TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024083258
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2023199051
出願日2023-11-24
発明の名称エアロゾル吸引カートリッジ用のエアロゾル形成基材
出願人Future Technology株式会社
代理人
主分類A24F 40/42 20200101AFI20240613BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約【課題】 加熱安定性を確保することができるとともに、製造コストを低減でき、さらに使用者の使用感が良好なエアロゾル吸引カートリッジ用のエアロゾル形成基材を提供する。
【解決手段】
エアロゾル吸引カートリッジ10に使用される細長い円柱形状のエアロゾル形成基材1であって、円筒形の包装部材11と、その内部に収納された充填物12と、さらにその内部に配置された、細長い形状の誘導加熱部材13と、を備える。エアロゾル形成基材1は、誘導加熱部材13が配置されている円柱形状の発熱部位1aと、誘導加熱部材13が配置されていない、円柱形状の非発熱部位1bから構成され、発熱部位1aと非発熱部位1bは、それぞれの円柱の対向する底面の一部または全部が接触または接着している、ことを特徴とする。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
エアロゾル吸引カートリッジに使用される細長い円柱形状のエアロゾル形成基材であって、
円筒形の包装部材と、
前記包装部材の円筒の内部に収納された充填物と、
前記充填物の内部に配置された、細長い形状の誘導加熱部材と、を備え、
前記エアロゾル形成基材は、前記誘導加熱部材が配置されている円柱形状の発熱部位と、
前記誘導加熱部材が配置されていない、円柱形状の非発熱部位から構成され、
前記発熱部位と前記非発熱部位は、それぞれの円柱の対向する底面の一部または全部が接触または接着している、
ことを特徴とする、エアロゾル形成基材。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
エアロゾル吸引カートリッジに使用される円柱形状のエアロゾル形成基材であって、
円筒形の包装部材と、
前記包装部材の円筒の内部に収納された、エアロゾル発生源である充填物と、
前記充填物の内部に配置された、誘導加熱部材と、を備え、
前記誘導加熱部材は、細長い形状であり、その長手方向の長さが前記エアロゾル形成基材の高さ方向の長さより短く、少なくともその一端は、前記エアロゾル形成基材の前記充填物の内部に所定の距離埋没している、
ことを特徴とする、エアロゾル形成基材。
【請求項3】
前記所定の深さは、3~10mmである、
ことを特徴とする、請求項2に記載のエアロゾル形成基材。
【請求項4】
エアロゾル吸引カートリッジに使用される細長い円柱形状のエアロゾル形成基材であって、
円筒形の包装部材と、
前記包装部材の円筒の内部に収納された充填物と、
前記充填物の内部に配置された、細長い形状の誘導加熱部材と、を備え、
前記エアロゾル形成基材は、前記誘導加熱部材が配置されている円柱形状の発熱部位と、
前記誘導加熱部材が配置されていない、円柱形状の非発熱部位から構成され、
前記発熱部位と前記非発熱部位は、前記充填物を含まない熱伝導部材により隔離されており、
前記発熱部位と前記非発熱部位は、前記熱伝導部材に対向する底面の一部または全部が前記熱伝導部材に接触または接着している、
ことを特徴とする、エアロゾル形成基材。
【請求項5】
前記熱伝導部位は、前記発熱部位と前記非発熱部位を通気的に接続する通気口が形成されている、
ことを特徴とする、請求項4に記載のエアロゾル形成基材。
【請求項6】
前記非発熱部位は、エアロゾルを流通可能な通気部材を有し、
前記通気部材は、前記非発熱部材からみてエアロゾルの上流側と下流側を通気的に接続する、
ことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のエアロゾル形成基材。
【請求項7】
前記充填物は、短冊状に形成されたエアロゾル発生源の集積体である、
ことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のエアロゾル形成基材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、誘導加熱式向けのエアロゾル吸引カートリッジに使用されるエアロゾル形成基材に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、火炎を用いることなく、タバコの成分を含むタバコカートリッジを加熱して、気化したタバコ成分を吸引する方式のタバコ製品が広く知られている。また、嗜好の多様化から、タバコ成分を含まない植物の芳香や味わいを、タバコ同様に火炎を用いずに楽しむためのカートリッジ製品を使用したエアロゾル吸引カートリッジも知られ始めている。
【0003】
このようなエアロゾル吸引カートリッジは、充填物が集積されたエアロゾル形成基材を加熱することで、エアロゾルを発生させる。エアロゾル形成基材の加熱方法として、(1)加熱装置内部に設置された加熱ブレードに、エアロゾル吸引カートリッジを挿入して、加熱ブレードを電気的に加熱することで充填物を加熱する方式(抵抗加熱式)(例えば特許文献1参照)の他に、(2)エアロゾル形成基材の内部に予め強磁性体を主成分とした部品である誘導加熱部材を設け、誘導加熱装置Dで発生させた交番磁界により、誘導加熱部材内部にヒステリシス損及びジュール熱を発生させて加熱(誘導加熱)することで、充填物を加熱する方式(誘導加熱式)が知られている(例えば特許文献2参照)。
【0004】
図8は、従来のエアロゾル形成基材101を使用した誘導加熱式向けのエアロゾル吸引カートリッジ100の概略の側面断面図である。エアロゾル吸引カートリッジ100は、円筒形の包装部材103に、エアロゾル形成基材101と、支持部材105と、フィルタ106が直線的に配列され、外装部材107で巻かれて円柱状に形成されている。
【0005】
エアロゾル吸引カートリッジ100は、全体として細長い円柱形状をしており、加熱することでエアロゾルを発生する充填物104が充填された細長い円柱状の充填物104の集積体であるエアロゾル形成基材101と、エアロゾル形成基材101が動いたり、外装部材107が折れ曲がったりすることを防止するための支持部材105と、エアロゾル形成基材101からの気流を通すことのできるフィルタ106と、フィルタ106の反対側の端に配置されるシール部材108とが、長手方向に沿って配列されており、シート状の外装部材107で円柱状に巻かれることで一体的に形成されている。ここで、外装部材107は、紙等の柔軟な素材で形成されており、シール部材108や支持部材105は、紙、プラスチックまたはシリコーン等の素材から形成されている。
【0006】
エアロゾル形成基材101は、中央に開口が形成されている円筒形状の包装部材103の内部に、円柱形状の充填物104が収納されており、さらに充填物104には、誘導加熱に供する誘導加熱部材102が挿入されている。ここで、誘導加熱部材102の長さは、包装部材103の長尺方向の長さ、すなわちエアロゾル形成基材101の長さと略同じであり、支持部材105やシール部材108と物理的に近接している構造となっている。
【0007】
ここで誘導加熱式においては、図9の様に、誘導加熱装置Dの挿入口D1に、エアロゾル吸引カートリッジ100のエアロゾル形成基材101を、シール部材108側から挿入して加熱するが、誘導加熱装置Dの温度センサーD2が、挿入口D1の直下に設置されており、誘導加熱部材102で発生した熱をシール部材108が適度に伝えることで、温度センサーD2の作動の適正化を図っている。すなわち、仮にシール部材108がなく、誘導加熱部材102が温度センサーD2に近接している場合には、誘導加熱部材102で発生した熱が過剰に温度センサーに伝わってしまい、十分にエアロゾルを発生する前に、温度センサーD2反応して、誘導加熱装置Dの作動を止めてしまう。一方で、必要以上に熱を遮蔽してしまうと、温度センサーD2が反応しないため、誘導加熱装置Dが過剰に加熱することになり、事故や故障を招く恐れがあった。
【0008】
また、エアロゾル吸引カートリッジ100の通気性を確保するために、シール部材108には1個以上の貫通孔が形成されているが、この穴が大きすぎると先述のように温度センサーが反応しやすくなり、小さすぎると温度センサーが反応しなくなったり通気性が悪くなったり、という問題があった。そのため、シール部材108による製造コストの増加も招いていた。
【0009】
さらに、誘導加熱部材102で発生した熱がシール部材108や支持部材105を加熱して焼損する恐れがあり、エアロゾル吸引カートリッジ100の品質を損なっていた。
【0010】
また、シール部材108が占有する空間は、エアロゾルの発生源とならず、エアロゾル形成基材101の長さを制限してしまうものであるため、使用者の使用感を低下させる要因となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

Future Technology株式会社
エアロゾル吸引カートリッジ
1か月前
日本たばこ産業株式会社
口腔用パウチ製品およびその製造方法
1か月前
日本たばこ産業株式会社
エアロゾル生成装置の回路ユニット及びエアロゾル生成装置
4日前
日本たばこ産業株式会社
口腔用パウチ製品、及び口腔用パウチ製品の製造方法
1か月前
Future Technology株式会社
芳香カートリッジ
23日前
Future Technology株式会社
芳香カートリッジ
23日前
日本たばこ産業株式会社
喫煙システム
25日前
三菱鉛筆株式会社
カートリッジ
1か月前
Future Technology株式会社
エアロゾル吸引カートリッジ用のエアロゾル形成部材と誘導加熱部材
1か月前
Future Technology株式会社
加熱式タバコ用カートリッジ
5日前
Future Technology株式会社
エアロゾル吸引カートリッジ用のエアロゾル形成部材、充填物及びシール部材
9日前
日本たばこ産業株式会社
エアロゾル生成装置の電源ユニット
12日前
Future Technology株式会社
エアロゾル吸引カートリッジのシール部材
1か月前
Future Technology株式会社
エアロゾル形成基材とその製造方法、設置治具
16日前
日本たばこ産業株式会社
エアロゾル発生装置の電源ユニット
1か月前
日本たばこ産業株式会社
エアロゾル生成装置の電源ユニット
1か月前
ケーティー アンド ジー コーポレイション
エアロゾル生成装置
1か月前
アール・ジエイ・レイノルズ・タバコ・カンパニー
無煙タバコ用小袋
1か月前
アール・ジエイ・レイノルズ・タバコ・カンパニー
喫煙物品カートリッジ
5日前
日本たばこ産業株式会社
喫煙システム、給電制御方法、プログラム、一次装置、及び二次装置
16日前
ケーティー アンド ジー コーポレイション
サセプタ組立体を含むエアロゾル生成装置
1か月前
アール・エイ・アイ・ストラテジック・ホールディングス・インコーポレイテッド
喫煙品
1か月前
ケーティー アンド ジー コーポレイション
エアロゾル生成装置及びそれを制御する方法
5日前
フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
シーシャカートリッジ
12日前
ジェイティー インターナショナル エスエイ
点灯式ステータスインジケータを備えるエアロゾル発生装置
1か月前
ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニ
タバコ産業の機械で処理中のフィルタの種類の適合性を判定する方法
25日前
ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
電子式吸入装置
12日前
アール・ジエイ・レイノルズ・タバコ・カンパニー
エアロゾル源部材用導電性エアロゾル生成複合基材
5日前
ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
エアロゾルの発生
5日前
アール・エイ・アイ・ストラテジック・ホールディングス・インコーポレイテッド
エアロゾル送達デバイス
1か月前
ケーティー アンド ジー コーポレイション
エアロゾル生成物品の挿入を感知するエアロゾル生成装置及びその動作方法
5日前
フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
熱放散器を有するエアロゾル発生物品
1か月前
フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
加熱器が改善された電気加熱式喫煙システム
1か月前
ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
共振回路用の装置
4日前
ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
エアロゾルの生成
5日前
日本たばこ産業株式会社
たばこ組成物、たばこ含有セグメント、非燃焼加熱型香味吸引器具、及び非燃焼加熱型香味吸引システム
25日前
続きを見る