器ボックスの前記第2の端子と接続可能に構成され、かつ第4のノードに接続され、
前記第2の試験用端子台の前記第3の端子は、前記第4のノードに接続され、かつ前記第2の常用系無停電電源装置の前記バイパス入力端子に接続可能に構成される、請求項1記載の無停電電源システム。
【請求項5】
前記待機系無停電電源装置は、
前記第1のノードと、前記第4のノードとの間に配置された第2のスイッチを含む、請求項4記載の無停電電源システム。
【請求項6】
前記第2の常用系無停電電源装置は、さらに、
交流電源に接続可能な交流入力端子と、
前記交流入力端子および前記交流出力端子との間に直列に配置されるコンバータおよびインバータと、
第3のノードおよび前記交流出力端子との間に配置されるバイパス回路と、
前記インバータの出力と前記バイパス回路の出力とを切換えるためのバイパス切換回路と、
前記コンバータおよび前記インバータの間の直流回路に接続される蓄電池と、
前記バイパス入力端子と前記第3のノードとの間に配置される第1のスイッチと、
前記交流入力端子と前記第3のノードとの間に配置される第2のスイッチと、を含み、
前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチは、一方がオンのときに、他方がオフとなる、請求項4記載の無停電電源システム。
【請求項7】
前記待機系無停電電源装置は、
交流電源に接続可能な交流入力端子と、
前記交流入力端子および前記第1のノードとの間に直列に配置されるコンバータおよびインバータと、
前記交流入力端子および前記第1のノードの間に、前記コンバータおよび前記インバータが配置される経路と並列して配置されるバイパス回路と、
前記インバータの出力と前記バイパス回路の出力とを切換えるためのバイパス切換回路と、
前記コンバータおよび前記インバータの間の直流回路に接続される蓄電池と、を含む、請求項1記載の無停電電源システム。
【請求項8】
請求項1記載の無停電電源システムの試験方法であって、
前記第1の出力分岐盤の前記第1のスイッチをオンにするステップと、
前記第1の常用系無停電電源装置を交換するステップと、
前記第1の試験用端子台の前記第1の端子と前記開閉器ボックスの前記第1の端子とを接続し、前記第1の試験用端子台の前記第2の端子と前記開閉器ボックスの前記第2の端子とを接続し、前記第1の試験用端子台の前記第3の端子と交換後の前記第1の常用系無停電電源装置の前記バイパス入力端子とを接続するステップと、
前記第1の出力分岐盤の前記第2のスイッチをオンにするステップと、を備えた無停電電源システムの試験方法。
【請求項9】
前記接続するステップの結果、前記開閉器ボックスのヒューズが溶断していない場合に、前記第1の出力分岐盤の前記第1のスイッチをオフにするステップと、
前記第1の試験用端子台の前記第1の端子と前記開閉器ボックスの前記第1の端子との接続を切断し、前記第1の試験用端子台の前記第2の端子と前記開閉器ボックスの前記第2の端子との接続を切断するステップとを、さらに備えた請求項8記載の無停電電源システムの試験方法。
【請求項10】
請求項4記載の無停電電源システムの試験方法であって、
前記第2の出力分岐盤の前記第1のスイッチをオンにするステップと、
前記第2の常用系無停電電源装置を交換するステップと、
前記第2の試験用端子台の前記第1の端子と前記開閉器ボックスの前記第1の端子とを接続し、前記第2の試験用端子台の前記第2の端子と前記開閉器ボックスの前記第2の端子とを接続し、前記第2の試験用端子台の前記第3の端子と交換後の前記第2の常用系無停電電源装置の前記バイパス入力端子とを接続するステップと、
前記第2の出力分岐盤の前記第2のスイッチをオンにするステップと、を、備えた無停電電源システムの試験方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、無停電電源システムおよび無停電電源システムの試験方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
高い信頼度が求められる無停電電源システムにおいては、無停電電源装置の故障等が発生しても、負荷に無停電電源装置での給電を継続する必要がある。このため、従来より、複数の無停電電源装置を組み合わせて冗長方式の無停電電源システムを構成することが行なわれている。
【0003】
このような冗長方式の無停電電源システムとして、たとえば、特開2005-218200号公報(特許文献1)には、常時負荷に給電するように構成された複数の常用系無停電電源装置と、これら複数の常用系無停電電源装置の共通のバックアップ用として設けられた待機系無停電電源装置とからなる無停電電源システムが開示されている。
【0004】
冗長方式の無停電電源システムにおいては、一般的に、複数の常用系無停電電源装置に対して待機系無停電電源装置は1台で構成されている。複数の常用系無停電電源装置の各々に、バイパス入力電源として待機系無停電電源装置の出力が入力されている。1台の常用系無停電電源装置の保守点検または故障発生時には、待機系無停電電源装置の出力が当該常用系無停電電源装置のバイパス入力電源となり、当該常用系無停電電源装置のバイパス回路を経由して負荷に給電される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-218200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
待機系無停電電源装置を備える無停電電源システムにおいて、常用系無停電電源装置を更新及び増設した場合には、新規の常用系無停電電源装置と待機系無停電電源装置との組み合わせ試験が行われる。組み合わせ試験では、負荷設備への給電が停止しないようにするため、待機系無停電電源装置と、新規の無停電電源装置の両方が負荷に給電する期間が生じる。このときに、新規の常用系無停電電源装置の特性と待機系無停電電源装置の特性とが相違する場合には、新規の常用系無停電電源装置または待機系無停電電源装置に異常が生じ、負荷への給電が停止してしまうことがある。
【0007】
それゆえに、本開示の目的は、新規の常用系無停電電源装置と待機系無停電電源装置との組合せ試験時に、負荷への給電が停止される可能性を低減することができる無停電電源システムおよび無停電電源システムの試験方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の無停電電源システムは、バイパス入力端子と、交流出力端子とを含む第1の常用系無停電電源装置と、生成した交流電力が出力される第1のノードと接続可能な第1の交流出力端子と、第1の試験用端子台とを含む待機系無停電電源装置と、待機系無停電電源装置の第1の交流出力端子と接続可能な第1の交流入力端子と、第1の常用系無停電電源装置の交流出力端子と接続可能な第2の交流入力端子と、第1の交流入力端子と接続される第1端を有する第1のスイッチと、第2の交流入力端子と接続される第1端を有する第2のスイッチと、第1のスイッチの第2端および第2のスイッチの第2端が接続されるとともに負荷が接続可能な交流出力端子とを含む第1の出力分岐盤と、第1の端子と、第2の端子と、第1の端子と第2の端子との間に直列に接続されたスイッチおよびヒューズとを含む開閉器ボックスとを備える。第1の試験用端子台は、第1の端子、第2の端子、および第3の端子を含む。第1の試験用端子台の第1の端子は、開閉器ボックスの第1の端子と接続可能に構成され、かつ第1のノードに接続される。第1の試験用端子台の第2の端子は、開閉器ボックスの第2の端子と接続可能に構成され、かつ第2のノードに接続される。第1の試験用端子台の第3の端子は、第2のノードに接続され、かつ第1の常用系無停電電源装置のバイパス入力端子に接続可能に構成される。
【0009】
上記記載の無停電電源システムの試験方法であって、第1の出力分岐盤の第1のスイッチをオンにするステップと、第1の常用系無停電電源装置を交換するステップと、第1の試験用端子台の第1の端子と開閉器ボックスの第1の端子とを接続し、第1の試験用端子台の第2の端子と開閉器ボックスの第2の端子とを接続し、第1の試験用端子台の第3の端子と交換後の第1の常用系無停電電源装置のバイパス入力端子とを接続するステップと、第1の出力分岐盤の第2のスイッチをオンにするステップと、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、新規の常用系無停電電源装置と待機系無停電電源装置との組合せ試験時に、負荷への給電が停止される可能性を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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