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公開番号2024058586
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2023141969
出願日2023-09-01
発明の名称エアロゾル吸引カートリッジのシール部材及びシール構造
出願人Future Technology株式会社
代理人
主分類A24F 40/42 20200101AFI20240418BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約【課題】 加熱安定性と通気性の両方を確保することができる、エアロゾル吸引カートリッジ用のシール部材を提供する。
【解決手段】 シール部材1は、全体として円柱形状の本体部11と、その底面に垂直な方向に形成された1または2以上の開口部12と、を有し、底面を形成する円は、その中心から少なくとも半径0.5mmの範囲で前記本体部の高さ方向の一部分または全体に渡って閉塞されており、開口部は、閉塞箇所を囲むように形成している、ことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
エアロゾル吸引カートリッジ用のシール部材であって、
全体として円柱形状の本体部と、
前記本体部の底面に垂直な方向に形成された1または2以上の開口部と、を有し、
前記底面を形成する円は、その中心から少なくとも半径0.5mmの範囲で前記本体部の高さ方向の一部分または全体に渡って閉塞されている、
ことを特徴とする、シール部材。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
エアロゾル吸引カートリッジ用のシール部材であって、
円柱の外周の一部を、高さ方向に切り欠いた形状の本体部を備え、
前記エアロゾル吸引カートリッジの外装部材の円管の中心孔に取付けられた状態で、前記円柱の底面の中心から少なくとも半径0.5mmの範囲で前記本体部の高さ方向の一部分または全体に渡って閉塞し、前記外装部材の内側面と前記シール部材の外側面の間隙が1または2以上の開口部を形成する、
ことを特徴とする、シール部材。
【請求項3】
エアロゾル吸引カートリッジ用のシール部材であって、
前記本体部の一方の底面の面内に、前記エアロゾル吸引カートリッジに備えられた状態で、エアロゾル形成基材に接地する支柱部を備え、
前記開口部は、前記底面において、前記支柱部が備えられた場所以外の場所に形成される、
ことを特徴とする、請求項1または2に記載のシール部材。
【請求項4】
前記開口部のアスペクト比が24以下であり、開口率が2%以上90%以下である、
ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のシール部材。
【請求項5】
天然繊維、合成繊維、天然皮革、合成皮革、天然樹脂、天然ゴム、プラスチック、合成ゴム、金属、紙、木材、竹材、またはセラミックスを含む素材からなる、
ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のシール部材。
【請求項6】
前記開口部は、閉塞箇所を囲むように形成している、
ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のシール部材。
【請求項7】
エアロゾル吸引カートリッジ用のシール部材であって、
透明または半透明の素材よりなり、
1または2以上の通気用の開口が形成されている、
ことを特徴とするシール部材。
【請求項8】
エアロゾル吸引カートリッジ用のシール部材であって、
天然繊維、合成繊維、天然皮革、合成皮革、天然樹脂、天然ゴム、プラスチック、合成ゴム、金属、紙、木材、竹材、またはセラミックスを含む素材からなり、
全体として中空管形状をなし、
前記中空管の外径と外径の寸法の差は1.0~3.0mmである、
ことを特徴とするシール部材。
【請求項9】
エアロゾル吸引カートリッジのシール構造であって、
前記エアロゾル吸引カートリッジの外装部材の側面に形成された非閉鎖形状の切込みを、前記外装部材と接続した部分を支点とし、前記外装部材の内側に屈折させ、
前記非閉鎖形状は、前記外装部材に内装されたエアロゾル形成基材を支持する、
ことを特徴とする、エアロゾル吸引カートリッジのシール構造。
【請求項10】
エアロゾル吸引カートリッジ用のシール部材であって、
全体として球形状をなし、その径方向に、少なくとも3穴の通気用の貫通孔が形成され、
前記貫通孔のうち、少なくとも3穴は球の中心を通り、中心において相互に垂直に交差する、
ことを特徴とするシール部材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、誘導加熱式用のエアロゾル吸引カートリッジと、それに使用されるシール部材及びシール機構に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【0002】
近年、火炎を用いることなく、タバコの成分を含むタバコカートリッジを加熱して、気化したタバコ成分を吸引する方式のタバコ製品が広く知られている。また、嗜好の多様化から、タバコ成分を含まない植物の芳香や味わいを、タバコ同様に火炎を用いずに楽しむためのカートリッジ製品を使用したエアロゾル吸引カートリッジも知られ始めている。
【0003】
このようなエアロゾル吸引カートリッジは、充填物が集積されたエアロゾル形成基材を加熱することで、エアロゾルを発生させる。エアロゾル形成基材の加熱方法として、(1)加熱装置内部に設置された加熱ブレードに、エアロゾル吸引カートリッジを挿入して、加熱ブレードを電気的に加熱することで充填物を加熱する方式(ブレード加熱式)(例えば特許文献1参照)の他に、(2)エアロゾル形成基材の内部に予め強磁性体を主成分とした部品である誘導加熱部材を設け、誘導加熱装置Dで発生させた交番磁界により、誘導加熱部材内部にヒステリシス損及びジュール熱を発生させて加熱(誘導加熱)することで、充填物を加熱する方式(誘導加熱式)が知られている(例えば特許文献2参照)。
【0004】
図9は、従来のエアロゾル形成基材101を使用した誘導加熱式用のエアロゾル吸引カートリッジ100の概略の側面断面図である。エアロゾル吸引カートリッジ100は、シール部材108と、エアロゾル形成基材101と、支持部材105と、マウスピース106が直線的に配列され、外装部材107で巻かれて円柱状に形成されている。
【0005】
エアロゾル吸引カートリッジ100は、全体として細長い円柱形状をしており、加熱することでエアロゾルを発生する充填物104の集積体が収納されたエアロゾル形成基材101と、エアロゾル形成基材101が動いたり、外装部材107が折れ曲がったりすることを防止するための支持部材105と、エアロゾル形成基材101からの気流を通し、使用者がエアロゾルを吸引することのできるマウスピース106と、マウスピース106の反対側の端に配置される円柱形状のシール部材108とが、長手方向に沿って配列されており、シート状の外装部材107で円柱状に巻かれることで一体的に形成されている。ここで、外装部材107は、紙等の柔軟な素材で形成されており、シール部材108や支持部材105は、紙、プラスチック等の樹脂またはシリコーン等のゴムを素材として形成されている。
【0006】
エアロゾル形成基材101は、中央に開口が形成されている円管形状の包装部材103の内部に、充填物104が円柱形状に収納されており、さらに充填物104には、誘導加熱に供する誘導加熱部材102が挿入されている。また、誘導加熱部材102は、円柱の高さ方向に沿って配置されているが、その長さは、包装部材103の長尺方向の長さ、すなわちエアロゾル形成基材101の長さと略同じであり、支持部材105やシール部材108と物理的に近接している構造となっている。
【0007】
ここで誘導加熱式の場合は、図10の様に誘導加熱装置Dの挿入口D1に、エアロゾル吸引カートリッジ100のエアロゾル形成基材101を、シール部材108側から挿入して加熱するが、誘導加熱装置Dの温度センサーD2が、挿入口D1の直下であり、エアロゾル吸引カートリッジ100を挿入したときに、円柱の中心の真下に相当する位置に設置されており、誘導加熱部材102で発生した熱をシール部材108が適度に伝えることで、温度センサーD2の作動の適正化を図っている。すなわち、仮にシール部材108がなかったり、誘導加熱部材133と温度センサーが近接したりしている場合、誘導加熱部材102で発生した熱が過剰に温度センサーに伝わってしまい、十分にエアロゾルを発生する前に、温度センサーD2反応して誘導加熱装置Dの動作を止めてしまう恐れがある。一方で、必要以上に熱を遮蔽したり距離を取ったりすると、温度センサーD2が反応しないため、誘導加熱装置Dが必要以上に動作することになり、事故や故障を招く恐れがある。
【0008】
また、エアロゾル吸引カートリッジ100の通気性を確保するために、シール部材108には貫通孔である通気口が形成されているが、この穴が大きすぎると先述のように温度センサーが過剰に反応してしまい、逆に穴が無かったり小さすぎたりすると、温度センサーが必要以上に反応しなくなったり通気性が悪くなったり、という問題があった。特に、従来のシール部材108の通気口は、専ら底面の中心近傍に形成されていたため、この問題が顕著であった。
【0009】
一方で、シール部材108はエアロゾル吸引カートリッジ100に必要なものであることから、できるだけ1個当たりの生産コストを下げた方が好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特表2015-519915号公報
特開2021-175399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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