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公開番号2024069938
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-22
出願番号2022180240
出願日2022-11-10
発明の名称モータ
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人快友国際特許事務所
主分類H02K 9/19 20060101AFI20240515BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】モータのコイルエンドを適切に冷却する。
【解決手段】モータは、ロータを備える。モータは、ステータコア及びコイルを有するステータを備える。モータは、ロータ及びステータを収容するハウジングを備える。モータは、ステータコアの軸方向の第1端面とハウジングの内壁面との間をシールしている第1環状部材を備える。第1環状部材は、ステータコアの第1端面から突出するコイルの第1コイルエンドに向けて冷媒を噴射する複数の第1孔を備えている。複数の第1孔の少なくとも一つは、少なくとも一つのメッシュフィルタで覆われている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
ロータと、
ステータコア及びコイルを有するステータと、
前記ロータ及び前記ステータを収容するハウジングと、
前記ステータコアの軸方向の第１端面と前記ハウジングの内壁面との間をシールしている第１環状部材と、
を備え、
前記第１環状部材は、前記ステータコアの前記第１端面から突出する前記コイルの第１コイルエンドに向けて冷媒を噴射する複数の第１孔を備えており、
前記複数の第１孔の少なくとも一つは、少なくとも一つのメッシュフィルタで覆われている、
モータ。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記少なくとも一つのメッシュフィルタは、各々が前記複数の第１孔の対応する一つを覆う、複数のメッシュフィルタを含む、請求項１に記載のモータ。
【請求項３】
前記第１環状部材は、前記ハウジングの内壁面と対向している外周面を備えており、
前記メッシュフィルタは、前記第１孔を覆う第１領域と、前記第１領域に隣接するとともに前記第１環状部材の前記外周面に接触する第２領域と、を有する、請求項２に記載のモータ。
【請求項４】
前記第１環状部材は樹脂を含んでおり、
前記メッシュフィルタの前記第２領域は、前記第１環状部材の外周面に溶着されている溶着部を備えている、請求項３に記載のモータ。
【請求項５】
前記第１環状部材は、前記ステータコアの前記軸を中心とした円筒形状を有するとともに、前記ハウジングの内壁面と対向する外周面を備えており、
前記少なくとも一つのメッシュフィルタは、前記第１環状部材の前記外周面に沿って延びており、前記複数の前記第１孔を覆う環状メッシュフィルタを含む、請求項１に記載のモータ。
【請求項６】
前記環状メッシュフィルタは、金属で構成されているとともに、前記環状メッシュフィルタの径方向に伸縮可能に構成されている、請求項５に記載のモータ。
【請求項７】
前記第１環状部材は樹脂を含んでおり、
前記環状メッシュフィルタは、前記第１環状部材の前記外周面に溶着されている溶着部を備えている、請求項５に記載のモータ。
【請求項８】
前記コイルは、外面に絶縁被膜が施されているコイル線を備えており、
前記メッシュフィルタに形成された細孔の平均径は、前記絶縁被膜の平均厚さよりも小さい、請求項１に記載のモータ。
【請求項９】
前記コイルは、外面に絶縁被膜が施されている複数のセグメントコイルを備えており、
前記第１コイルエンドでは、前記複数のセグメントコイルの各々の端部が、前記絶縁被膜から露出しており、
前記メッシュフィルタに形成された細孔の平均径は、前記複数のセグメントコイルの前記端部間の最小距離よりも小さい、請求項１に記載のモータ。
【請求項１０】
前記少なくとも一つのメッシュフィルタは、細孔の平均径が第１の平均細孔径である第１メッシュフィルタと、細孔の平均径が第２の平均細孔径である第２メッシュフィルタと、を含んでおり、
前記第１の平均細孔径が前記第２の平均細孔径よりも大きい、請求項１に記載のモータ。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本明細書に開示の技術は、モータに関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【０００２】
特許文献１に示すモータでは、ハウジング内部にステータが収納されている。ステータコアの軸方向端面とハウジングの内面とをシールしている環状の部材に、複数の噴射孔が配置されている。複数の噴射孔の各々からコイルエンドに向かって、冷媒を噴射することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
米国特許第１１１２５３１５号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
冷媒に混入している異物が、噴射孔からコイルエンドに向けて噴射されてしまう場合がある。コイルエンドにおいて、当該異物に起因して、短絡などの絶縁不良が発生するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
モータは、ロータを備える。モータは、ステータコア及びコイルを有するステータを備える。モータは、ロータ及びステータを収容するハウジングを備える。モータは、ステータコアの軸方向の第１端面とハウジングの内壁面との間をシールしている第１環状部材を備える。第１環状部材は、ステータコアの第１端面から突出するコイルの第１コイルエンドに向けて冷媒を噴射する複数の第１孔を備えている。複数の第１孔の少なくとも一つは、少なくとも一つのメッシュフィルタで覆われている。
【０００６】
冷媒は様々であってよく、例えば冷却油でもよい。また冷媒は、水などの液体であってもよいし、気体等を含む流体であってもよい。上記の構成によると、メッシュフィルタにより、冷媒に含まれている異物を捕捉することができる。異物がコイルエンドへ到達することを防止できる。よって、コイルエンドにおける異物起因の絶縁不良の発生を、抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
モータ１の概略断面図である。
ステータ２０等の側面図である。
図１のＩＩＩ－ＩＩＩ線における概略断面図である。
図２のＩＶ－ＩＶ線における部分拡大断面図である。
図１の中心面ＣＰを通るＶ－Ｖ線における概略断面図である。
メッシュフィルタ２３の上面図である。
モータ１の側面図である。
モータ１の概略断面図である。
モータ１の概略断面図である。
メッシュフィルタ２３ａの上面図である。
メッシュフィルタ２３ｅの上面図である。
モータ１の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
少なくとも一つのメッシュフィルタは、各々が複数の第１孔の対応する一つを覆う、複数のメッシュフィルタを含んでいてもよい。上記構成によれば、複数の第１孔の各々を、個別のメッシュフィルタで覆うことができる。異物を適切に捕捉することが可能となる。
【０００９】
第１環状部材は、ハウジングの内壁面と対向している外周面を備えていてもよい。メッシュフィルタは、第１孔を覆う第１領域と、第１領域に隣接するとともに第１環状部材の外周面に接触する第２領域と、を有していてもよい。上記構成によれば、第１領域によって異物を捕捉することができるとともに、第２領域によってメッシュフィルタを第１環状部材に固定することができる。
【００１０】
第１環状部材は樹脂を含んでいてもよい。メッシュフィルタの第２領域は、第１環状部材の外周面に溶着されている溶着部を備えていてもよい。上記構成によれば、第２領域によってメッシュフィルタを第１環状部材に確実に固定することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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