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公開番号2024049615
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022155949
出願日2022-09-29
発明の名称平型導体用電気コネクタ
出願人ヒロセ電機株式会社
代理人個人
主分類H01R 12/88 20110101AFI20240403BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】前方からの不用意な外力が可動部材に作用しても端子の破損を回避できる平型導体用電気コネクタを提供する。
【解決手段】補強金具50は、ハウジング10の前端側で保持される被保持部51と、被保持部51から前方へ延びハウジング10外に延出する延出部52と、延出部52から下方へ延びる53規制部と、該規制部53よりも下方に位置し回路基板に固定される固定部54とを有しており、可動部材60の本体部61は、端子配列方向で補強金具50に対応して位置する被規制部61Aを有し、被規制部61Aは、可動部材60が閉位置にあるとき、規制部53に対して前方から対向して当接可能に位置する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
帯状の平型導体が前後方向で挿抜可能に接続される平型導体用電気コネクタであって、
前記平型導体を挿入可能に後方へ向け開放された空間として受入部が形成されたハウジングと、
前記平型導体の幅方向を端子配列方向として配列され前記ハウジングに保持される複数の端子と、
端子配列方向で端子配列範囲の外側に配置され前記ハウジングに保持される補強金具と、
前記受入部への前記平型導体の挿入を許容する開位置と前記平型導体に対する前記端子の接圧を高める閉位置との間で回動を伴って移動可能な可動部材とを有する平型導体用電気コネクタにおいて、
前記ハウジングは、前記受入部よりも前方で前記可動部材の移動を許容しており、
前記可動部材は、端子配列方向に延びる本体部と、端子配列方向で前記端子に対応して位置し前記端子と協働するカム部とを有し、
前記複数の端子は、前後方向に沿って延びる上腕部および下腕部と、前記上腕部および前記下腕部の前後方向での中間部同士を連結する連結部とを有し、
前記上腕部は、前記可動部材が閉位置にあるとき、前記カム部からの力を受けて上方へ向けて弾性変位可能な受圧部を前端側に有しているとともに、前記受圧部の弾性変位に応じて下方へ向けて弾性変位して前記平型導体を上方から押圧して前記平型導体と前記端子との接圧を高めるための押圧部を後端側に有しており、
前記補強金具は、前記ハウジングの前端側で保持される被保持部と、前記被保持部から前方へ延び前記ハウジング外に延出する延出部と、前記延出部から下方へ延びる規制部と、該規制部よりも下方に位置し回路基板に固定される固定部とを有しており、
前記本体部は、端子配列方向で前記補強金具に対応して位置する被規制部を有し、
前記被規制部は、前記可動部材が閉位置にあるとき、前記規制部に対して前方から対向して当接可能に位置することを特徴とする平型導体用電気コネクタ。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記規制部および前記被規制部は、互いに対向する面が前後方向に対して直角な平坦面をなしていることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
【請求項3】
前記補強金具は、被保持部から後方へ延びる腕部を有し、
前記腕部は、上下方向で弾性変位して前記平型導体を上方から押圧可能となっていることする請求項1または請求項2に記載の平型導体用電気コネクタ。
【請求項4】
前記腕部は、前記平型導体の回路部に接触可能となっていることとする請求項3に記載の平型導体用電気コネクタ。
【請求項5】
前記ハウジングの前部は、端子配列方向で前記補強金具と対応する位置に、上方および前方に開放された凹部が形成されており、
前記可動部材は、端子配列方向で前記補強金具と対応する位置に、前記凹部内に収容される軸部を有しており、
前記軸部は、前記延出部の下方かつ前記規制部の後方に位置していることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、平型導体が挿抜可能に接続される平型導体用電気コネクタに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
この種の平型導体用電気コネクタとして、例えば、特許文献1のように、開位置と閉位置との間で移動可能な可動部材(押圧部材)を閉位置へ移動させることによって、複数の端子と平型導体とを接圧をもって接触させる形式のコネクタが知られている。この特許文献1のコネクタに設けられる複数の端子は、平型導体の幅方向を端子配列方向として配列されてハウジングに保持されている。各端子は、平型導体の挿抜方向(前後方向)に延びる下腕部および上腕部と、下腕部および上腕部の中間部同士を連結する連結部とを有している。上腕部は、連結部よりも前方(平型導体の挿入方向先方)に位置する押受腕部と、連結部よりも後方(平型導体の抜出方向先方)に位置する接触腕部を有している。
【0003】
可動部材は、端子配列方向に見て前後方向に延びた姿勢となる閉位置と、上下方向に起立した姿勢となる開位置との間で回動可能となっている。可動部材は、端子配列方向での端子に対応する位置に押受腕部を押圧するための押圧部を有している。具体的には、押圧部は、端子配列方向に対して直角な断面形状が略長円をなしており、押受腕部の直下に位置している。可動部材が閉位置に移動すると、押圧部は上下方向を長手方向とする姿勢となり、押受腕部を下方から押圧する。その結果、押圧腕部が上方へ弾性変位するとともに、接触腕部が下方へ弾性変位し、接触腕部の後端に設けられた接触部で平型導体に接圧をもって接触する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-143000号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、可動部材が閉位置にあるとき、可動部材の押圧部によって端子の押受腕部を下方からもち上げた状態が維持されている。このとき、押受腕部は、後方へ向かうにつれて下方へ傾斜するような傾斜姿勢となっている。仮に、閉位置にある可動部材に対して前方から不用意な外力が作用したとき、可動部材の押圧部が後方へ向けて移動することで、傾斜姿勢にある押受腕部をさらに押し上げることとなる。上記外力が大きい場合には、押圧腕部が過大に変位し、その結果、押圧腕部自体が変形し、ひいては端子の破損するおそれがある。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑み、前方からの不用意な外力が可動部材に作用しても端子の破損を回避できる平型導体用電気コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 本発明に係る平型導体用電気コネクタは、帯状の平型導体が前後方向で挿抜可能に接続される平型導体用電気コネクタであって、前記平型導体を挿入可能に後方へ向け開放された空間として受入部が形成されたハウジングと、前記平型導体の幅方向を端子配列方向として配列され前記ハウジングに保持される複数の端子と、端子配列方向で端子配列範囲の外側に配置され前記ハウジングに保持される補強金具と、前記受入部への前記平型導体の挿入を許容する開位置と前記平型導体に対する前記端子の接圧を高める閉位置との間で回動を伴って移動可能な可動部材とを有する。
【0008】
かかる平型導体用電気コネクタにおいて、本発明では、前記ハウジングは、前記受入部よりも前方で前記可動部材の移動を許容しており、前記可動部材は、端子配列方向に延びる本体部と、端子配列方向で前記端子に対応して位置し前記端子と協働するカム部とを有し、前記複数の端子は、前後方向に沿って延びる上腕部および下腕部と、前記上腕部および前記下腕部の前後方向での中間部同士を連結する連結部とを有し、前記上腕部は、前記可動部材が閉位置にあるとき、前記カム部からの力を受けて上方へ向けて弾性変位可能な受圧部を前端側に有しているとともに、前記受圧部の弾性変位に応じて下方へ向けて弾性変位して前記平型導体を上方から押圧して前記平型導体と前記端子との接圧を高めるための押圧部を後端側に有しており、前記補強金具は、前記ハウジングの前端側で保持される被保持部と、前記被保持部から前方へ延び前記ハウジング外に延出する延出部と、前記延出部から下方へ延びる規制部と、該規制部よりも下方に位置し回路基板に固定される固定部とを有しており、前記本体部は、端子配列方向で前記補強金具に対応して位置する被規制部を有し、前記被規制部は、前記可動部材が閉位置にあるとき、前記規制部に対して前方から対向して当接可能に位置することを特徴としている。
【0009】
本発明では、端子配列方向で端子配列範囲の外側に補強金具が設けられており、可動部材が閉位置にあるとき、可動部材の被規制部が補強金具の規制部に対して前方から対向して当接可能に位置するようになっている。仮に、閉位置にある可動部材に前方から不用意な外力が作用したとき、可動部材の被規制部が補強金具の規制部に前方から当接することにより、被規制部の後方へ向けた移動が規制される。したがって、可動部材のカム部が端子の受圧部を上方へ向けて過剰に変位させることがなく、その結果、端子の破損が防止される。
【0010】
(2) (1)の発明において、前記規制部および前記被規制部は、互いに対向する面が前後方向に対して直角な平坦面をなしていてもよい。このようにすることにより、閉位置にある可動部材が前方から不用意な外力を受けて後方へ移動したとき、規制部と被規制部とは、平型導体の抜出方向に対して直角な平坦面同士で接面することとなる。その結果、規制部と被規制部とを大きい面積で当接させることができ、より確実に平型導体の抜けを防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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