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公開番号2024050860
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2024017750,2022541522
出願日2024-02-08,2021-08-02
発明の名称たばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法及び製造装置
出願人日本たばこ産業株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類A24B 15/24 20060101AFI20240403BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約【課題】植物材料に由来する香味成分を効率よく収集できるとともに、不所望の香味成分を極力含むことのない、たばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法等を提供する。
【解決手段】グリセリン及びプロピレングリコールの少なくとも一方を含むエアロゾル基材から構成されるエアロゾルを、180℃~220℃に加熱された植物材料に接触させる工程と、前記植物材料に接触させた後のエアロゾルを捕集する工程と、を含む、たばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法を提供する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
グリセリン及びプロピレングリコールの少なくとも一方を含むエアロゾル基材から構成されるエアロゾルを、180℃~220℃に加熱された植物材料に接触させる工程と、前記植物材料に接触させた後のエアロゾルを捕集する工程と、を含む、たばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記エアロゾル基材が、グリセリン、プロピレングリコール及びこれらの混合物から選ばれる1種以上である、請求項1に記載のたばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法。
【請求項3】
前記エアロゾル基材が、グリセリン及びプロピレングリコールの混合物である、請求項2に記載のたばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法。
【請求項4】
前記植物材料が、ハーブ材料、たばこ材料およびこれらの混合物から選ばれる1種以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載のたばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方
法。
【請求項5】
前記植物材料が、植物の葉肉、葉脈、茎、根、花、種子および果実から選ばれる1種以上を含む、請求項4に記載のたばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法。
【請求項6】
前記植物材料が、香味発現助剤を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のたばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法。
【請求項7】
前記植物材料が、ポリオールを含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のたばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法。
【請求項8】
前記植物材料が、刻まれた状態、または、粉砕された状態である、請求項1~7のいずれか一項に記載のたばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法。
【請求項9】
前記植物材料が、刻まれた状態、または、粉砕された後に顆粒形状もしくはシート形状に再構成されたものである、請求項8に記載のたばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法。
【請求項10】
前記たばこ材料に接触させるエアロゾルの温度が、20℃以上、180℃未満である、請求項1~9のいずれか一項に記載のたばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、たばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法及び製造装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
たばこ製品の香味を変えるために、種々の香味成分を含有する溶液が用いられることが多い。香味成分としては、たばこ材料に由来するものを挙げることができる。たばこ材料に由来する香味成分を含有する溶液を得るために、いくつかの方法が提案されている。
例えば特許文献1は、たばこ風味抽出物を得るためのプロセスを開示し、該プロセスはたばこの混合物を約30℃~約90℃の温度へと約30秒~約1時間の間加熱してコンディショニングをする工程を含む。また、特許文献2は、たばこ材料から揮発成分を抽出する方法と、抽出された揮発成分を含むプレベイパー製剤を作製する方法を開示しており、該方法はたばこ材料を約50℃~約250℃の範囲の温度に加熱することと、加熱されたたばこ材料から揮発分を回収すること、回収する工程の後で揮発分をプレベイパー製剤と化合することとを含むことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2018-537082号公報
特表2019-507592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の方法では、たばこ材料の加熱を低温(約30℃~約90℃)で行っており、たばこ材料に含まれる香味成分を十分に回収できないことが予想される。また、特許文献2の方法では、たばこ材料を加熱することにより生成する揮発成分の回収を、例えば、活性炭吸収材またはその他の微小孔性材料のような吸収材に、揮発成分を吸着、吸収させるか、あるいは揮発成分を凝縮させることで行う。このような方法では、吸収材が別途必要になったり、凝縮させる途中の段階で、揮発成分がロスしたりすることがある。また、加熱温度が高温であることで、望ましくない香味成分が発生することがある。
【0005】
そこで、本発明では、植物材料に由来する香味成分を効率よく収集できるとともに、不所望の香味成分を極力含むことのない、たばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法と、その製造装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、鋭意検討した結果、グリセリン及びプロピレングリコールの少なくとも一方を含むエアロゾル基材から構成されるエアロゾルを、180℃~220℃に加熱された植物材料に接触させる工程と、前記植物材料に接触させた後のエアロゾルを捕集する工程と、を含む方法によれば、植物材料に由来する香味成分を効率よく収集できるとともに、不所望の香味成分を極力含むことのない、たばこ製品用の香味成分含有溶液を提供できることを見出し、本発明に到達した。
【0007】
すなわち、本発明の要旨は以下の通りである。
[1] グリセリン及びプロピレングリコールの少なくとも一方を含むエアロゾル基材から構成されるエアロゾルを、180℃~220℃に加熱された植物材料に接触させる工程と、前記植物材料に接触させた後のエアロゾルを捕集する工程と、を含む、たばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法。
[2] 前記エアロゾル基材が、グリセリン、プロピレングリコール及びこれらの混合物から選ばれる1種以上である、[1]に記載のたばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法。
[3] 前記エアロゾル基材が、グリセリン及びプロピレングリコールの混合物である、[2]に記載のたばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法。
[4] 前記植物材料が、ハーブ材料、たばこ材料およびこれらの混合物から選ばれる1種以上である、[1]~[3]のいずれかに記載のたばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法。
[5] 前記植物材料が、植物の葉肉、葉脈、茎、根、花、種子および果実から選ばれる1種以上を含む、[4]に記載のたばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法。
[6] 前記植物材料が、香味発現助剤を含む、[1]~[5]のいずれかに記載のたばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法。
[7] 前記植物材料が、ポリオールを含む、[1]~[6]のいずれかに記載のたばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法。
[8] 前記植物材料が、刻まれた状態、または、粉砕された状態である、[1]~[7]のいずれかに記載のたばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法。
[9] 前記植物材料が、刻まれた状態、または、粉砕された後に顆粒形状もしくはシート形状に再構成されたものである、[8]に記載のたばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法。
[10] 前記たばこ材料に接触させるエアロゾルの温度が、20℃以上、180℃未満である、[1]~[9]のいずれかに記載のたばこ製品用の香味成分含有溶液の製造方法。
[11] グリセリン及びプロピレングリコールの少なくとも一方を含むエアロゾル基材からエアロゾルを生成させる装置と、
植物材料が内部に配置され、前記生成したエアロゾルが該内部を通過することで、該植物材料とエアロゾルが接触する、植物材料充填層と、
前記植物材料充填層を180℃~220℃に加熱するヒーターと、
前記植物材料充填層を通過したエアロゾルを捕集する捕集装置と、を備える、たばこ製品用の香味成分含有溶液の製造装置。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、植物材料に由来する香味成分を効率よく収集できるとともに、不所望の香味成分を極力含むことのない、たばこ製品用の香味成分含有溶液を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
植物材料(たばこ)の加熱温度と、香味成分(ニコチン)の回収量の関係を示す図である。
植物材料(たばこ)の加熱温度と、外香スコアの関係を示す図である。
本発明の製造装置の一態様の概略を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明するが、これらの説明は本発明の実施形態の一例(代表例)であり、本発明はその要旨を超えない限りこれらの内容に限定されない。
本明細書において、「たばこ製品用」とは、いわゆる従来からのシガレット、非燃焼加熱式たばこまたは電気加熱式たばこ製品に用いられることを意味する。
また、本明細書において、「~」を用いてその前後に数値又は物性値を挟んで表現する場合、その前後の値を含むものとして用いることとする。
(【0011】以降は省略されています)

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