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公開番号2024050619
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2024003376,2020571412
出願日2024-01-12,2019-06-18
発明の名称潤滑油組成物
出願人シェブロン・オロナイト・カンパニー・エルエルシー
代理人弁理士法人浅村特許事務所
主分類C10M 169/04 20060101AFI20240403BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】煤の分散性にも効果的であると同時に、フルオロカーボンエラストマーシールの適合性を有利に改善する潤滑油組成物を提供する。
【解決手段】(a)主要量の、100℃で約2~約50mm2/秒の範囲の動粘度を有する潤滑粘度の油;(b)ヒドロカルビルスクシンイミド分散剤;(c)ホウ素化ヒドロカルビルスクシンイミド分散剤;及び(d)有機カーボネート、エポキシド、ラクトン、ヒドロキシ脂肪族カルボン酸、及びそれらの組合せからなる群から選択される後処理剤で後処理されたヒドロカルビルスクシンイミドを含む潤滑油組成物とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(a)主要量の、100℃で約2~約50mm

/秒の範囲の動粘度を有する潤滑粘度の油;
(b)ヒドロカルビルスクシンイミド分散剤;
(c)ホウ素化ヒドロカルビルスクシンイミド分散剤;及び
(d)有機カーボネート、エポキシド、ラクトン、ヒドロキシ脂肪族カルボン酸、及びそれらの組合せからなる群から選択される後処理剤で後処理されたヒドロカルビルスクシンイミド
を含む潤滑油組成物。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記主要量の潤滑粘度の油が、前記潤滑油組成物の総重量に基づき、50重量%を超えている、請求項1に記載の潤滑油組成物。
【請求項3】
前記ヒドロカルビルスクシンイミド分散剤のヒドロカルビル基が、約12~約350個の炭素原子を含む、請求項1に記載の潤滑油組成物。
【請求項4】
前記ヒドロカルビルスクシンイミド分散剤が、ポリアルケニルスクシンイミドである、請求項1に記載の潤滑油組成物。
【請求項5】
前記ポリアルケニルスクシンイミドが、ポリイソブテニルビススクシンイミドである、請求項4に記載の潤滑油組成物。
【請求項6】
前記ポリイソブテニルビススクシンイミドが、約700~約2500の数平均分子量を有するポリイソブチレン基から誘導される、請求項1に記載の潤滑油組成物。
【請求項7】
前記ホウ素化ヒドロカルビルスクシンイミド分散剤が、ホウ素化ポリアルケニルスクシンイミドである、請求項1に記載の潤滑油組成物。
【請求項8】
前記ホウ素化ポリアルケニルスクシンイミドが、ホウ素化ポリイソブテニルビススクシンイミドである、請求項7に記載の潤滑油組成物。
【請求項9】
前記ホウ素化ポリイソブテニルビススクシンイミドが、約700~約2500の数平均分子量を有するポリイソブチレン基から誘導される、請求項1に記載の潤滑油組成物。
【請求項10】
前記ヒドロカルビルスクシンイミド(d)が有機カーボネートで後処理されている、請求項1に記載の潤滑油組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
開示された技術は、内燃機関、特に圧縮点火機関用の潤滑剤に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
内燃機関及びトランスミッションの潤滑に使用される潤滑油組成物は、主要量の潤滑粘度の基油、又はそのような油の混合物、並びに油の性能特性を改善するための1つ以上の潤滑油添加剤を含む。例えば、潤滑油添加剤は、洗浄力を改善し、エンジンの摩耗を低減し、熱と酸化に対する安定性を提供し、油消費量を低減し、腐食を抑制し、分散剤としての役割を果たし、摩擦損失を低減するために使用される。いくつかの添加剤は、例えば、分散剤-粘度調整剤などの複数の利点を提供する。
【0003】
添加剤の中には、その名前が示すように、エンジンの清浄度を提供し、例えば、カーボネート残留物、カルボキシレート残留物、カルボニル残留物、煤などを懸濁状態に保つために使用される分散剤がある。今日最も広く使用されている分散剤は、アルファ位置がポリイソブチレンタイプのアルキル鎖で置換された無水コハク酸(PIBSA)とポリアルキレンアミンとの反応生成物であり、場合によってはホウ素誘導体、炭酸エチレン又は専門文献で知られている他の後処理試薬で後処理されていてもよい。
【0004】
使用されるポリアミンの中で、ジエチレントリアミン(DETA)、トリエチレンテトラミン(TETA)、テトラエチレンペンタミン(TEPA)、ペンタエチレンヘキサミン(PEHA)及びより重いポリアルキレンアミン(HPA)などのポリアルキレンアミンが好ましい。
【0005】
これらのポリアルキレンアミンは、ポリイソブチレンタイプのアルキル基で置換された無水コハク酸(PIBSA)と反応して、これら2つの試薬のモル比に応じて、モノスクシンイミド、ビススクシンイミド、又はモノスクシンイミドとビススクシンイミドの混合物を生成する。
【0006】
前述の反応生成物は、必要に応じて後処理されていてもよく、一般に、試料1グラムあたりのKOHのmgとして表される、全塩基価又はTBNで測定された、5~50程度の非ゼロ塩基性窒素含有量を有しているため、使用中のエンジンの金属部品を、潤滑油又は燃料の酸化に起因する酸性成分による腐食から保護すると同時に、前記酸化生成物を潤滑油に分散させた状態に保ち、それらの凝集及び金属部品への堆積を防止することが可能である。
【0007】
モノスクシンイミド又はビススクシンイミドタイプの分散剤は、それらの相対的な塩基性窒素含有量が高い場合、すなわち、ポリアミンの窒素原子の数がポリイソブテニル基によって置換された無水コハク酸基の数よりも多い限り、さらに効果的である。
【0008】
しかしながら、これらの分散剤の塩基性窒素含有量が高いほど、塩基性窒素がフルオロカーボンエラストマータイプのシールの酸性水素原子と反応する傾向があるため、最新のエンジンで使用されるフルオロカーボンエラストマーシールの攻撃を受けやすくなり、この攻撃が、エラストマー表面の亀裂の形成及びこのタイプの材料に求められる他の物理的特性の喪失をもたらす。
【0009】
したがって、改善されたフルオロカーボンエラストマーシールの適合性を呈しながら、煤の分散に有効な分散剤を含む潤滑油組成物を開発することが望ましいことになる。
【発明の概要】
【0010】
一具体例としての実施形態によれば、
(【0011】以降は省略されています)

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