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公開番号2024075843
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2022187036
出願日2022-11-24
発明の名称毛髪用洗浄剤組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/25 20060101AFI20240529BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】疎水性シリカを用い、これを洗浄後の毛髪に効果的に付着・残存させつつも、優れた保存安定性を有する毛髪用洗浄剤組成物に関する。
【解決手段】次の成分(A)~(C):
(A)アニオン界面活性剤
(B)ガラクトマンナン骨格を有するカチオン性ポリマー、アクリル系カチオン性ポリマー、アクリル系両性ポリマー、及びこれらの混合物から選ばれる1種又は2種以上であり、かつカチオン化密度が5.5meq/g以下であるポリマー
(C)平均一次粒子径が5nm以上100nm以下である疎水性シリカ
を含有し、成分(A)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((A)/(C))が3以上400以下である毛髪用洗浄剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)~(C):
(A)アニオン界面活性剤
(B)ガラクトマンナン骨格を有するカチオン性ポリマー、アクリル系カチオン性ポリマー、アクリル系両性ポリマー、及びこれらの混合物から選ばれる1種又は2種以上であり、かつカチオン化密度が5.5meq/g以下であるポリマー
(C)平均一次粒子径が5nm以上100nm以下である疎水性シリカ
を含有し、成分(A)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((A)/(C))が3以上400以下である毛髪用洗浄剤組成物。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))が、5以上1000以下である請求項1に記載の毛髪用洗浄剤組成物。
【請求項3】
成分(A)が、少なくとも硫酸エステル塩を含む請求項1又は2に記載の毛髪用洗浄剤組成物。
【請求項4】
成分(B)の含有量が、0.005質量%以上3質量%以下である請求項1~3のいずれか1項に記載の毛髪用洗浄剤組成物。
【請求項5】
成分(C)が、シリカ表面をシラン処理又はシリコーン処理してなる疎水性シリカ粒子である請求項1~4のいずれか1項に記載の毛髪用洗浄剤組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪用洗浄剤組成物に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
炭酸塩やシリカ等から形成される粒子は、従来より種々の洗浄剤組成物に用いられており、所望の効果を発揮するのに寄与している。
例えば、特許文献1には、クレンジング界面活性剤とアニオン性粒子とカチオン性ポリマーとを含有するパーソナルクレンジング組成物が開示されており、アニオン性粒子とカチオン性ポリマーとの複合体凝集体を形成させることにより、該組成物で処理された表面への、有益剤としての粒子の付着及び保持の増強を図っている。また、特許文献2には、疎水性無機粒子と油溶性分散剤と水性溶剤、界面活性剤、及び洗髪用成分を含有するエマルジョン構造を有する洗髪用組成物が開示されており、疎水性無機粒子を毛髪内に定着等させることによって、充分な泡立ちの洗浄とともに、洗髪後の毛髪へのボリューム感やハリ・コシの付与を試みている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2005-518426号公報
特開2015-221786号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
こうしたなか、毛髪用洗浄剤組成物として、洗浄後の毛髪にボリュームアップ感を良好に付与しつつ、その効果を充分に持続させるにあたり、上記特許文献にも記載されるように、粒子を毛髪に付着・残存させるのが効果的であることは知られている。
しかしながら、かかる毛髪への粒子の付着性・残留性を高めようと、組成物中に粒子を配合すると、経時で組成物中において不要な沈降が生じて安定性が損なわれてしまうという課題があり、上記いずれの特許文献においても、未だこうした点を改善するには至っていない。
【0005】
すなわち、本発明は、特定の疎水性シリカを用い、これを洗浄後の毛髪に効果的に付着・残存させつつも、優れた保存安定性を有する毛髪用洗浄剤組成物に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで本発明者は、種々検討したところ、アニオン界面活性剤、及びカチオン化密度が特定値を示す特定の種類のポリマーとともに、平均一次粒子径が限られた値である疎水性シリカを特定の質量比で含有することにより、疎水性シリカの毛髪への付着性・残留性を有効に高めて、毛髪に対して優れたハリ・コシ感とともに持続性の高いボリュームアップ感をもたらし、かつ組成物自体の優れた保存安定性を保持することのできる毛髪用洗浄剤組成物が得られることを見出した。
【0007】
したがって、本発明は、次の成分(A)~(C):
(A)アニオン界面活性剤
(B)ガラクトマンナン骨格を有するカチオン性ポリマー、アクリル系カチオン性ポリマー、アクリル系両性ポリマー、及びこれらの混合物から選ばれる1種又は2種以上であり、かつカチオン化密度が5.5meq/g以下であるポリマー
(C)平均一次粒子径が5nm以上100nm以下である疎水性シリカ
を含有し、成分(A)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((A)/(C))が3以上400以下である毛髪用洗浄剤組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の毛髪用洗浄剤組成物によれば、毛髪へ適用した後、洗浄後の毛髪に対して優れたハリ・コシ感を与えるとともに、毛髪の根元を効果的に立ち上がらせ、持続性の高いボリュームアップ感をもたらすことができる。また、疎水性シリカの不要な沈降を有効に抑制して、長期間にわたり優れた保存安定性を保持することもできる。
したがって、洗浄後の毛髪に過度なべたつきを伴うことなく自然な軽い仕上がり感を付与し、スタイリングの自由度を高めることも可能となり、極めて実用性の高い毛髪用洗浄剤組成物である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の毛髪用洗浄剤組成物は、成分(A)として、アニオン界面活性剤を含有する。かかる成分(A)を含有することにより、良好な洗浄性・起泡性及び泡質を確保することができる。そして、本発明の毛髪用洗浄剤組成物中において、成分(A)の疎水性部が成分(C)の疎水性シリカの表面に良好に吸着して、ミセル様の粒子体が形成される。さらにこれらの粒子体が成分(B)の高分子鎖に会合した形態をとり、組成物中における成分(C)の分散性を効果的に高めることができるとともに、組成物自体の保存安定性を有効に高めることができる。
また、本発明の毛髪用洗浄剤組成物を毛髪へ適用した際、洗浄時からすすぎ時においては、水で希釈される過程で、成分(A)及び成分(C)を含むミセル様の粒子体と成分(B)が次第に集塊した複合体(コアセルベート)が形成される。この複合体は毛髪表面へ効果的に沈着し、乾燥後の毛髪表面においては、かかる複合体が優れた残留性を発揮するため、毛髪に対してハリ・コシ感やボリュームアップ感を有効かつ持続的に付与することが可能となる。
【0010】
なお、成分(A)は、成分(C)の表面に吸着しつつ適度な負電荷を付与するため、静電反発による成分(C)を含むミセル様の粒子体の不要な密着や過度の凝集を効果的に抑制し、ひいては成分(C)を含むミセル様の粒子体の不要な沈降を抑制して、持続性の高い保存安定性の確保に寄与することができる。また、毛髪表面に成分(C)の均一な残留が可能になり、毛髪に対するハリ・コシ感やボリュームアップ感の効果的な付与に寄与することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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