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公開番号2024057286
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2022163920
出願日2022-10-12
発明の名称作業用ゴンドラ装置
出願人中日装業株式会社
代理人個人,個人
主分類E04G 5/04 20060101AFI20240417BHJP(建築物)
要約【課題】ベランダを有する高層マンションなどの高層建築物において、最上階から下層階まで仮設ガイドレールを一連に配置する大がかりな装置を設置することなく、簡易に組立ができ、外壁面への設置自由度が高く、かつ安価な作業用ゴンドラ装置を提供する。
【解決手段】作業用ゴンドラ5を昇降ワイヤ6に沿って昇降可能に備え、建物2の上下方向に配置されるガイドポール10を有し、該ガイドポール10に一の階のベランダ3の手摺部3aに取付ける上側掛着部11と、その前記の一の階より下方に位置する他のベランダ3の手摺部3aに取付ける下側掛着部12と、前記一の階のベランダ3の底部に下方から係止する係止部13とを設け、前記上側掛着部11と前記下側上側掛着部12と前記係止部13により、前記ガイドポール10をベランダ3の外壁面4に着脱可能に取付け、このガイドポール10に、前記作業用ゴンドラ5に連結される引掛部25を装着する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
施工する建物におけるベランダの外壁面において、作業用ゴンドラを昇降ワイヤに沿って昇降可能に備え、
前記建物の上下方向に配置されるガイドポールを有し、該ガイドポールに一の階のベランダの手摺部に取付ける上側掛着部と、その前記の一の階より下方に位置する他のベランダの手摺部に取付ける下側掛着部と、前記一の階のベランダの底部に下方から係止する係止部とを設け、
前記上側掛着部と前記下側上側掛着部と前記係止部により、前記ガイドポールをベランダの外壁面に着脱可能に取付け、
このガイドポールに、前記作業用ゴンドラに連結される引掛部を装着したことを特徴とする作業用ゴンドラ装置。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
ベランダの外壁面にガイドポールを取付けた状態において、前記上側掛着部と前記下側掛着部は、夫々ガイドポールの下側と外側への移動は抑制するが、上側への移動を抑制せず、
前記係止部は、ガイドポールの上側への移動を抑制するが、下側への移動を抑制しないことを特徴とする請求項1記載の作業用ゴンドラ装置。
【請求項3】
前記係止部は、折り畳み可能なフラップ片を有し、
該フラップ片を起立した状態でベランダの底部の下方から係止することで、該ガイドポールをベランダの外壁面に固定し、
前記フラップ片を折り畳むことで、前記ガイドポールをベランダから取外せるようにしたことを特徴とする請求項1記載の作業用ゴンドラ装置。
【請求項4】
前記ガイドポールをベランダの外壁面において左右方向に一対配置し、左右の係止部間に張設手段を設け、前記作業用ゴンドラと前記張設手段との間に、施工時における作業用ゴンドラからの外部への塗料等の飛散を抑制する飛散抑制手段を設けたこと特徴とする請求項1又は3記載の作業用ゴンドラ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は作業用ゴンドラ装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ベランダを有する高層マンション等の建物の外壁面の補修、洗浄、塗装等の外壁工事における補修作業は、建物の上方から支持ワイヤで吊り下げられた作業用ゴンドラを昇降可能に設け、その作業用ゴンドラに搭乗した作業者によって行われている。
【0003】
このような作業用ゴンドラは、屋上から支持ワイヤで吊り支持されているため、作業用ゴンドラが壁面から揺れ離れたり、風圧によって揺れたりすることから作業性が悪くなるほか、この離れた外壁面と作業用ゴンドラとの隙間から作業時に使用する塗料等が下方に飛散する問題もある。
【0004】
そこで、前記のような作業用ゴンドラの揺れを防止する方法として、ベランダの外壁面に仮設ガイドレールを取付金具により固定し、この仮設ガイドレールに対しガイドローラを備えた作業用ゴンドラを仮設ガイドレールに備えることにより、作業用ゴンドラの揺れを防止しつつ、作業用ゴンドラを外壁面に沿って昇降可能に設ける方法が知られている(特許文献1参照)。
【0005】
また、近年は、超高層のマンションなどの高層建築物も建設され、これらの超高層の建物の外壁面に対しても、メンテナンスを施す必要があることから、この仮設ガイドレールを超高層のマンションの最上階から下層階まで仮設して補修作業を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016‐160013
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記仮設ガイドレールは長尺なレールをベランダの外壁面に設置する大がかりな装置であり、これを、とりわけ超高層マンションなどの高層建築物において最上階から下層階まで仮設ガイドレールを一連に配置するには大量のレール部材が必要となるとともに、この大がかりな装置をマンションの上層階において取扱うことは困難であった。
【0008】
そこで本発明は、前記の問題点を解決する作業用ゴンドラ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、施工する建物におけるベランダの外壁面において、作業用ゴンドラを昇降ワイヤに沿って昇降可能に備え、前記建物の上下方向に配置されるガイドポールを有し、該ガイドポールに一の階のベランダの手摺部に取付ける上側掛着部と、その前記の一の階より下方に位置する他のベランダの手摺部に取付ける下側掛着部と、前記一の階のベランダの底部に下方から係止する係止部とを設け、前記上側掛着部と前記下側上側掛着部と前記係止部により、前記ガイドポールをベランダの外壁面に着脱可能に取付け、このガイドポールに、前記作業用ゴンドラに連結される引掛部を装着したことを特徴とするものである。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、ベランダの外壁面にガイドポールを取付けた状態において、前記上側掛着部と前記下側掛着部は、夫々ガイドポールの下側と外側への移動は抑制するが、上側への移動を抑制せず、前記係止部は、ガイドポールの上側への移動を抑制するが、下側への移動を抑制しないことを特徴とするものである。
(【0011】以降は省略されています)

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