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公開番号2024073024
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-29
出願番号2022184000
出願日2022-11-17
発明の名称超音波シール用シーラントフィルム、ラミネートフィルム及び包装材
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B32B 27/32 20060101AFI20240522BHJP(積層体)
要約【課題】本発明の課題は、モノマテリアル化に対応でき、超音波溶接が可能であり、シール幅が狭く均一かつ安定な超音波シール強度を有することができる超音波シール用シーラントフィルムを提供することである。
【解決手段】熱可塑性樹脂を含有する熱可塑性樹脂層と、
プロピレン系樹脂及びブテン系αオレフィン樹脂を含有するシール層と、を少なくとも有し、
超音波によりシール可能であることを特徴とする超音波シール用シーラントフィルム及びそれを用いたラミネートフィルムにより、これを達成する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
熱可塑性樹脂を含有する熱可塑性樹脂層と、
プロピレン系樹脂及びブテン系αオレフィン樹脂を含有するシール層と、を少なくとも有し、
超音波によりシール可能であることを特徴とする超音波シール用シーラントフィルム。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記シール層における前記プロピレン系樹脂の含有量が、50質量%以上94質量%以下である請求項1に記載の超音波シール用シーラントフィルム。
【請求項3】
前記シール層における前記ブテン系αオレフィン樹脂の含有量が、6質量%以上46質量%以下である請求項1に記載の超音波シール用シーラントフィルム。
【請求項4】
前記シール層の厚みが、3μm~12μmである請求項1に記載の超音波シール用シーラントフィルム。
【請求項5】
総厚みが18μm以上50μm未満である請求項1に記載の超音波シール用シーラントフィルム。
【請求項6】
示差走査熱量測定によって測定される90℃未満の融解熱量と全融解熱量の比が6%以上である請求項1に記載の超音波シール用シーラントフィルム。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載の超音波シール用シーラントフィルムを含むラミネートフィルム。
【請求項8】
請求項7に記載のラミネートフィルムを含み、超音波によりシールした包装材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波シール用シーラントフィルム、ラミネートフィルム及び包装材に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
洋菓子、スナック等の食品用包装フィルムにおいて、リサイクルを促進して環境負荷を低減するため、モノマテリアル(単一素材)化が進んでいる。従来の異素材の多層ラミネート構成(例えば、延伸ポリエチレンテレフタレートOPET/無延伸ポリプロピレンCPPの多層フィルム)に対し、モノマテリアル化に対応するためには、延伸ポリプロピレンOPP/無延伸ポリプロピレンCPPのような多層フィルムが求められている。
【0003】
しかしながら、従来のモノマテリアル化に対応したOPP/CPPからなる多層フィルムでは、素材間の耐熱性が異なるため、多層フィルムの表面の耐熱性が低下し、包装適性の低下が懸念されるという問題点がある。
【0004】
一方、シール面のみ加熱可能な超音波を用い、超音波シール可能な多層フィルムが検討されている。これまでに、超音波溶接によっても強固に溶接することができる積層フィルムとして、エチレン-アルキル(メタ)アクリレート共重合体等のエチレン-極性単量体共重合体を中心層とし、その両面にランダムポリプロピレンとαオレフィン系エラストマーの混合樹脂からなる表面層を形成させ、中心層と表面層の間に非晶質ポリオレフィン層を介在させた積層フィルムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-301093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ポリプロピレンを用いてモノマテリアル化に対応した多層フィルムでは、素材間の耐熱性が異なるため、超音波シールした場合に均一かつ安定なシール強度を得ることが困難であった。また、超音波シールに適した上記提案の積層フィルムでは、エチレン-極性単量体共重合体を含み、モノマテリアル化に対応できていない。したがって、モノマテリアル化に対応でき、かつ超音波シールに適した多層フィルムの樹脂構成が求められている。
【0007】
本発明は、上記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。すなわち、本発明の課題は、モノマテリアル化に対応でき、超音波溶接が可能であり、シール幅が狭く均一かつ安定な超音波シール強度を有することができる超音波シール用シーラントフィルムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、本発明者らによる上記知見に基づくものであり、上記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。すなわち、
<1>熱可塑性樹脂を含有する熱可塑性樹脂層と、
プロピレン系樹脂及びブテン系αオレフィン樹脂を含有するシール層と、を少なくとも有し、
超音波によりシール可能であることを特徴とする超音波シール用シーラントフィルム。
<2>前記シール層における前記プロピレン系樹脂の含有量が、50質量%以上94質量%以下である<1>に記載の超音波シール用シーラントフィルム。
<3>前記シール層における前記ブテン系αオレフィン樹脂の含有量が、6質量%以上46質量%以下である<1>に記載の超音波シール用シーラントフィルム。
<4>前記シール層の厚みが、3μm~12μmである<1>に記載の超音波シール用シーラントフィルム。
<5>総厚みが18μm以上50μm未満である<1>に記載の超音波シール用シーラントフィルム。
<6>示差走査熱量測定によって測定される90℃未満の融解熱量と全融解熱量の比が6%以上である<1>に記載の超音波シール用シーラントフィルム。
<7>上記<1>~<6>のいずれかに記載の超音波シール用シーラントフィルムを含むラミネートフィルム。
<8>上記<7>に記載のラミネートフィルムを含み、超音波によりシールした包装材。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、従来における上記諸問題を解決し、上記目的を達成することができ、モノマテリアル化に対応でき、超音波溶接が可能であり、シール幅が狭く均一かつ安定な超音波シール強度を有することができる超音波シール用シーラントフィルムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の超音波シール用シーラントフィルムの一例を示す概略断面図である。
図2は、本発明の超音波シール用シーラントフィルムの他の一例を示す概略断面図である。
図3Aは、本発明の超音波シール用シーラントフィルムを用いたラミネートフィルムの一例を示す概略断面図である。
図3Bは、本発明の超音波シール用シーラントフィルムを用いたラミネートフィルムの他の一例を示す概略断面図である。
図4Aは、本発明の超音波シール用シーラントフィルムを用いたラミネートフィルムの超音波溶接に用いる超音波シール装置の一例を示す概略断面図(その1)である。
図4Bは、本発明の超音波シール用シーラントフィルムを用いたラミネートフィルムの超音波溶接に用いる超音波シール装置の一例を示す概略断面図(その2)である。
図4Cは、本発明の超音波シール用シーラントフィルムを用いたラミネートフィルムの超音波溶接に用いる超音波シール装置の一例を示す概略断面図(その3)である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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