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公開番号2024047493
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2022153146
出願日2022-09-26
発明の名称乗物用シート及び製造方法
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60N 2/70 20060101AFI20240329BHJP(車両一般)
要約【課題】シートバックパッドの厚みを確保しつつシートスプリングの上下方向のズレを低減することができる乗物用シートを提供する。
【解決手段】乗物用シート10のシートスプリングは、シート幅方向の両側部に各々配置される左右一対のサイドワイヤ44を有し、左右一対のサイドフレームの間に架設され、シート前後方向に撓み変形可能である。シートスプリングの接続ワイヤ50は、シート幅方向の両側部に各々配置されると共に、一端側がサイドフレームに接続され、かつ他端側がサイドワイヤ44に接続される。接続ワイヤ50は、他端側に自由端55を有し、自由端55がサイドワイヤ44の周囲に2周以上巻回された端末部50Bと、端末部50Bからシート幅方向に沿ってシート幅方向外側に延在する直線部50Cと、直線部50Cと所定の角度を有してサイドフレームまで延在する延在部50Aと、を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
シート幅方向に間隔をあけて配置された左右一対のサイドフレームを含むシートバックフレームと、
シート上下方向に延在してシート幅方向の両側部に各々配置される左右一対のサイドワイヤを有し、前記左右一対のサイドフレームの間に架設され、シート前後方向に撓み変形可能なシートスプリングと、
該シートスプリングに含まれ、シート幅方向の両側部に各々配置されると共に、一端側が前記サイドフレームに接続され、かつ他端側が前記サイドワイヤに接続されて、前記他端側に自由端を有し、該自由端が前記サイドワイヤの周囲に2周以上巻回された端末部と、該端末部からシート幅方向に沿ってシート幅方向外側に延在する直線部と、該直線部と所定の角度を有して前記サイドフレームまで延在する延在部と、を有する接続ワイヤと、
を備える乗物用シート。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記接続ワイヤは、前記端末部が前記サイドワイヤの周囲に2周巻回されて形成されている請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項3】
前記接続ワイヤは、シート幅方向の両側部において各々、シート上下方向に複数設けられている請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項4】
シート表皮に覆われ、前記シートスプリングのシート前方側から前記シートバックフレームに取り付けられるシートバックパッドをさらに備え、
前記直線部は、前記シートバックパッドのシート幅方向の外側端部を前記延在部から離間させる請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項5】
前記左右一対のサイドフレームの一方の下端部に設けられ、シート下端部において前記左右一対のサイドフレームを回動可能に連結する連結ロッドを回転させるリクライニング用モータをさらに備え、
前記直線部の長さは、前記シートバックパッドと前記リクライニング用モータとの位置関係に基づいて設定される請求項4に記載の乗物用シート。
【請求項6】
前記直線部の長さは、前記延在部から前記シートバックパッドの前記外側端部までの距離と、前記延在部から前記リクライニング用モータのシート幅方向の内側端部までの距離とが略一致するように設定される請求項5に記載の乗物用シート。
【請求項7】
請求項1に記載の乗物用シートの製造方法に適用され、
前記自由端から所定距離離れた位置において、前記サイドワイヤと前記接続ワイヤとを当接させる当接工程と、
前記自由端側から該自由端が前記サイドワイヤの周囲を2周するように前記接続ワイヤを前記サイドワイヤに巻回させて前記端末部を形成する巻回工程と、
前記端末部以外の前記接続ワイヤの所定の位置において、前記接続ワイヤを前記端末部側を含む両側から挟持し、前記端末部とは反対側の前記接続ワイヤを前記端末部側に曲げることにより前記直線部を形成する直線部形成工程と、
を含む製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、乗物用シート及び製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、左右一対のサイドフレームを含みシートバックの骨格を形成するシートバックフレームと左右一対のサイドフレームの間に架設され、シート前後方向に撓み変形可能なシートスプリングとを備えた乗物用シートが開示されている。特許文献1に記載の乗物用シートにおいては、シートスプリングを左右一対のサイドフレームに取り付けるために、ワイヤが曲げ加工されて形成されたフック部材が使用されている。このフック部材はシートスプリングの一部であり、一端部は略R字状に曲げられて各サイドワイヤに連結され、他端部に形成された略U形状のフック部が、サイドフレームに設けられた挿通孔に引っ掛けられることによりサイドフレームに取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-132447号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の発明においては、フック部材とサイドワイヤとの接続はワイヤが略R字状に曲げられることにより行われている。略R字状等のようにワイヤがサイドワイヤの周囲に1周巻回されて取り付けられている場合には、スプリングバックにより曲げが不十分となった場合に、ワイドワイヤへの掛かりが少なくなりフック部材が上下にズレてしまう虞がある。一方、例えば乗員がシートに着座してシートバックにもたれ掛かかった際に、シートバックパッドが後方へ押し下げられてフック部材に接触してしまうのを防止するために、シートバックパッドのシート幅方向の厚みを小さくしなければならない場合があり、この点において改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、シートバックパッドの厚みを確保しつつシートスプリングの上下方向のズレを低減することができる乗物用シート及び製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様の乗物用シートは、シート幅方向に間隔をあけて配置された左右一対のサイドフレームを含むシートバックフレームと、シート上下方向に延在してシート幅方向の両側部に各々配置される左右一対のサイドワイヤを有し、前記左右一対のサイドフレームの間に架設され、シート前後方向に撓み変形可能なシートスプリングと、該シートスプリングに含まれ、シート幅方向の両側部に各々配置されると共に、一端側が前記サイドフレームに接続され、かつ他端側が前記サイドワイヤに接続されて、前記他端側に自由端を有し、該自由端が前記サイドワイヤの周囲に2周以上巻回された端末部と、該端末部からシート幅方向に沿ってシート幅方向外側に延在する直線部と、該直線部と所定の角度を有して前記サイドフレームまで延在する延在部と、を有する接続ワイヤと、を備える。
【0007】
本発明の第1の態様の乗物用シートによれば、シートスプリングには、一端側がサイドフレームに接続され、かつ他端側がサイドワイヤに接続される接続ワイヤが含まれている。この接続ワイヤは、他端側に自由端を有し、自由端がサイドワイヤの周囲に2周以上巻回された端末部と、端末部からシート幅方向に沿ってシート幅方向外側に延在する直線部と、直線部と所定の角度を有してサイドフレームまで延在する延在部と、を有している。このように、本発明の第1の態様の乗物用シートでは、端末部がサイドワイヤの周囲に2周以上巻回されている。そのため、スプリングバックが生じた場合であっても、2周目以降に巻回された接続ワイヤが緩んでも、1周目に巻回された接続ワイヤは緩み難いので、サイドワイヤへの掛かりが少なくならない。これにより、接続ワイヤの上下方向のズレが低減されるので、シートスプリングの上下方向のズレを低減することができる。
【0008】
また、接続ワイヤは、端末部からシート幅方向に沿ってシート幅方向外側に延在する直線部と、直線部と所定の角度を有してサイドフレームまで延在する延在部と、を有している。そのため、直線部により、左右一対のサイドフレームを含むシートバックフレームに取り付けられるシートバックパッドのシート幅方向の外側端部を延在部から離間させることができる。これにより、シートバックパッドの厚み小さくする必要がないので、シートバックパッドの厚みを確保することができる。
【0009】
また、本発明の第2の態様の乗物用シートは、第1の態様において、前記接続ワイヤは、前記端末部が前記サイドワイヤの周囲に2周巻回されて形成されている。
【0010】
本発明の第2の態様の乗物用シートによれば、接続ワイヤは、端末部がサイドワイヤの周囲に2周巻回されて形成されているので、接続ワイヤを構成するワイヤの量が増えるのを防止しつつシートスプリングの上下方向のズレを低減することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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