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公開番号2024059362
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2022166996
出願日2022-10-18
発明の名称渋滞種類情報提供システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類G08G 1/00 20060101AFI20240423BHJP(信号)
要約【課題】 道路を走行中の個々の車両からの情報を情報センターにて集計して渋滞情報を提供するシステムに於いて、個々の車両から情報センターへ情報通信負荷ができるだけ小さく抑えつつ、詳細な渋滞の状況を検出し、その情報を提供する。
【解決手段】 道路の渋滞情報を提供するシステムは、個々の車両10~14に搭載された情報送信手段20~24と、個々の車両の情報送信手段から送信された情報を受信して収集する情報センターとを含み、個々の車両の情報送信手段が、各車両の車速が所定速度以下であるときに、車速が、複数の予め設定された速度域のいずれに入っているかを識別し、車速の識別された速度域の情報と、走行位置と時刻の情報と、各車両の識別情報を情報センターへ送信するよう構成され、情報センターが、個々の車両から送信された情報に基づいて道路区間毎に渋滞の有無と渋滞の種類とを判定し、その渋滞情報を任意の提供先に提供する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
道路の渋滞情報を提供するシステムであって、
個々の車両に搭載された情報送信手段と、前記個々の車両の情報送信手段から送信された情報を受信して収集する情報センターとを含み、
前記個々の車両の情報送信手段が、各車両の車速が所定速度以下であるときに、前記車速が、複数の予め設定された速度域のいずれに入っているかを識別し、前記車速の識別された速度域の情報と、前記車速が前記識別された速度域にあるときの走行位置と時刻の情報と、前記各車両の識別情報を前記情報センターへ送信するよう構成され、
前記情報センターが、前記個々の車両から送信された情報に基づいて道路区間毎に渋滞の有無と渋滞の種類とを判定する渋滞判定手段を含み、前記渋滞判定手段にて判定された渋滞の有無と渋滞の種類を含む渋滞情報を任意の提供先に提供するよう構成されているシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、道路の交通情報を提供するシステムに係り、より詳細には、道路の渋滞情報を、道路を走行中の車両から収集した情報に基づいて構成するシステムに係る。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
現在の道路の渋滞情報は、道路上に設置されたトラフィックカウンタによる計測や交通管理隊による巡回目視などに基づいて構成され提供されているところ、車両と外部機関との間の通信技術の発展により、道路を走行中の個々の車両から情報を収集して渋滞情報を構成するシステムも提案されている。例えば、特許文献1に於いては、道路を走行中の車両に於いて一定距離毎又は一定時間毎に車速を検出し、検出された車速に応じて渋滞の程度を表す渋滞度に対応づけ、更に時々刻々の渋滞度を適宜集約して、道路の区間毎の渋滞度を決定し、これにより、信号待ち等の渋滞以外の要因による速度低下が除去された交通情報を生成する構成が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-20948
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在、道路を走行中の車両の運転者が知り得る渋滞情報は、道路交通情報や道路上の電光掲示板表示などであり、そこで提示される如き「この先渋滞○○km」といった区間情報からは、詳細な渋滞の状況、例えば、完全に停車、ノロノロ走行、徐行走行、低速走行、車線別の差異などについての情報は得られず、どのような渋滞がいつまで続くかは、車両の運転者には分からない。これにより、経路選択の最適化、到着時刻の予想、渋滞時の行動選択(例えば、高速道路を使わない(降りる)、SA/PAで休憩する、運転中に食事をする、運転を交代する、エンジンを切る、アイドリングストップする、運転支援装置(前車追従機能など)を使う、など)の最適化が困難となり、これに伴い、二次的なトラブルも生じ得る。この点に関し、現状の、道路上に設置されたトラフィックカウンタ、交通管理隊による巡回目視などによる検知方法では、上記の詳細な渋滞状況を識別することは困難であり、それを実行しようとすれば、トラフィックカウンタ設置費用や、カメラ画質の向上のためのコスト、人的コスト、データ処理費用などが増大することとなる。
【0005】
一方、道路を走行中の個々の車両と外部機関との間の通信技術を用いて、個々の車両から走行状態の情報を任意の施設(情報センター)にて収集して、それらの情報を道路区間毎に集計し、道路毎の混み具合の状況を検出する手法によれば、トラフィックカウンタの設置や巡回目視用施設は不要であり、また、道路毎にそこを走行している車両の進み具合を検出することで、渋滞が発生したときには、上記の如き詳細な渋滞の状況を比較的容易に検出可能である。その場合、個々の車両から情報センターへ送信される情報通信の負荷はできるだけ小さいことが好ましい。
【0006】
かくして、本発明の主な課題は、道路を走行中の個々の車両からの情報を情報センターにて集計して、上記の如き詳細な渋滞の状況を検出し、その詳細な渋滞情報を提供するシステムであって、個々の車両から情報センターへ情報通信負荷ができるだけ小さくできるシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、上記の課題は、道路の渋滞情報を提供するシステムであって、
個々の車両に搭載された情報送信手段と、前記個々の車両の情報送信手段から送信された情報を受信して収集する情報センターとを含み、
前記個々の車両の情報送信手段が、各車両の車速が所定速度以下であるときに、前記車速が、複数の予め設定された速度域のいずれに入っているかを識別し、前記車速の識別された速度域の情報と、前記車速が前記識別された速度域にあるときの走行位置と時刻の情報と、前記各車両の識別情報を前記情報センターへ送信するよう構成され、
前記情報センターが、前記個々の車両から送信された情報に基づいて道路区間毎に渋滞の有無と渋滞の種類とを判定する渋滞判定手段を含み、前記渋滞判定手段にて判定された渋滞の有無と渋滞の種類を含む渋滞情報を任意の提供先に提供するよう構成されているシステム
によって達成される。
【0008】
上記から理解される如く、本発明のシステムは、個々の車両に搭載される情報送信手段と、個々の車両から送信された情報を受信して収集する情報センターとから構成され、基本的には、情報センターが、収集した各車両からの情報に基づいて、各道路区間の渋滞情報を、任意の提供先、例えば、道路交通情報表示施設、インターネットなどの通信ネットワークの交通情報提供サイト、車両が受信可能な交通情報を提供する放送機関又は施設に提供するよう構成される。
【0009】
かかる構成に於いて、特に、本発明の場合、まず、個々の車両の情報送信手段では、各車両の車速が所定速度以下であるときに、車速が、複数の予め設定された速度域にいずれに入っているかを識別され、その車速の識別された速度域の情報と、車速が識別された速度域にあるときの走行位置と時刻の情報とが、情報センターへ送信される。ここで、所定速度は、道路が渋滞している場合には、車速がその所定速度以下となる速度(例えば、40km/hなど)に設定される。また、複数の予め設定された速度域は、道路が渋滞している場合に、その渋滞の程度、即ち、完全に停車、ノロノロ走行、徐行走行、低速走行などの各々の場合に想定される速度域であり、例えば、完全に停車に対応する速度域として、0km/h、ノロノロ走行に対応する速度域として、0~3km/h、徐行走行に対応する速度域として、3~20km/h、低速走行に対応する速度域として、20~40km/hが、それぞれ、設定されてよい(ここで提示されているそれぞれの速度域の範囲は、例示であって、実際の速度域の範囲は、これらに限定されず、任意に設定される。)。なお、車速の速度域の識別に於いては、各車両に於いて、車速がその所定速度以下となったときに、任意に設定されてよい所定のサンプリング間隔(例えば、500m秒)にて車速値がサンプリングされ、任意に設定されてよい所定の通信間隔(例えば、5秒)にてサンプリングされた車速値の平均値が算出され、かかる平均値が、いずれの速度域に属するかが識別されてよい。かかる構成によれば、各車両から情報センターへの送信は、車速がその所定速度以下となる場合だけであり、情報センターへの送信される情報は、車速の速度域、走行位置、時刻及び車両の識別情報となり、通信負荷(通信頻度、通信情報量)を低く抑えることが可能となる。
【0010】
一方、情報センターには、個々の車両から送信されてきた上記の情報に基づいて、任意の態様にて情報を集計して、道路区間毎に渋滞の有無と渋滞の種類とを判定する手段が設けられる。ここで、道路区間は、道路に於いて任意に設定されて区間であってよい。例えば、一つ又はいくつかの交差点又は信号の間の道路が一つの道路区間と設定されてよい。また、本発明の場合には、道路区間毎に単に渋滞しているか否かの判定だけでなく、各車両の速度域を参照することで、渋滞の種類、即ち、上記の如き、完全に停車、ノロノロ走行、徐行走行、低速走行などの渋滞の程度も判定される。具体的には、例えば、任意に設定されてよい所定の時間間隔に於いて、一つの道路区間に複数台の車両が存在しているとき(複数の車両から速度域情報が到来しているとき)、その複数台の車両の属する速度域を参照して、車両台数の最も多い速度域に対応する渋滞の程度が、その道路区間の渋滞種類として判定されてよい。この場合、所定の時間間隔に於いて、一つの道路区間に車両が一台しか存在していないとき、或いは、一つの道路区間の長さに対して、車両の台数が少ないときには、渋滞が発生してないと判定され、渋滞情報が提供されなくてよい。かかる構成によれば、道路上に渋滞の有無、種類を判別するためのトラフィクカウンタなどの設備を設けることなく、詳細な渋滞の状況を検出し、その詳細な渋滞情報を提供することが可能となる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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