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公開番号2024043089
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-29
出願番号2022148084
出願日2022-09-16
発明の名称磁気記録再生装置
出願人株式会社東芝,東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類G11B 5/02 20060101AFI20240322BHJP(情報記憶)
要約【課題】磁気記録再生装置の磁気ヘッドの劣化を低減する。
【解決手段】アシスト素子100にアシストパワーを印加してアシスト記録を行う磁気ヘッド10、回転可能な磁気記録媒体2、磁気記録媒体を回転駆動する回転駆動部3、回転駆動部における回転数を制御する回転数制御部142及びアシスト素子に供給するアシストパワーを制御するアシストパワー制御部143を含む磁気記録再生装置1であって、アシスト記録は、回転数が第1回転数及びアシストパワーが第1アシストパワーである第1条件、また、回転数が前記第1回転数とは異なる第2回転数及びアシストパワーが前記第1アシストパワーとは異なる第2アシストパワーである第2条件で行われる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アシスト素子を有し、前記アシスト素子にアシストパワーを印加してアシスト記録を行う磁気ヘッド、
回転可能な磁気記録媒体、
前記磁気記録媒体を回転駆動する回転駆動部、
前記回転駆動部における回転数を制御する回転数制御部、及び
前記アシスト素子に供給するアシストパワーを制御するアシストパワー制御部を含む磁気記録再生装置であって、
前記アシスト記録は、前記回転数が第1回転数、及び前記アシストパワーが第1アシストパワーである第1条件、または前記回転数が前記第1回転数とは異なる第2回転数、及び前記アシストパワーが前記第1アシストパワーとは異なる第2アシストパワーである第2条件で行われる磁気記録再生装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記アシスト素子を用いた前記アシスト記録は、熱アシスト記録、またはマイクロ波アシスト記録である請求項1に記載の磁気記録再生装置。
【請求項3】
前記アシスト素子は、近接場光素子であり、前記近接場光素子に対しレーザー光を出力するレーザー光源をさらに含み、前記アシストパワー制御部は、前記レーザー光源に印加する電流を制御する請求項2に記載の磁気記録再生装置。
【請求項4】
前記アシスト素子はスピントルクを発振するスピントルク素子であり、前記アシストパワー制御部は、前記スピントルク素子に印加する電流を制御する請求項2に記載の磁気記録再生装置。
【請求項5】
前記磁気ヘッドの記録時の前記アシストパワーと前記アシストパワーを印加した累計時間のデータを保存する保存部、前記データに基づいて前記磁気ヘッドのライト動作寿命の指標値を算出する演算部、前記指標値に応じて前記第1条件から前記第2条件に変更する記録条件制御部とをさらに含む請求項1に記載の磁気記録再生装置。
【請求項6】
複数の前記磁気ヘッド、及び複数の前記磁気記録媒体を含み、
前記演算部は、各磁気ヘッドの前記データに基づいて、ライト動作寿命が一番短い磁気ヘッドの指標値を算出する請求項5に記載の磁気記録再生装置。
【請求項7】
複数の前記磁気ヘッド、及び複数の前記磁気記録媒体を含み、
前記演算部は、各磁気ヘッドの前記データに基づいて、各磁気ヘッドのライト動作寿命の平均の指標値を算出する請求項5に記載の磁気記録再生装置。
【請求項8】
前記指標値が所定値を満たしているか判定する判定部をさらに含み、
前記記録条件制御部は、前記判定部における判定に基づいて、前記第1条件から前記第2条件に変更する請求項5に記載の磁気記録再生装置。
【請求項9】
前記第2条件の前記第2回転数は、前記第1条件の前記第1回転数よりも低く、
前記第2条件では、順に重ねられたトラックを有し、隣接するトラックの一部に重ねて記録する瓦記録方式、または隣接するトラックが互い違いに重ねられたボトムトラックとトップトラックとを有し、ボトムトラックに記録したのちに、インターレースされたトップトラックにボトムトラックに重ねて記録するインターレース記録方式で記録を行う請求項5に記載の磁気記録再生装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、磁気記録再生装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
熱アシスト磁気記録で用いられる近接場光素子を備えた磁気ヘッドは、光源であるレーザーダイオードからの光を近接場光素子に当てることで、素子先端から近接場光を発生させ、磁気記録媒体の高い垂直磁気異方性を有する記録層を局所的に加熱する。加熱された記録層部分は保磁力が記録時において十分に低下するため、高記録密度化が可能になると期待される。
一方で、近接場光を発生させる際に近接場光素子内部の発熱が起こるため、記録を繰り返すことで近接場光素子へのダメージが蓄積し、最終的に記録層を十分に加熱できなくなり、記録不可となってしまうライト動作寿命が大きな課題である。
従来より、記録時のレーザー印加時間、レーザーパワー、及び半径位置を監視することにより、記録ヘッドの状態を推定する技術、あるいは記録ヘッドの使用量にばらつきが出ないようなアルゴリズムの技術などが開示されているが、いずれもライト動作寿命の延命はできていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第9569121号明細書
米国特許出願公開第2019/0227898号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、磁気記録再生装置の磁気ヘッドの劣化を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、アシスト素子を有し、前記アシスト素子にアシストパワーを印加してアシスト記録を行う磁気ヘッド、
回転可能な磁気記録媒体、
前記磁気記録媒体を回転駆動する回転駆動部、
前記回転駆動部における回転数を制御する回転数制御部、及び
前記アシスト素子に供給するアシストパワーを制御するアシストパワー制御部を含む磁気記録再生装置であって、
前記アシスト記録は、前記回転数が第1回転数、及び前記アシストパワーが第1アシストパワーである第1条件、または前記回転数が前記第1回転数とは異なる第2回転数、及び前記アシストパワーが前記第1アシストパワーとは異なる第2アシストパワーである第2条件で行われる磁気記録再生装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
実施形態に係る第1の磁気記録再生装置を示すブロック図である。
実施形態に係る第2磁気記録再生装置を示すブロック図である。
実施形態に係る第3の磁気記録再生装置のMPUを表すブロック図である。
実施形態に係る磁気記録再生装置の第1実施例の一部の横断面図である。
実施例1の磁気記録再生装置の動作例を表すフロー図である。
ライト寿命指標値とレーザーパワー印加の累計時間の関係を示したグラフである。
実施例2の磁気記録再生装置の動作例を示すフロー図である。
複数の磁気記録ヘッドを含む磁気記録再生装置の各ヘッドについてライト寿命指標値を表したグラフである。
実施例3の磁気記録再生装置の動作例を示すフロー図である。
複数の磁気記録ヘッドを含む磁気記録再生装置の各ヘッドについてライト寿命指標値を表したグラフである。
熱アシスト磁気記録用磁気ディスクの瓦記録方式の一例を表す図である。
実施例5の磁気記録再生装置の動作例を示すフロー図である。
ライト寿命指標値とレーザーパワー印加の累計時間の関係を示したグラフである。
実施例6の磁気記録再生装置の一部の横断面図である。
図14の記録ヘッド部分をABS面からみた図である。
実施例6の磁気記録再生装置の動作例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
実施形態に係る磁気記録再生装置は、アシスト素子を有し、アシスト素子にアシストパワーを印加してアシスト記録を行う磁気ヘッドと、回転可能な磁気記録媒体と、磁気記録媒体を回転駆動する回転駆動部と、回転駆動部における回転数を制御する回転数制御部と、アシスト素子に供給するアシストパワーを制御するアシストパワー制御部とを含み、アシスト記録は、回転数とアシストパワーを第1条件または第2条件に設定して行なう。第1条件では、回転数が第1回転数、及びアシストパワーが第1アシストパワーである。また、第2条件では、回転数が第1回転数とは異なる第2回転数であり、アシストパワーが第1アシストパワーとは異なる第2アシストパワーである。
実施形態に係る磁気記録再生装置によれば、回転数とアシストパワーの設定を必要に応じて第1条件または第2条件に切り替えてアシスト記録を行うことにより、アシスト素子の劣化及びこれに基づく磁気ヘッドのライト動作寿命を調整することができる。
【0008】
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更であって容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0009】
図1は、実施形態に係る第1の磁気記録再生装置としての磁気ディスク装置の制御構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、磁気ディスク装置1は、磁気記録媒体としての磁気ディスク2、回転駆動部としてのスピンドルモータ(SPM)3と、アクチュエータアッセンブリ4、ボイスコイルモータ(VCM)5と、磁気ヘッド10と、を備えている。磁気ディスク2には、記録されるデータを管理するための情報を記録する管理エリア2aが設けられている。
【0010】
さらに、磁気ディスク装置1は、ヘッドアンプIC110と、R/Wチャネル120と、ハードディスクコントローラ(HDC)130と、マイクロプロセッサ(MPU)140と、ドライバIC150と、メモリ160とを備えている。また、磁気ディスク装置1は、ホストコンピュータ(ホスト)170と接続可能である。なお、R/Wチャネル120、HDC130、及びMPU140は、1チップの集積回路に組み込まれていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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