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公開番号2024070195
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-22
出願番号2023015915,2022180450
出願日2023-02-06,2022-11-10
発明の名称時計
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類G04B 45/02 20060101AFI20240515BHJP(時計)
要約【課題】文字板のデザインバリエーションを容易に増やすことができる時計の提供。
【解決手段】複数の時計部品を有するムーブメントと、ムーブメントの上方に設けられる文字板と、文字板の表面に取り付けられた機能パーツと、を備え、ムーブメントは、小秒針が取り付けられる指針軸と、テンプおよびテンプを軸支するテンプ軸受を含む調速脱進機構と、を有し、文字板は、少なくとも上板を有し、上板は、外周に沿って設けられた上板リング部と、上板リング部の内周に接続されたブリッジ部と、を有し、それらで区画される上板開口が形成され、機能パーツは、小秒針の目盛を表示する小秒針目盛パーツを含み、小秒針目盛パーツは切欠部を有し、切欠部と、それに対応する上板開口とを介して、調速脱進機構を構成する時計部品を視認できることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の時計部品を有するムーブメントと、
前記ムーブメントの上方に設けられる文字板と、
前記文字板の表面に取り付けられた機能パーツと、を備え、
前記ムーブメントは、小秒針が取り付けられる指針軸と、テンプおよび前記テンプを軸支するテンプ軸受を含む調速脱進機構と、を有し、
前記文字板は、少なくとも上板を有し、
前記上板は、外周に沿って設けられた上板リング部と、前記上板リング部の内周に接続されたブリッジ部と、を有し、それらで区画される上板開口が形成され、
前記機能パーツは、前記小秒針の目盛を表示する小秒針目盛パーツを含み、
前記小秒針目盛パーツは切欠部を有し、
前記切欠部と、それに対応する前記上板開口とを介して、前記調速脱進機構を構成する時計部品を視認できる
ことを特徴とする時計。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
請求項1に記載の時計において、
視認できる前記時計部品は、ガンギ車とアンクルとを含む
ことを特徴とする時計。
【請求項3】
請求項1に記載の時計において、
前記切欠部の中心角は、30°以上、90°以下である
ことを特徴とする時計。
【請求項4】
請求項3に記載の時計において、
前記切欠部の中心角は、60°である
ことを特徴とする時計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、時計に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、基板と、該基板の上面または下面の少なくとも一方に配設された装飾板とで構成される装飾文字板を有する時計が開示されている。基板は、1つ以上の開口部または透明部を有し、装飾板は、切欠や窓等の装飾部を有する。基板に形成された開口部等と、装飾板に形成された装飾部は、平面視でほぼ同じ位置に同様のサイズで形成され、開口部および装飾部を介して、ムーブメントの一部や軸受けのルビーなどが視認できるデザインとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-196086号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
基板や装飾板は、開口部や装飾部以外は、平板状に形成されているため、最上面に配設された基板または装飾板のみが露出する。このため、文字板のデザインバリエーションが制限される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の時計は、複数の時計部品を有するムーブメントと、前記ムーブメントの上方に設けられる文字板と、前記文字板の表面に取り付けられた機能パーツと、を備え、前記ムーブメントは、小秒針が取り付けられる指針軸と、テンプおよび前記テンプを軸支するテンプ軸受を含む調速脱進機構と、を有し、前記文字板は、少なくとも上板を有し、前記上板は、外周に沿って設けられた上板リング部と、前記上板リング部の内周に接続されたブリッジ部と、を有し、それらで区画される上板開口が形成され、前記機能パーツは、前記小秒針の目盛を表示する小秒針目盛パーツを含み、前記小秒針目盛パーツは切欠部を有し、前記切欠部と、それに対応する前記上板開口とを介して、前記調速脱進機構を構成する時計部品を視認できることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
機械式時計を示す平面図である。
機械式時計を示す断面図である。
機械式時計の要部を示す分解斜視図である。
機械式時計のムーブメントを示す平面図である。
文字板の下板を示す平面図である。
文字板の上板を示す平面図である。
文字板を示す平面図である。
文字板の要部を示す平面図である。
文字板および時針、分針の要部を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は時計1を示す平面図であり、図2は図1のII-II線に沿った断面図である。
時計1は、ゼンマイを動力とする機械式時計であり、外装ケース10と、文字板2と、時針3と、分針4と、小秒針5と、パワーリザーブ針6と、リューズ7とを備える。
外装ケース10は、図2に示すように、胴11と、カバーガラス12と、ベゼル13と、裏蓋14とを備える。裏蓋14は、円環状の裏蓋リング14Aと、裏蓋リング14A内に取り付けられた裏蓋ガラス14Bとを備えている。ベゼル13は、ベゼルネジ16で胴11に固定されている。
【0008】
なお、以下の説明において、X軸は、時計1の文字板2の表面に平行な軸であり、時計1の3時を示すアワーマーク643と、9時を示すアワーマーク649とを結ぶ線と平行な軸である。X軸のX1方向は、アワーマーク649からアワーマーク643に向かう方向であり、X2方向はX1方向と逆方向である。
Y軸は、時計1の文字板2の表面に平行であり、かつ、X軸と直交する軸である。Y軸のY1方向は、時計1の6時を示すアワーマーク646から12時を示すアワーマーク640に向かう方向であり、Y2方向はY1方向と逆方向である。
Z軸は、X軸およびY軸に直交する軸である。Z軸のZ1方向は、時計1の裏蓋14からカバーガラス12に向かう方向であり、Z2方向はZ1方向と逆方向である。以下の説明では、上方はZ1方向であり、下方はZ2方向である。また、各部品において、Z1方向側の面を上面または表面、Z2方向側の面を下面または裏面とする。
【0009】
外装ケース10内には、図2および図3に示すように、外装ケース10の内周面に沿って文字板受けリング17が配置され、文字板受けリング17の上面側には保持リング18が配置されている。文字板受けリング17および保持リング18の内側には、機械式ムーブメント20が配置されている。
機械式ムーブメント20は、文字板受けリング17および保持リング18間に保持される地板21と、駆動源となるゼンマイ22と、ゼンマイ22を巻き上げる回転錘23とを備える。また、機械式ムーブメント20は、時針3が取り付けられる時針軸24と、分針4が取り付けられる分針軸25と、パワーリザーブ針6が取り付けられる第1の指針軸26と、小秒針5が取り付けられる第2の指針軸27とを備える。
時針軸24は筒車であり、この筒車の中心軸部分に分針軸25が挿通されて、時針軸24および分針軸25は同軸に配置されている。時針軸24および分針軸25は、機械式ムーブメント20の平面中心位置つまり文字板2の平面中心位置に配置されている。
第1の指針軸26は、時針軸24に対して12時方向に配置され、第2の指針軸27は、時針軸24に対して6時方向に配置されている。
【0010】
機械式ムーブメント20は、ゼンマイ22の駆動力を時針軸24、分針軸25、第2の指針軸27に伝達する表示輪列と、ゼンマイ22の巻上げおよび巻戻しに連動して第1の指針軸26を駆動するパワーリザーブ輪列と、表示輪列を調速する調速脱進機構とを備える。表示輪列およびパワーリザーブ輪列は、機械式ムーブメント20に用いられる一般的なものであるため、図示および説明を省略する。
調速脱進機構は、図1、図3および図4に示すように、ガンギ車31、アンクル32、テンプ33、テンプ軸受34などを備えて表示輪列を調速する一般的な調速脱進機構である。
テンプ33は、テン輪331、テン真、ヒゲゼンマイなどを備えて構成されている。テンプ軸受34は、図4に示すように、一般的な耐震軸受であり、枠体341と、枠体341内に配置され、テン真の端部のほぞを回転自在に支持する穴石と、枠体341内において、ほぞの端部に対向して配置された受石342と、受石342を押さえる押さえバネ343とを備えている。なお、穴石や受石はルビーなどで構成される。
テンプ軸受34は、テン真の上端および下端の両端にそれぞれ設けられている。上端側のテンプ軸受34は、地板21の3本のアームが接続される部分に固定されている。下端側のテンプ軸受34は、図示略のテンプ受け体に固定されている。なお、テンプ軸受34は、時針軸24に対して9時方向に配置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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