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公開番号2024065374
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022174209
出願日2022-10-31
発明の名称広角レンズ
出願人ニデックインスツルメンツ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 13/04 20060101AFI20240508BHJP(光学)
要約【課題】可視光線の焦点位置に対する近赤外線の焦点位置のズレを抑制した広角レンズを提供すること。
【解決手段】広角レンズ100は、物体側から像側に向かって順に、前群110、絞り80、および後群120を備える。前群110は、最も物体側に配置された第1レンズ10(樹脂製レンズ)を備える。後群120は、最も物体側に配置された第4レンズ40(ガラス製レンズ)を備える。第1レンズ10の部分分散比をL1θCsとし、第4レンズ40の部分分散比をL4θCsとし、第1レンズ10のC線のアッベ数をvC1とし、第4レンズ40のC線のアッベ数をvC4とすると、以下の条件式
|(L1θCs-L4θCs)/(vC1-vC4)| ≦0.0030 (1)
を満たす。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
物体側から像側に向かって順に、前群、絞り、および後群を備え、
前記前群は、最も物体側に配置された樹脂製レンズを備え、
前記後群は、最も物体側に配置されたガラス製レンズを備え、
前記樹脂製レンズの部分分散比をL1θCsとし、前記ガラス製レンズの部分分散比をL4θCsとし、前記樹脂製レンズのC線のアッベ数をvC1とし、前記ガラス製レンズのC線のアッベ数をvC4とすると、以下の条件式
|(L1θCs-L4θCs)/(vC1-vC4)| ≦0.0030 (1)
を満たすことを特徴とする広角レンズ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記樹脂製レンズのd線のアッベ数をvd1とし、前記ガラス製レンズの屈折率をNd4とすると、以下の条件式
55.000< vd1 <65.000 (2)
1.7000< Nd4 <2.100 (3)
を満たすことを特徴とする請求項1に記載の広角レンズ。
【請求項3】
前記ガラス製レンズの屈折率をNd4とすると、以下の条件式
1.8500< Nd4 <2.000 (3a)
を満たすことを特徴とする請求項2に記載の広角レンズ。
【請求項4】
前記前群は、最も物体側から像側に向かって順に、前記樹脂製レンズである第1レンズ、第2レンズおよび第3レンズからなり、
前記後群は、最も物体側から像側に向かって順に、前記ガラス製レンズである第4レンズ、第5レンズおよび第6レンズからなり、
前記第1レンズは、負のパワーを有し、像側のレンズ面に凹形状を備え、
前記第2レンズは、負のパワーを有し、像側のレンズ面に凹形状を備え、
前記第3レンズは、正のパワーを有し、
前記第4レンズは、正のパワーを有し、
前記第5レンズは、負のパワーを有し、物体側のレンズ面に凸形状を備え、像側のレンズ面に凹形状を備え、
前記第6レンズは、正のパワーを有し、物体側のレンズ面および像側のレンズ面に凸形状を備えていることを特徴とする請求項1に記載の広角レンズ。
【請求項5】
レンズ系全体の焦点距離をf0とし、前記第5レンズおよび前記第6レンズの合成焦点距離をf56とすると、以下の条件式
2.000< f56/f0 <5.500 (4)
を満たすことを特徴とする請求項4に記載の広角レンズ。
【請求項6】
レンズ系全体の焦点距離をf0とし、前記第1レンズ、前記第2レンズおよび前記第3レンズの合成焦点距離をf123とすると、以下の条件式
-15.000< f123/f0 <-6.000 (5)
を満たすことを特徴とする請求項4に記載の広角レンズ。
【請求項7】
レンズ系全体の焦点距離をf0とし、前記第3レンズの物体側のレンズ面の曲率半径をR31とすると、以下の条件式
-6.000< R31/f0 <-3.000 (6)
を満たすことを特徴とする請求項4に記載の広角レンズ。
【請求項8】
レンズ系全体の焦点距離をf0とし、レンズ系全体の全長をd0とすると、以下の条件式
11.000< d0/f0 <16.000 (7)
を満たすことを特徴とする請求項4に記載の広角レンズ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、各種撮像系に用いられる広角レンズに関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
広角レンズにおいて、高解像度を得るために5群6枚のレンズ構成が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の広角レンズでは、物体側から像側に向けて、前群、絞り、および後群が順に配置されている。前群には、最も物体側から像側に向けて、3枚のレンズが配置されている。後群には、最も物体側から像側に向けて、1枚のレンズと1枚の接合レンズが配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-168491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の広角レンズは、自動車などのセンサ装置に用いられている。このセンサ装置では、広角レンズの像側の結像面に撮像素子が配置されている。撮像素子は、可視光線の画像とは別に、近赤外線の画像を撮像する場合がある。ここで、特許文献1に記載の広角レンズでは、可視光線の焦点位置に対して、近赤外線の焦点位置がズレるため、近赤外線の画像を撮像する場合、センサ装置は、鮮明な近赤外線の画像を得ることができないという問題がある。
【0005】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、可視光線の焦点位置に対する近赤外線の焦点位置のズレを抑制した広角レンズを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の広角レンズは、物体側から像側に向かって順に、前群、絞り、および後群を備え、前記前群は、最も物体側に配置された樹脂製レンズを備え、前記後群は、最も物体側に配置されたガラス製レンズを備え、前記樹脂製レンズの部分分散比をL1θCsとし、前記ガラス製レンズの部分分散比をL4θCsとし、前記樹脂製レンズのC線のアッベ数をvC1とし、前記ガラス製レンズのC線のアッベ数をvC4とすると、以下の条件式
|(L1θCs-L4θCs)/(vC1-vC4)| ≦0.0030 (1)
を満たすことを特徴とする。
【0007】
本発明では、条件式を満たすので、可視光線の焦点位置に対する近赤外線の焦点位置のズレを抑制することができる。条件式(1)の値が上限値を超える場合には、可視光線の焦点位置に対する近赤外線の焦点位置のズレを抑制することが困難となる。
【0008】
本発明において、前記樹脂製レンズのd線のアッベ数をv1とし、前記ガラス製レンズの屈折率をNd4とすると、以下の条件式
55.000< vd1 <65.000 (2)
1.7000< Nd4 <2.100 (3)
を満たすことが好ましい。本発明では、条件式(2)を満たすので、可視光線および近赤外線の焦点距離のズレを抑制することができる。条件式(2)の値が下限値を超える場合には、可視光線および近赤外線の焦点距離のズレを抑制することができない。条件式(2
)の値が上限値を超える場合には、可視光線および近赤外線の焦点距離のズレを抑制することができるが、樹脂製レンズの屈折率が小さくなるので、レンズ系全体の全長が大きくなりやすい。ここで樹脂製レンズのd線のアッベ数が条件式(2)を満たす場合には、樹脂製レンズの屈折率が小さくなるので、樹脂製レンズのパワーが小さくなり、レンズ系全体の全長が大きくなりやすい。このため、本発明では、条件式(3)を満たすことにより、ガラス製レンズのパワーを適正にすることができるので、樹脂製レンズのパワーを補うことができる。これにより、レンズ系全体の全長が大きくなることを抑制できる。
【0009】
本発明において、前記ガラス製レンズの屈折率をNd4とすると、以下の条件式
1.8500< Nd4 <2.000 (3a)
を満たすことが好ましい。
【0010】
本発明において、前記前群は、最も物体側から像側に向かって順に、前記樹脂製レンズである第1レンズ、第2レンズおよび第3レンズからなり、前記後群は、最も物体側から像側に向かって順に、前記ガラス製レンズである第4レンズ、第5レンズおよび第6レンズからなり、前記第1レンズは、負のパワーを有し、像側のレンズ面に凹形状を備え、前記第2レンズは、負のパワーを有し、像側のレンズ面に凹形状を備え、前記第3レンズは、正のパワーを有し、前記第4レンズは、正のパワーを有し、前記第5レンズは、負のパワーを有し、物体側のレンズ面に凸形状を備え、像側のレンズ面に凹形状を備え、前記第6レンズは、正のパワーを有し、物体側のレンズ面および像側のレンズ面に凸形状を備えていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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