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公開番号
2024022208
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-02-16
出願番号
2022125623
出願日
2022-08-05
発明の名称
蓄電素子
出願人
株式会社GSユアサ
代理人
個人
主分類
H01M
10/0583 20100101AFI20240208BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】信頼性が向上された蓄電素子を提供すること。
【解決手段】蓄電素子10は、容器100と、容器100に収容された、極性が互いに異なる第一極板630及び第二極板640を有する電極体600とを備える。電極体600は、Y軸方向に厚み方向を向けた第二極板640と、それぞれがセパレータ650を介してY軸方向の両側から第二極板640を挟む一対の第一極板630とで形成された積層体601であって、蛇腹状に折り畳まれた積層体601を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
容器と、前記容器に収容された、極性が互いに異なる第一極板及び第二極板を有する電極体とを備える蓄電素子であって、
前記電極体は、
第一方向に厚み方向を向けた前記第二極板と、それぞれがセパレータを介して前記第一方向の両側から前記第二極板を挟む一対の前記第一極板とで形成された積層体であって、蛇腹状に折り畳まれた積層体を有する、
蓄電素子。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
さらに、前記容器に収容された第一集電体であって、前記電極体の前記第一極板と、前記容器に配置された第一電極端子とを電気的に接続する第一集電体を備え、
前記一対の前記第一極板のそれぞれは、第一基材層と、前記第一基材層の前記第二極板に対向する面に形成された第一合材層とを有し、
前記積層体は、前記第一方向と直交する第二方向の一方側の端部に設けられた第一集束部であって、前記第一基材層の前記第一合材層が形成されていない部分である第一接続部が前記第一方向に沿って並べられることで形成された第一集束部を有し、
前記第一集電体は、前記第一集束部と接合されている、
請求項1記載の蓄電素子。
【請求項3】
前記第一集束部は、それぞれが1以上の前記第一接続部を含む複数の第一部分束であって、前記第一方向で互いに異なる位置に形成された複数の第一部分束に分けられており、
前記複数の第一部分束のそれぞれは、前記第一集電体における互いに異なる位置に接合されている、
請求項2記載の蓄電素子。
【請求項4】
前記第一集束部は、前記複数の第一部分束のうちの2以上の第一部分束に属する、少なくとも1つの前記第一接続部を含む、
請求項3記載の蓄電素子。
【請求項5】
前記第一集束部は、前記第一方向及び前記第二方向に直交する第三方向において互いに異なる位置に配置された、2つの前記第一部分束を含む、
請求項3記載の蓄電素子。
【請求項6】
前記第一合材層は、前記一対の前記第一極板のそれぞれにおいて、前記第一基材層の前記第一方向の両面のうちの前記第二極板に対向する面のみに形成されている、
請求項2~5のいずれか一項に記載の蓄電素子。
【請求項7】
前記第二極板は、第二基材層と、前記第二基材層の前記第一方向の両面に形成された第二合材層とを有し、
前記第一極板の前記第一基材層の厚みは、前記第二極板の前記第二基材層の厚みよりも薄い、
請求項2~5のいずれか一項に記載の蓄電素子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器と、容器に収容された電極体とを備える蓄電素子に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、正電極板と負電極板との間にセパレータを介在させ、これらを扁平な形状に巻回してなる扁平巻回型電極体及び電池ケースを備えるリチウムイオン二次電池が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2017/138584号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来のリチウムイオン二次電池が備える巻回型電極体は、正電極板(正極板)及び負電極板(負極板)をセパレータを介して巻回し、さらに、巻回軸方向に直交する方向から圧縮することで扁平な形状に形成される。このような巻回型電極体では、巻回軸方向に直交する断面における長手方向の両端部に湾曲部が存在する。そのため、巻回型電極体は、容器に収容した場合に、湾曲部と容器の内面との間に隙間が生じやすく、このことは、例えばエネルギー密度の向上という観点からは不利である。
【0005】
本発明は、本願発明者が上記課題に新たに着目することによってなされたものであり、エネルギー密度が向上された蓄電素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る蓄電素子は、容器と、前記容器に収容された、極性が互いに異なる第一極板及び第二極板を有する電極体とを備える蓄電素子であって、前記電極体は、第一方向に厚み方向を向けた前記第二極板と、それぞれがセパレータを介して前記第一方向の両側から前記第二極板を挟む一対の前記第一極板とで形成された積層体であって、蛇腹状に折り畳まれた積層体を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、エネルギー密度が向上された蓄電素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態に係る蓄電素子の外観を示す斜視図である。
実施の形態に係る蓄電素子の分解斜視図である。
実施の形態に係る電極体が有する積層体の構成を示す第1の平面図である。
実施の形態に係る電極体が有する積層体の構成を示す第2の平面図である。
実施の形態に係る積層体の平坦部における積層構造を示す平面図である。
実施の形態に係る積層体の折り曲げ部における積層構造を示す平面図である。
実施の形態の変形例1に係る電極体が有する積層体の構成を示す平面図である。
実施の形態の変形例2に係る電極体の構成概要を示す斜視図である。
実施の形態の変形例2に係る電極体の第一集束部と第一集電体との接合部分を示す模式図である。
複数の第二部分束を含む第二集束部を有する積層体の構成を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(1)本発明の一態様に係る蓄電素子は、容器と、前記容器に収容された、極性が互いに異なる第一極板及び第二極板を有する電極体とを備える蓄電素子であって、前記電極体は、第一方向に厚み方向を向けた前記第二極板と、それぞれがセパレータを介して前記第一方向の両側から前記第二極板を挟む一対の前記第一極板とで形成された積層体であって、蛇腹状に折り畳まれた積層体を有する。
【0010】
この構成によれば、本態様に係る電極体には、巻回型電極体が有するような湾曲部が存在しない。そのため、容器内における電極体の体積占有率を向上させやすい。従って、本態様に係る蓄電素子によれば、エネルギー密度を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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