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公開番号2024053314
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-15
出願番号2022159497
出願日2022-10-03
発明の名称電界紡糸装置及び電界紡糸方法
出願人株式会社東芝
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類D01D 5/04 20060101AFI20240408BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約【課題】紡糸ヘッドから原料液が噴出される領域での原料液の溶媒蒸気の濃度を適切に低下可能な電界紡糸装置を提供すること。
【解決手段】実施形態の電界紡糸装置は、搬送部、紡糸ヘッド及びエア噴出部を備える。搬送部では、搬送対象が搬送方向に沿って搬送され、紡糸ヘッドは、搬送方向に対して交差する第1の方向から、搬送部に向かって原料液を噴出可能である。エア噴出部は、搬送方向及び第1の方向の両方に対して交差する第2の方向の一方側から搬送部に向かってエアを噴出することにより、第2の方向について搬送部を挟んで反対側の領域へ搬送部を横切って流れるエアの流れを形成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
搬送対象が搬送方向に沿って搬送される搬送部と、
前記搬送部での前記搬送方向に対して交差する第1の方向から、前記搬送部に向かって原料液を噴出可能な紡糸ヘッドと、
前記搬送方向及び前記第1の方向の両方に対して交差する第2の方向の一方側から前記搬送部に向かってエアを噴出することにより、前記第2の方向について前記搬送部を挟んで反対側の領域へ前記搬送部を横切って流れる前記エアの流れを形成するエア噴出部と、
を具備する、電界紡糸装置。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記第2の方向について前記搬送部を挟んで前記エア噴出部とは反対側の前記領域へ前記搬送部を横切って流れた前記エアを吸引するエア吸引部をさらに具備する、請求項1の電界紡糸装置。
【請求項3】
前記エア吸引部は、前記第2の方向について前記搬送部を間に挟んで前記エア噴出部とは反対側の前記領域に配置される、請求項2の電界紡糸装置。
【請求項4】
前記原料液に含まれる溶媒が蒸発した溶媒蒸気の濃度を検出する検出器をさらに具備する、請求項1乃至3のいずれか1項の電界紡糸装置。
【請求項5】
搬送部において搬送対象を搬送方向に沿って搬送することと、
前記搬送部での前記搬送方向に対して交差する第1の方向から、前記搬送部において搬送される前記搬送対象に向かって原料液を噴出することと、
前記搬送対象に向かって前記原料液が噴出されている状態において、前記搬送方向及び前記第1の方向の両方に対して交差する第2の方向の一方側から前記搬送部に向かってエアを噴出することにより、前記第2の方向について前記搬送部を挟んで反対側の領域へ前記搬送部を横切って流れる前記エアの流れを形成することと、
を具備する、電界紡糸方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電界紡糸装置及び電界紡糸方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
電界紡糸法(電荷誘導紡糸法等とも称されることもある)によって、繊維膜を形成する電界紡糸装置が用いられている。電界紡糸装置を用いて繊維膜を形成する際には、電界紡糸法によって、搬送部において搬送される搬送対象に向かって、1つ以上の紡糸ヘッドのノズルから、原料液を噴出する。これにより、原料液に含まれる高分子材料の繊維が、搬送対象の表面に堆積し、搬送対象の表面に繊維膜が形成される。
【0003】
前述のように電界紡糸法によって繊維膜を形成する場合、原料液に含まれる溶媒が蒸発した溶媒蒸気について、紡糸ヘッドから原料液が噴出される領域での濃度を低下させることが、求められている。このため、紡糸ヘッドから原料液が噴出される領域を適切に換気する等して、紡糸ヘッドから原料液が噴出される領域での原料液の溶媒蒸気の濃度を適切に低下させることが、求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-207351号公報
特開2014-95174号公報
特開2014-47440号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、紡糸ヘッドから原料液が噴出される領域での原料液の溶媒蒸気の濃度を適切に低下可能な電界紡糸装置及び電界紡糸方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、電界紡糸装置は、搬送部、紡糸ヘッド及びエア噴出部を備える。搬送部では、搬送対象が搬送方向に沿って搬送され、紡糸ヘッドは、搬送部での搬送方向に対して交差する第1の方向から、搬送部に向かって原料液を噴出可能である。エア噴出部は、搬送方向及び第1の方向の両方に対して交差する第2の方向の一方側から搬送部に向かってエアを噴出することにより、第2の方向について搬送部を挟んで反対側の領域へ搬送部を横切って流れるエアの流れを形成する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、第1の実施形態に係る電界紡糸装置を、搬送部等を第2の方向の一方側から視た状態で示す概略図である。
図2は、第1の実施形態に係る電界紡糸装置を、搬送部等を搬送部の上流側から視た状態で示す概略図である。
図3は、第1の実施形態に係る電界紡糸装置を、搬送部等を第1の方向の一方側から視た状態で示す概略図である。
図4は、第1の変形例に係る電界紡糸装置を、搬送部等を第1の方向の一方側から視た状態で示す概略図である。
図5は、第2の変形例に係る電界紡糸装置を、搬送部等を第1の方向の一方側から視た状態で示す概略図である。
図6は、第3の変形例に係る電界紡糸装置を、搬送部等を第1の方向の一方側から視た状態で示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
(第1の実施形態)
図1、図2及び図3は、第1の実施形態に係る電界紡糸装置1の一例を示す。図1乃至図3に示すように、電界紡糸装置1では、搬送対象10の搬送経路2が形成される。搬送経路2は、送出し部(図示しない)から巻取り部(図示しない)まで延設され、搬送対象10は、送出し部から巻取り部まで、例えば、ロール・ツー・ロール方式で搬送される。搬送対象10としては、基材又は収集体が搬送される。図1乃至図3等の一例では、搬送経路2にガイドローラ11,12が配置され、ガイドローラ11,12の間に、搬送経路2の一部として、搬送部3が形成される。
【0010】
搬送部3では、ガイドローラ11からガイドローラ12に向かって搬送対象10が搬送され、ガイドローラ11からガイドローラ12へ向かう方向が、搬送方向(矢印Z1で示す方向)として規定される。そして、搬送部3では、ガイドローラ12へ向かう側が、下流側として規定され、ガイドローラ11へ向かう側(矢印Z2側)が、上流側として規定される。また、搬送部3では、搬送方向に対して交差する第1の方向(矢印X1及び矢印X2で示す方向)、及び、搬送方向及び第1の方向の両方に対して交差する第2の方向(矢印Y1及び矢印Y2で示す方向が、規定される。第1の方向は、搬送部3の奥行方向とも称され、第2の方向は、搬送部3の幅方向とも称される。図1では、搬送部3等を第2の方向の一方側から視た状態で示し、図2では、搬送部3等を搬送部3の上流側から視た状態で示す。図3では、搬送部3等を第1の方向の一方側から視た状態で示す。
(【0011】以降は省略されています)

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