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公開番号2024024584
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-22
出願番号2023090806
出願日2023-06-01
発明の名称エアロゾル吸引用カートリッジ
出願人Future Technology株式会社
代理人
主分類A24D 1/20 20200101AFI20240215BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約【課題】ブレード加熱式、誘導加熱式のいずれの加熱装置でも使用することが可能なエアロゾル吸引用カートリッジを提供する。
【解決手段】誘導加熱装置で使用される、全体として円柱形状であるエアロゾル吸引用カートリッジであって、エアロゾルを発生する充填物よりなる、エアロゾル形成基材11の内部にエアロゾル形成基材の充填物の内部に配置された誘導加熱部材14が配置される。誘導加熱部材14は、充填物の内部に配置された状態で円柱形状の底面の側から視たときに、底面の直径に平行な方向に対して対称な非直線形状をしている、ことを特徴とする、エアロゾル吸引用カートリッジである。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
誘導加熱装置で使用される、全体として円柱形状であるエアロゾル吸引用カートリッジであって、
エアロゾルを発生する充填物よりなる、エアロゾル形成基材と、
前記円柱形状において、その一端に配置され、前記エアロゾルを吸入するためのマウスピースと、
前記エアロゾル形成基材と前記マウスピースを包装する外装部材と、
前記エアロゾル形成基材の充填物の内部に配置された誘導加熱部材と、を備え、
前記誘導加熱部材は、前記充填物の内部に配置された状態で前記円柱形状の底面の側から視たときに、前記底面の直径軸に平行な方向に対して対称な非直線形状をしている、
ことを特徴とする、エアロゾル吸引用カートリッジ。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記誘導加熱部材は、前記非直線形状を構成する辺のうち、前記底面の直径軸に平行な方向に対して対称な位置にある辺の組のうち、少なくとも1組以上の辺の長さが前記円柱形状の円の半径より長い、
ことを特徴とする、請求項1に記載のエアロゾル吸引用カートリッジ。
【請求項3】
前記非直線形状は、V字状、U字状、コの字状の何れか、またはこれらの組み合わせからなる、
ことを特徴とする、請求項1または2の何れか一項に記載のエアロゾル吸引用カートリッジ。
【請求項4】
前記誘導加熱部材は、その長手方向と略垂直な方向の一部に、前記誘導加熱部材を厚さ方向で貫通する深さの切込みが、前記長手方向に沿って1個または2個以上配列されている、
ことを特徴とする、請求項1または2の何れか一項に記載のエアロゾル吸引用カートリッジ。
【請求項5】
前記誘導加熱部材は、その前記非直線形状を形成する変形部において、非貫通の切込みが形成されている、
ことを特徴とする、請求項1または2の何れか一項に記載のエアロゾル吸引用カートリッジ。
【請求項6】
誘導加熱装置で使用される、全体として円柱形状であるエアロゾル吸引用カートリッジであって、
エアロゾルを発生する充填物よりなる、エアロゾル形成基材と、
前記円柱形状において、その一端に配置され、前記エアロゾル形成基材の反対側に位置する、前記エアロゾルを吸入するためのマウスピースと、
前記エアロゾル形成基材と前記マウスピースを包装する外装部材と、
前記エアロゾル形成基材の充填物の内部に配置された誘導加熱部材と、を備え、
前記誘導加熱部材は、前記充填物の内部に配置された状態で、前記円柱形状の側面の側から視たときに、前記円柱形状の径方向に伸長する成分を有する非直線形状である、
ことを特徴とする、エアロゾル吸引用カートリッジ。
【請求項7】
誘導加熱装置で使用される、全体として円柱形状であるエアロゾル吸引用カートリッジであって、
エアロゾルを発生する充填物よりなる、エアロゾル形成基材と、
前記円柱形状において、その一端に配置され、前記エアロゾルを吸入するためのマウスピースと、
前記エアロゾル形成基材と前記マウスピースを包装する外装部材と、
前記エアロゾル形成基材の充填物の内部に配置された誘導加熱部材と、を備え、
前記誘導加熱部材は、その長さが前記エアロゾル形成基材の長手方向と直径の長さの合計より長く、その長手方向の一部に90°以上屈曲する屈曲部を有し、エアロゾル形成基材の長手方向に沿って配置される、
ことを特徴とする、エアロゾル吸引用カートリッジ。
【請求項8】
前記誘導加熱部材は、その一部が非磁性体または常磁性体で形成されている、
ことを特徴とする、請求項1、2、6または7のいずれか一項に記載のエアロゾル吸引用カートリッジ。
【請求項9】
前記誘導加熱部材は、端部の一方または両方が、その長手方向に対して鋭角に形成されている、
ことを特徴とする、請求項1、2、6または7のいずれか一項に記載のエアロゾル吸引用カートリッジ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブレード加熱式または誘導加熱装置に装着して使用されるエアロゾル吸引用カートリッジに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、火炎を用いることなく、タバコの成分を含むタバコカートリッジを加熱して、気化したタバコ成分を吸引する方式のタバコ製品が広く知られている。また、嗜好の多様化から、タバコ成分を含まない植物の芳香や味わいを、タバコ同様に火炎を用いずに楽しむためのカートリッジ製品を使用したエアロゾル吸引用カートリッジも知られ始めている。
【0003】
このようなエアロゾル吸引用カートリッジは、充填物が集積されたエアロゾル形成基材を加熱することで、エアロゾルを発生させる。エアロゾル形成基材の加熱方法として、(1)加熱装置内部に設置された加熱ブレードに、エアロゾル吸引用カートリッジを挿入して、加熱ブレードを電気的に加熱することで充填物を加熱する方式(ブレード加熱式)と(例えば特許文献1参照)、(2)エアロゾル形成基材の内部に予め強磁性体を主成分とした部品である誘導加熱部材を設け、誘導加熱装置で発生させた交番磁界により、誘導加熱部材内部にヒステリシス損及びジュール熱を発生させて加熱(誘導加熱)することで、充填物を加熱する方式(誘導加熱式)が知られている(例えば特許文献2参照)。
【0004】
ここで、ブレード加熱式用のエアロゾル吸引用カートリッジは、誘導加熱式の加熱装置では使用することができず、誘導加熱式のエアロゾル吸引用カートリッジは、ブレード加熱式の加熱装置では使用できないため、使用者はその嗜好に合わせたエアロゾル吸引用カートリッジを必ずしも選択できるとは限らないといった問題があった。
【0005】
また、従来の誘導加熱部材 は、形状が細長い平板状の構造であったため、円柱形状であるエアロゾル形成基材の内部の広い範囲に及ばないので、エアロゾル形成基材の内部の広い範囲を有効に加熱することが困難であった。
【0006】
さらに、平板状の形状の誘導加熱部材が、エアロゾル形成基材の長手方向に沿って配置されている場合、交番磁界と垂直な成分が、平板の厚みにより決定されることになるが、この場合には、渦電流が発生しにくいため、ジュール熱による誘導加熱が有効に行われないという問題があった。
【0007】
一方で、強磁性体からなる誘導加熱部材を単純に大きくした場合、その磁気転移温度(キュリー温度)によっては、過剰加熱となり加熱装置の停止や故障により、加熱が不安定になるといった問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特表2015-519915号公報
特開2021-175399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記事情に鑑み、ブレード加熱式、誘導加熱式のいずれの加熱装置でも使用することが可能なエアロゾル吸引用カートリッジを提供することである。
【0010】
また、誘導加熱において、ジュール熱による加熱をより効率的に行うことが可能なエアロゾル吸引用カートリッジを提供することである。
(【0011】以降は省略されています)

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